【TT-02】 ポルシェ 911 カレラ RSRを作る !! 【費用】

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3回にわたって、"ポルシェ 911 カレラ RSRのボディを乗せたTT-02"(長い!!)の制作過程をご案内しましたが、最後に今回の製作に掛かった費用をご紹介します。

 

 

 

 

  ...金額は...

 

\27,173円

って感じです。

なお、この中には元々手持ちだった部品とか、塗料とか、メカやサーボやバッテリーなんかは含まれておりません(後、サーキットは走らせる上で欠かせないポンダーも高価ですよね)。

 

また、価格の計算も、定価ベースではなくスーパーラジコンの様な量販店での売価をベースに計算しました。なので、細かい誤差は突っ込まないでください。

 

  正直、高いな~と感じます

ボディを含めて色々と作って3万円以下という金額は、最近値上げラッシュのラジコン業界の中で非常に稀有なキットだと言うべきでしょう。

 

ただ、作り終わっての僕の素直な感想は

 

結構かかったな~、やっぱり。

 

という感じです。

 

非常に主観的な金銭感覚ではあるのですが、僕にとってのTT-02は“入門車”なので、2万円以下で完成させたかったというのが素直な感想です。

 

今回に関しては、ZEN RCサーキットで開催されているBOTTのレギュレーションに合わせたマシンが欲しいという大前提でスタートしたのでTT-02以外の選択肢は無かったし、同時に(ショートホイールベースの)ポルシェ911RSRのボディを使いたいという目的で作っているので、値段以上の価値があるので自分なりに納得はしているのですが、「性能 対 コストパフォーマンス」という点では、タミヤはベストな選択では無いと思います。

 

  改めて、ヨコモRS2.0が気になる...

 

唐突に、性能とコストパフォーマンスの話をし始めた背景として、もう一台「欲しい!!」と感じていたのがヨコモのRS2.0でした。

 

これまでは2万円前後の価格でオンロードのシャーシを買おうと実質的にタミヤ一択だったと思うのですが、ここ最近ヨコモが廉価版のキットを充実させてきている事もあって非常に気になっております。

 

 

このRS2.0は、ZENの橋本ボスが既にテストを進めていて、スピキンのTC2クラスの速度であれば、かなりの戦闘力がある事は知っていました。逆に、その走りを横で見ながら僕の目的には速すぎる感じた事が、ZENのBOTTのレギュレーションに合わせたマシンにしようと決めた経緯もあります。

(ZENでのTC2カテゴリのタイムは13s台と、ブーストツーリングと1s程度しか違いがありません。)

 

という事で、改めてRS2.0が気になっていたりします。

何とも中途半端な終わり方ですが、今日は一旦おしまいです。

【TT-02】 ポルシェ 911 カレラ RSRを走らせる !! Part#1

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3回にわたって、"ポルシェ 911 カレラ RSRのボディを乗せたTT-02"(長い!!)の制作過程をご案内しましたが、ZENサーキットでシェイクダウンしてきましたので、走行させた印象を書きたいと思います。

 

【TT-02】 ポルシェ 911 カレラ RSRを作る Part.3 !! | robertsのラジコン日記

 

 

  走行させた第一印象は...

 

走行させた第一印象は、

 

あれ、普通のマシンってこんなに遅かったっけ!?

って感じでした。

 

ZENサーキットのBOTTのレギュレーションに合わせて、タイヤ回転で最大3,000回転になるようにギア比や進角を設定しているので当たり前ではあるので、それまでの「速ツー(ストックマシン)」と比べてしまうと、サーキットのサイズが倍の大きさに錯覚するような遅さです。

 

ただ、この遅さが期待通りの部分で、これまでは勢いだけで通過していたコーナーが、減速>ステアイングの切り始め>クリップ>脱出 という一つ一つのステップ強く意識して走行する事が出来ます。また、ライン取りに関しても、速度が遅い分ギリギリのラインを狙おうとチャレンジできるのが楽しい走行ができました。

 

  評価は一旦保留...


 

で、肝心のTTー02を運転しての印象ですが、一旦保留って状態です。

 

今回、3パックほど走らせたのですが、タイヤとデフグリスに徐々に当たりが出てくるに従ってマシンのフィーリングが徐々に変わってきて、最初と最後では全く別のマシンに感じたので、どの部分が正しい評価なのか分からないからです。


と言う事で、以下は暫定の印象です。

 

ただ、細部までガチガチの精度で作られているハイエンドのマシンから乗り換えると、速度以上にプロポを操作した時の走行フィーリングの違いにはちょっと戸惑いました。

 

まず、駆動系式がシャフトドライブの為スロットルに対する反応はかなりダイレクトです。ラフなスロットル操作に対する挙動の乱れは、逆にベルトドライブを採用するハイエンド車よりも大きいので、丁寧な操作を意識する必要がありました(それが良い練習になっています)。

 

一方のステアリングのフィーリングに関しては、サスペンションやステアリングのリンケージには大きなガタがあるし、車高も高いし、スプリングの柔らかいし、で初期反応はかなり緩慢な一方で、荷重が乗った状態では結構ダイレクトな反応が出たりして、(現時点では)なんとも扱いづらいと言う印象を持ちました。

 

多分、この辺のバランスの見極めが今後のラップタイム向上の肝になるんじゃないかと思うのですが、そのちょうど良いバランスを見つける事は1日では出来なかったので、現時点での結論は「一旦保留」とします。

 

あくまでもシェイクダウンなので、ご容赦ください。

 

  やっぱり雰囲気を楽しむもの

改めて思ったのは、TT-02ってマシンはその実車感のあるボディを含めて、全体の雰囲気を楽しむものなんだと思います。

なんで、今後も走行性能だけを追い求めず、雰囲気も大事にこのポルシェを育てていこうかと考えています。

【TT-02】 ポルシェ 911 カレラ RSRを作る Part.3 !!

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という事で、Part.1/Part2に引き続き、"ポルシェ 911 カレラ RSRのボディを乗せたTT-02"(長い!!)の制作過程をご案内します。

 

 

  ステアリングの切れ角を確保する為に必要な加工

 

ステアリングの切れ角を確保する為に、ストッパーとして機能している部品を全部取っ払っていきます。

 

まず、最初に取っ払うのは、センターシャフトの部分に取り付けられた"D-15"の部品。

これを取り外す事で、ステアリングワイパーの可動範囲がより広くなります。

 

で、次に手を入れるのが、フロントアップライト(A-1)と、フロントアッパーアーム(B-13)と、フロントロアアーム(B-14)の3部品のステアリングストッパーの部分を切り取ってしまいます。

 

それなりに柔らかい樹脂なので、ニッパーやカッターでも切断できますが、僕は、仕上がりのきれいさを考えて、リューターを使ってダイアモンドカッターで切り取りました。

 

言うまでも無い注意点ですが、こうやってストッパーを全部取っ払うので、クラッシュした時なんかは色んな場所へのダメージが増える事になると思われます。

 

  で、金属製のドックボーンをインストール!!

 

という事で、スチール化した、ドックボーンとアクスルと取り付けます。

今の所、アクスルの内側に脱落防止用のOリングやスポンジは入れていませんが、もし、ドックボーンの脱落が頻発する場合には追加対策を考えましょう。

 

  リアはドックボーンに加え、トーイン3度のアップライトも追加

 

色んな加工が必要なフロントに対して、リアは部品を組み付けるだけで完成します。

で、写真の様にスチール製のドックボーン一式に、追加のオプション品としてトーイン3度のアップライトも追加で導入しました。

 

この部品もタイトコーナーが多いZENサーキットでは必須の部品と言う事で、橋本Bossのアドバイスで入れました。

 

ちなみに、リアのサス周りを下から見ると、ショートホイールベース化している為、デフギアからホイールハブの間も結構オフセットしています。なので、こうやって駆動効率の良いスチール製ドックボーンへの変更は結構効果あるかもしれません。

(とは言え、まだ走らせていないので自己満足ですが...)

 

  最後にホイールを装着!!

 

で、最後にホイールを装着です。

 

ホイールをギリギリまで外にオフセットさせているので、その分、ねじ山が噛み合う長さが足りなくなるので、標準のナイロンナットだと、肝心のナイロン部分までナットが噛み合わず外れやすくなるので、他の車で使っていたセレーションナットで固定しています。

 

これも、タミヤファンの方は、純正の青いアルミ部品を使うとテンション上がるかもしれません。

僕は、別にタミヤファンでは無いので使いません。

 

  おまけ

 

で、その後は、普通にサーボ、モーター、受信機、ESCを搭載して完成となりました。
 

それ以外の組み立ての部分でも、ZENサーキットの諸先輩の作例を見ながら、色んな小技を真似させてもらったのですが、一旦それは割愛します。

 

次の更新は、シェイクダウンした後かな~、という事で、また進捗報告します。

【TT-02】 ポルシェ 911 カレラ RSRを作る Part2 !!

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という事で、Part.1に引き続き、"ポルシェ 911 カレラ RSRのボディを乗せたTT-02"(長い!!)の制作過程をご案内します。

 

  ステアリングの切れ角が足りない!!

 

 

経験者の方々には良く知られた話なのかもしれませんが、TT-02の弱点の一つにハンドル切れ角が少ない事があります。逆に言えば、ハンドル切れ角を抑制する事で、初心者のラフなハンドリングにも対応できるキャパがあるとも言えるのですが、サーキットで楽しく走るためには、この部分の改造は必須の様です。

 

僕も当初は、なるべくお金を掛けたくなかったのでキット標準のプラスチック製のドックボーンを使ったのですが、完成させて試してみると、「こりゃダメだ」って感じの切れ角の少なさだったので、スチール製のドックボーンに変更する事にしました。

 

  ドックボーンのスチール化には、WR-02系の部品が使えます。

という事で、ドックボーンをスチール化する為に、WR-02系(=ワイルドウイリー)の部品が使えます。WR-02はビックタイヤなので、必然的にホイールアクスルのオフセットの大きい物が搭載されており、今回の様にワイドトレッド化にはピッタリでした。

 

で、買ったのは以下の部品です。

 

タミヤ ホップアップオプションズ OP.1477 ユニバーサルシャフト用ギヤボックスジョイント(TT-02) | タミヤ

タミヤ RCスペアパーツ SP.808 TG10 Rロングホイールアクスル | タミヤ

タミヤ RCスペアパーツ SP.823 TG10ホイールアクスル | タミヤ

タミヤ RCスペアパーツ SP.883 39mmドライブシャフトセット | タミヤ

 

  まあ、定番なのはユニバーサルシャフトにする事なのですが...

という感じで、ドックボーンをスチール製に変えるたのですが、これも色んな人の投稿を見ると「クラッシュするとすぐに外れる」って感じで中途半端なカスタムの様です。

 

なので、ハブ側がの連結が固定されるユニバーサルシャフトにすることが定番カスタムみたいなのですが、値段を見て「うっ!!」ってなって、僕はやめにしました。ここまでお金を掛けちゃうと、1万円そこそこで買ったTT-02の意味がないじゃん、って思います、個人的には。

 

ちなみに、ユニバーサルシャフトにした時に使うオフセットの大きなホイールアクスルはTNレーシングから出ているって、ZENの橋本さんが教えてくれました。
(リンク先は、スーパーラジコンですが、ZENで売っていますよ。)

 

 

  そんな感じで、ワイドトレッド化が完了です

って、以上の部品を揃えて、TT-02をワイドトレッドにするカスタムを開始します。
実際の製作過程は、Part.3で紹介します。

 

 

 

【TT-02】 ポルシェ 911 カレラ RSRを作る !!

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  TT-02を作ろう!!

TT-02を作ろうと思ったのは、ちょっと遅いマシンを使って正確な操作を練習するマシンが一台が欲しくなったことがきっかけです。

 

普段はツーリングカーで遊んでいるので、そのシャーシを流用できる TC-2 レギュレーションでのマシン制作も考えたのですが、いつも通っているZENサーキットで走らせている他の人を見るとかなり速いタイム(13s台前半)なので却下。

 

という事で、同じZENサーキットのBOTTカテゴリのレギュレーションに合わせて制作する事にしました。

 

 

  ボディは、"ポルシェ 911 カレラ RSR" の一択!!

で、折角TT-02を作るのであれば、一度は使ってみたかった"ポルシェ 911 カレラ RSR"のボディを使う事にしました。この

ボディは、ちょっと特殊で

  1. ホイールベースが251mmと、通常のツーリングカーよりも6mm短い
  2. リアタイヤに35mm幅の”ワイドタイヤ”を装着している (通常のツーリングカーのタイヤは24mmか26mm幅)
となっています。特にこの35mm幅のタイヤが曲者で、ZENのBOTTのレギュレーション指定のミディアムタイヤと言われる26mm幅のタイヤを使いながら、どこまでワイドタイヤ(ワイドトレッド)の雰囲気が出せるかが工夫ポイントです。
 
という事で、以下、僕が、どんな部品を買って、どんな組み立てをしたのか紹介します。

 

 

  マシンはTT-02D (ボディ無し)を購入

まず、大前提となるマシンは、TT-02Dというドリフト様に作られたものを買いました。このキットの特徴は、フルベアリングとCVAオイルダンバーが付いている事で、通常のキットから誰しもがアップグレードしたいパーツが最初から整っている事です。

 

これは、ZENの橋本さんに教えてもらいました。

 

  SP.1543 ポルシェ 911 カレラ RSR スペアボディセット

で、肝心の911のボディは、スペアボディを購入します。

 

 

  SP.548 2ピースメッシュホイール

組み合わせるホイールは、前後とも26mm幅(ミディアム幅)のホイールを選択しました。やっぱり、ポルシェと言えば、このメッシュデザインのホイールの雰囲気が一番マッチします。

 

それに加えて、このホイールは、2ピースで構成された部品の取り付けの向きで、オフセットを+2mm/+4mmに可変できますので、今回の様にホイールを大きく外にオフセットさせたい目的にはピッタリでした。

 

なお、取説通りにワイド)(35mm幅のリアタイヤを装着する場合には、同じデザインのホイールも出ているので、そっちを選択すればOKです。

 

  TT02ホイルアダプター 7&10mm

タミヤの取説を確認すると、上記した35mm幅のホイールを装着した時は、通常のホイールを+10mmオフセットした時と同等の状態になります。なので、ホイール単体でので+4mmオフセットに加えてさらに6mmのオフセットが必要です。

 

これに対応する為に、イーグルから発売されている10mm幅ホイールアダプタを買いました。通常のホイールアダプタが5mmなので、この部品で+5mmのオフセットとなり合計+9mmのオフセットが稼げました。残り1mm足りませんが、そこはボディとのバランスを見ながら汎用のスペーサーで対応する事にしました。

 

 

  キット標準のホイルアダプター でも問題ありません

 

なお、ホイールアダプタは、キット標準品でも対応できます。と言うのは、TT-02Dのキットの中には、写真の様に、幅5mmと幅9mmの2種類のホイールアダプタと、それに対応するねじ切りが長いハブが準備されています。

 

ただ、今回一度組み立てた後、後ろホイールに加え、前ホイールも外にオフセットした方が格好良かったので、フロントはイーグルの7mm幅のアダプタを使って+2mmのオフセットを稼ぎました。

 

という事で、書き出したら結構長いので、続きはPart.2に書きたいと思います。