「もうすぐクリスマスかー。」
スザクとライは特派へ向かう道を歩きながら周りを見回した。
「クリスマスってキリスト教の?ブリタニアってキリスト教だったか?」
「いや、違うと思うよ。でも宗教は抑えてないみたいだし、そもそもイレブンが宗教にあまりこだわって無かったから12月にはクリスマスがあるよ。ミサに行くとかじゃなくて、単純に楽しんでるって感じかな。」
「そう考えるとブリタニアはグローバルな国なんだな。」
キラキラ光るクリスマスツリーや、様々な種類のケーキが店に並んでいる。
そういえばミレイさんがクリスマスのイベントをしたいとか言っていたような気がする。
「クリスマスの頃はもう学校が休みに入ってるからどうするんだろ。」
スザクも同じことを考えていたようで、疑問を口にしていた。
「生徒会だじぇがクラブハウスに集まってする位しかできないんじゃないか?」
「だよね。・・・うー、寒っ。」
ふるると体を震わせたスザクは制服にマフラーを巻いただけという12月とは思えないかっこうをしていた。
まぁ、ライも似たような姿な訳だが。
「確かに寒いな。ミレイさんが言うようにコートの一枚位買ったほうがいいかもな。」
寒さからか二人の歩調が速まる。
「ね、ライ。手繋いでもいい?」
ピタリと二人は止まると互いを見詰めた。
ライの頬が少し赤く染まる。
「特派の前までならな。」
ライはしっかりとスザクの手を握って顔を見られないように背けた。
それでもスザクは幸せそうに笑う。
「あら、二人とも仲がいいのね。」
うっかり離すのを忘れていた二人がそのまま特派に入ってしまい、セシルさんに温かい目で見られてしまった。
それでも互いに手を離しがたいと思ったのは気のせいでは無い。