レイニナ | ゴミ箱

ゴミ箱

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「結局渡せなかったな…。」
ニーナはベンチに腰掛けると、持っていた包みを開き、チョコレートを一つ取り出し、口に放り込んだ。
甘すぎず、かといって苦くも無い味が口いっぱいに広がる。
「うん。なかなかだな。」
食べてみると、思っていたより美味しくて、ニーナは次から次へと口に入れた。
最後の一つを食べていると、不意に声をかけられた。
「隊長、何してるんですか?」
口にチョコが入っていたため、喋るに喋れず、急いで飲み込んだ。
「ん…レイフォンか。いや、今チョコレートを食べていたんだ。」
「へっ?誰かから貰ったんですか?」
頭の上に?を浮かべながら問いかけてくるレイフォンに。実はお前に渡す予定だったチョコなんだ、なんて言えなかった。
「いや、私が作ったんだが…。」
「…誰かにあげようと?」
「まぁ、そんな所だ。」
「へぇ…誰にあげようと思っていたのか聞いてもいいですか?」
ここにきて、ニーナは自分がレイフォンにまずいことを言ったのに気がついた。
レイフォンがこう問い詰めて来る時は、ろくな事になったためしがない。
黒いオーラを出しながら訓練されたり…まぁ、色々と。
「いや…その…。」
「隊長?」
「あの…は…は…ハーレイだ!」
とっさに出てきた幼馴染の名前。
言ったあとにニーナはひどく後悔した。
レイフォンが「そうか、ハーレイ…ハーレイ先輩ね…。」と言いながら顔に黒い笑みを作ったから。
これはもしかしなくても大変なことを言ってしまったのか?
「あ…あの…、レイフォン?落ち着いて聞いてくれないか。」
「何をですか?」
「その、ハーレイには毎年あげてるんだが、今日は会わなかったし、それに、さっきのはレイフォンに、と思っていたやつなんだ。
うぅ…と唸りながらニーナはレイフォンに説明した。
「僕にと思っていたの、食べちゃったんですか?」
「今日はもう会わないと思ったから、まぁいいかと思って。」
「…。」
じっとニーナの顔を見ていたレイフォンは、何か思いついたように笑った。
「じゃあ、これを貰います。」
ニーナの顎を持ち上げる。
一瞬のうちに視界が塞がれ、唇にはやわらかいものが当たり、ぬるりとした感覚が襲ってきた。
「んぅ!?」
キスされていると理解したときには、もう離れていた。
「ごちそうさまでした。ホワイトデー、期待してて下さいね。」