「何だってボクがアリエッタと一緒に仕事をしなきゃいけないのさ・・・。」
ヴァンはそう言ったボクに“アリエッタはお前を嫌っている訳ではないのだぞ。”って言ってきたけど、それは絶対に間違っていると思う。
今だってアリエッタに任務の話をしようと声をかけただけでビクつかれてるし。
思わず本音が口から出た。
本人を目の前に。
「・・・シンクはアリエッタとは嫌・・・ですか?」
「ボクは別に、足手まといにさえならないんだったら何でもいいよ。」
「・・・・・・そう・・・ですか。」
ほんとは嘘。
アリエッタと本当は一緒にいたい。
けど、あんたはイオンしか見てないから。
ボクじゃダメだから、ついついきつめに言ってしまう・・・裏腹な言葉。
「まぁ、そういうことだから時間・・・遅れないように来なよ。」
「はい・・・です。」
遅れないように・・・と呪文のように呟きながら背を向け遠ざかっていく姿を見送りながら、何だかボクはおかしくなってきて・・・笑った。
「アリエッタ!もし遅れたら置いていくからね。」
「遅れません・・・です!」
キッとした目を向けてボクを見る。
「楽しみにしておくよ。」
結局ボクは次の日に待ち合わせ場所で10分待たされることになりのだけれど。
怖がりたくて怖がってるんじゃないんだよ
(あれ、シンク・・・先に行ったんじゃなかった・・・ですか?)
(何?先に行ってて欲しかったわけ?)
(ううん、嬉しい、です。)
(何それ訳わかんない。)
(分からなくてもいい、です。でもうれしい。)
(ふーん。)