最悪だ。
最悪な時に居合わせた。
どうしてこんな時にコーネリア様は僕を呼び出したんだ。
「ライ、お久しぶりですね。」
にこり、と花が咲くような笑みをうかべたのはユーフェミア様。
「いきなり呼び出してすまないね。君に用があってね。」
裏が有りそうな微笑を浮かべたのはシュナイゼル様。
「すまないな。」
二人の後で申し訳なさそうにしているのがコーネリア様。
「な…。」
僕は唖然としていたため声が出なかった。
「お願いがあるのです。」
ユーフェミアは手を胸の前で組んだ。
「何でしょう。」
「私たちをアッシュフォード学園に案内して欲しいんだ。」
シュナイゼルは微笑んでいる。
「護衛…ですか?」
「違うぞ。」
コーネリアは溜息をつきながら言った。
「二人はそれぞれ用があるから入るのにお前がいて欲しいとの事だ。」
へぇ…、そうなんですか。話しがいっこうに見えないんですが…。
「お願いします。」
ユーフェミアは潤んだ瞳で見てくる。スザクに頼めばいいんじゃ…?
「私からもお願いするよ。」
それお願いじゃないです。命令でしょ?
「ライ……。」
睨まないで下さいよコーネリア様、八つ当たりですね!
「分かりました。」
僕がそう言うと、ユーフェミアは跳ねて喜んだ。
シュナイゼルは楽しそうだ。
――問題を起こさないで下さいよ――
ただ、そうライは思っていた。