パイズを出て、車に向かうと、広い駐車場のはじで何組かの人たちがゆっくりしていました。その中に少年のような犬がおり、つまらならなそうにしていました。私は彼の目線まで腰をおろし、声をかけました。「つまらないんでしょ、退屈なんだよね」
そしたら彼は私たちについてくるのです。車のドアをあけ乗ろうとしたら、先に彼がさっと入ってしまったのです。私は「ごめんね、君を連れていくことはできないんだよ」と彼の目を見ながら言いました。すると彼は車を降りていったのです。車のまどをあけ、エンジンをかけました。すぐ横にいる彼に私は言いました。「又、会おうね。今日は家族のところに帰るんだよ」
窓を開けたまま、私たちは右にハンドルを切り、彼に手を振り言いました。「又、会おう」
彼は私たちの言うことを完全に理解していると思いました。彼の気持ちが完全に私たちに伝わってきました。こんな気持ちになったのは初めてでした。彼の気持ちがわかったのです。