西の方からはもう梅雨入りの便りが聞こえ台風も接近して

 

晴れてはいても音を立てて吹く風がその影響を思わせます。


 

先月は実家の蔵の片付けや妹が来宅した疲れが出たのか

何となく体調が芳しくない日々でした。

ブログを見返すと昨年の5月も体調不良だったことがわかります。

古い物の片付けは何かしら残っている念も受けてしまうようで

娘達にも叱られますが、蒲柳の質の私は

〈気をつけねば!〉と改めて思今日此の頃です。

 

さて、そんな5月も終わり、早くも6月になりました。

 


今月の花歌暦

 
 
 
花橘
 
“橘“は言わずとしれた日本古来の柑橘類で
 
 日本書紀に「非時香菓(ときじくのかくのみ)」として記されている不老不死の木の実を言う由。
 
“ときじくのかくのみ“と聞くと、このお芝居を思い出します。
 
 

 

 

 討ち入りを決意した内蔵助が寓居で家族との最期の別れを惜しみ歓談する際に


橘の実を「ときじくのかくのみ」と言っていたことをその時は聞き取れず、後に知ったのでした。


つい最近のことのように思っていましたがもう6年も経つのですね。
 
 
橘は家紋にも用いられていますし、雛壇にも 

【左近の桜、右近の橘】として桜とともに飾られていますね。


吉祥紋として着物の柄にも使われ、亡母は特にこの橘が好きでした。
 
 
私のために作ってくれた振袖にもしっかり橘が入っていました。
 
 

また、京屋さんで初めて二女が誂えた小紋や
 
 
 
 
 
 羽織にも橘の図柄。
 
 
橘を見ると思わず選んでしまうのは、やはり母の影響でしょうか。
 
 
そして花橘といえばまず思い出すのは
 
「五月まつ 花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする」
 
という歌。

温暖な地域と違い長野県ではなかなか柑橘類の花に逢うことはありませんが
 
 橘の花もその実のように爽やかな香りがするのかしらなどと想像してしまいます。
 


そして、夫のカレンダーは
 


 昨年、薔薇の時期に行ったスカイパークの写真です。

この花の名前はなんと言ったか(・・;

多分、夫も覚えていないでしょうね。



スカイパークは今年も薔薇が盛りの時を迎えているようです。