「ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー」(☆☆☆)
http://www.restaurant-anu.com/
驚きの料理に確実な味を伴った素晴らしき最先端フレンチ。
サービス、コスパなど文句のつけどころなし。こうしてまた三ツ星をつける店ができてしまった。
住所:渋谷区広尾5-19-4SR広尾ビル1F
電話:03-5422-8851
定休:火曜
営業:11時半~13時半/18時~21時
ビルの1階にあります。前面に緑、1階は黒い柱に黒い壁、床や2階以上の壁は白とモノトーンで綺麗。1階の店舗スペースはガラス張りに木製の格子とカーテンが見えます。
店名は銀色のプレートにホームページに見るようなマーク。側面の通路側は板張りの綺麗な壁で入り口がありました。
中に入ってすぐはレセプションに天井まであるワインセラー。向かって右がダイニング、左は大きめの個室でした。先ほど外から見たのはその個室で、そちらでいただきました。ちなみに奥に厨房があり、奥左には小さな個室、奥の右は洗面になっています。
個室は良い雰囲気です。壁の絵はダイニングと同じ方のよう。白い壁に白いテーブルクロスが落ち着きます。ガラス壁側の格子は段違いになっています。「リストランテリアル」の天井をちょっと思い出しました。
テーブルセッティングで気になるのは穴の開いた見せ皿。白いお盆に不規則にあいた穴のデザイン。
11年5月16日夜の来訪。
両親に弟、義弟とともに伺う。
飲み物はアルコールが駄目なぼくら用にノンアルコールで。デコポンの果汁のかき氷の入ったグラスに目の前でトニックウォーターを注いでくださいます。これがとても美味しい!! 通常はシャンパンでやるみたいですね。
2杯目はワインに使うブドウ品種の白ブドウジュース。炭酸入りでした。ポールジローを思い出しました。
5人以上だとお任せのスペシャルコースになるようです。
最初に付きだしが出ます。穴の開いた銀色のトレイに3種類のガラスの小さな器。これは下にぽこっとした出っ張りがあり、そのままで立つことはできません。見せ皿の穴にはめ込むようになっています。
左から、カリフラワーとアスパラの白和えのようなもの。真ん中がバルサミコで和えた何か…なんだったか忘れてしまいました。右は少し辛味のあるキャロットラペで、底にはレーズンです。どれも美味しいので、この先への期待感が高まります。
ここでバターの登場。ガラスの皿に岩塩をのせた有塩バターと無塩バター。どちらもとても美味しい。
桜海老のクルスティヤンとキャビアのサンド Sandwich aux crevettes“sakura” croustillants et au caviar
駿河湾の桜海老をピュレにして90度の温度で2時間薄焼きにした桜海老の香ばしさ溢れるせんべいでキャビアを混ぜ込んだサワークリームを挟み込んだ前菜。この桜海老のクルスティヤンは結構苦みも強いので好みは分かれるかもしれないが、他で食べたことがない一品であることは事実。添えるように挟まれた葉野菜も香りが加わり美味しくしてくれます。
最初に供されるパンはブリオッシュ。真ん中で切られています。中が黄色くバターと玉子がたっぷりな感じ。とても美味しいのでついつい食べてしまいます。
白アスパラガスのブランマンジェ カランケのオリーブオイルの香り Blanc-manger aux asperges blanches, huile d’olive de Calanquet
反り返った長細い四角皿に。真ん中がへこんでいてそこにフランス産のホワイトアスパラガスのブランマンジェです。
まったりとクリーミーで美味しいし塩分も適当。ここにかけられているカランケのオリーブオイルは希少なプロヴァンス産の無農薬無添加のエキストラバージンオイルで、10、11月に早摘みしたオリーブを24時間以内に搾油したもの。ノンフィルタータイプだそうです。「サローネ」のフラントイアもノンフィルターで爽やかな果実味が特徴でした。
上にはキャビア。添えてあるのはなんとフレッシュなホワイトアスパラのスライス。シャクシャクして癖なく美味しい。
ここでさらにパン2種類が追加。酸味の濃いパンと外側がぱりっとして中がふんわりしたパン。
山口県萩産 瀬つき鯵のマリネサラダ 山菜のクーリ Salade de chinchard“Setsuki” de Hagi mariné, coulis de plantes printemps comestibles
気泡入りのガラスの皿での提供。
メインになっているのは瀬つき鯵のマリネ。鯵らしい青さを感じますが、いやな感じはしません。
野菜は長野県大島農園の野菜。セロリやカリフラワー、赤や緑の大根などでサラダ仕立てでした。
面白かったのは横に添えられている胡椒のジュレ。透明なのですが、口に含んだときのその香りは紛れもなく黒胡椒。
下にはコゴミやフキノトウを使った緑のピュレが敷かれています。こちらも程よい味わいで香りの強い鯵に合います。
この名前はわかりませんが、ガラスの皿に。これが「カンテサンス」でズッキーニを食べたときと同じくらい衝撃的に美味しかった一品。
しっとりと柔らかな厚切りのアワビ。おそらく蒸したものかと。「あら輝」を思い出します。これにアワビの肝のソースを絡めてありました。むっちりした歯ざわりにその味は素晴らしいの一言。ここにコンソメのような色合いの生ハムのジュレがかけられ、シプレットがふられています。
筍とフォアグラのソテー 中伊豆ベーコンの泡 Sauté de pousse de bambou et de foie gras, mousse et poudre de bacon de Nakaizu
フォアグラのソテーです。表面をキャラメリゼし中はとろんととろける仕上がり。左右にある泡はベーコンから抽出した泡。そのベーコンも驚くほど粉のようなパウダー上になって横に添えられています。
石川県金沢の筍。柔らかな穂先の方も千切りにして白ワインビネガーでマリネしてあり添えてあります。
茹でてからフリットにしたという筍は素晴らしく美味。サクリという軽やかで気持ちよい食感。正直、フォアグラ以上に気に入りました。
空豆のコンソメ Consommé de fèves
気泡入りのガラスの皿に。
その中央には大量の空豆を使ってそのエキスを絞り出したと思われるコンソメ。その透明度はクリスタルのように透き通って美しく美味しい。とにかく空豆なのです。空豆は鹿児島産。そのシロップ漬けが添えてあります。ネットで見ると、ミントと蜂蜜で炊き上げたものとありますね。
山口県萩産 本日の鮮魚とポワロージュンヌのポワラージュ Poêlage de poisson du jour de Hagi, sauce aux poireaux jeunes
青ハタのポワレです。皮がまた美味い!! そしてその身もしっとりとしていて素晴らしい。ソースはブールブラン。
上にはなぜかたっぷりの刻んだポワローネギ。横には茹でたアスパラソバージュです。その間だと気のネット罹患も楽しい。
肉料理は和牛ロース。2ヶ月間ドライエイジングで熟成させたもの。こ、これがなんという香りと味わい(^ε^)♪ ドライエイジングの牛肉は初めてだったのですが、こんなお肉があるとは。。。目から鱗が落ちました。脂身まで固めのゼラチンのようで歯触りよく美味しい。
ソースはアンチョビとケッパーのソース。肉の香りに負けないしっかりしたソースでした。
さらに付け合わせには行者ニンニクのフリット、オーブンで焼いた葉玉葱、茹でたさやいんげん、薄切りの緑の大根です。
さくら餅のアイス Glace au gâteau japonais de fleurs de cerisier
桜餅のイメージで作られたデザート。上には塩漬けの桜の葉を使ったアイスで、下には餅のような自家製の求肥。面白いプチでセールです。添えてある葉は何だっけな…。
温かいビスキュイルーレ Biscuit roulé chaud
ストウブの鍋に。下にはふんわりやいたスポンジ生地でその上にカスタードクリームとベリーやナッツ、それにミントの泡です。
ベリーの酸味あるソースも程よい感じ。
食後のお飲物 Café, thé ou infusion
最後にはカプチーノをいただきました。クリーミーで飲みやすいタイプ。
お茶菓子は箱入りで持ち帰りができます。中はレモン味のマシュマロ、焼き菓子、アマンドショコラでした。
どの料理もおいしく、サービスも説明をしてくださいますし、とても素晴らしい。
メニューがあるともっと良いし、デザートも今以上のものになるともっと素晴らしいかも。
そうは書いても、堂々たる三ツ星です。
http://www.restaurant-anu.com/
驚きの料理に確実な味を伴った素晴らしき最先端フレンチ。
サービス、コスパなど文句のつけどころなし。こうしてまた三ツ星をつける店ができてしまった。
住所:渋谷区広尾5-19-4SR広尾ビル1F
電話:03-5422-8851
定休:火曜
営業:11時半~13時半/18時~21時
ビルの1階にあります。前面に緑、1階は黒い柱に黒い壁、床や2階以上の壁は白とモノトーンで綺麗。1階の店舗スペースはガラス張りに木製の格子とカーテンが見えます。
店名は銀色のプレートにホームページに見るようなマーク。側面の通路側は板張りの綺麗な壁で入り口がありました。
中に入ってすぐはレセプションに天井まであるワインセラー。向かって右がダイニング、左は大きめの個室でした。先ほど外から見たのはその個室で、そちらでいただきました。ちなみに奥に厨房があり、奥左には小さな個室、奥の右は洗面になっています。
個室は良い雰囲気です。壁の絵はダイニングと同じ方のよう。白い壁に白いテーブルクロスが落ち着きます。ガラス壁側の格子は段違いになっています。「リストランテリアル」の天井をちょっと思い出しました。
テーブルセッティングで気になるのは穴の開いた見せ皿。白いお盆に不規則にあいた穴のデザイン。
11年5月16日夜の来訪。
両親に弟、義弟とともに伺う。
飲み物はアルコールが駄目なぼくら用にノンアルコールで。デコポンの果汁のかき氷の入ったグラスに目の前でトニックウォーターを注いでくださいます。これがとても美味しい!! 通常はシャンパンでやるみたいですね。
2杯目はワインに使うブドウ品種の白ブドウジュース。炭酸入りでした。ポールジローを思い出しました。
5人以上だとお任せのスペシャルコースになるようです。
最初に付きだしが出ます。穴の開いた銀色のトレイに3種類のガラスの小さな器。これは下にぽこっとした出っ張りがあり、そのままで立つことはできません。見せ皿の穴にはめ込むようになっています。
左から、カリフラワーとアスパラの白和えのようなもの。真ん中がバルサミコで和えた何か…なんだったか忘れてしまいました。右は少し辛味のあるキャロットラペで、底にはレーズンです。どれも美味しいので、この先への期待感が高まります。
ここでバターの登場。ガラスの皿に岩塩をのせた有塩バターと無塩バター。どちらもとても美味しい。
桜海老のクルスティヤンとキャビアのサンド Sandwich aux crevettes“sakura” croustillants et au caviar
駿河湾の桜海老をピュレにして90度の温度で2時間薄焼きにした桜海老の香ばしさ溢れるせんべいでキャビアを混ぜ込んだサワークリームを挟み込んだ前菜。この桜海老のクルスティヤンは結構苦みも強いので好みは分かれるかもしれないが、他で食べたことがない一品であることは事実。添えるように挟まれた葉野菜も香りが加わり美味しくしてくれます。
最初に供されるパンはブリオッシュ。真ん中で切られています。中が黄色くバターと玉子がたっぷりな感じ。とても美味しいのでついつい食べてしまいます。
白アスパラガスのブランマンジェ カランケのオリーブオイルの香り Blanc-manger aux asperges blanches, huile d’olive de Calanquet
反り返った長細い四角皿に。真ん中がへこんでいてそこにフランス産のホワイトアスパラガスのブランマンジェです。
まったりとクリーミーで美味しいし塩分も適当。ここにかけられているカランケのオリーブオイルは希少なプロヴァンス産の無農薬無添加のエキストラバージンオイルで、10、11月に早摘みしたオリーブを24時間以内に搾油したもの。ノンフィルタータイプだそうです。「サローネ」のフラントイアもノンフィルターで爽やかな果実味が特徴でした。
上にはキャビア。添えてあるのはなんとフレッシュなホワイトアスパラのスライス。シャクシャクして癖なく美味しい。
ここでさらにパン2種類が追加。酸味の濃いパンと外側がぱりっとして中がふんわりしたパン。
山口県萩産 瀬つき鯵のマリネサラダ 山菜のクーリ Salade de chinchard“Setsuki” de Hagi mariné, coulis de plantes printemps comestibles
気泡入りのガラスの皿での提供。
メインになっているのは瀬つき鯵のマリネ。鯵らしい青さを感じますが、いやな感じはしません。
野菜は長野県大島農園の野菜。セロリやカリフラワー、赤や緑の大根などでサラダ仕立てでした。
面白かったのは横に添えられている胡椒のジュレ。透明なのですが、口に含んだときのその香りは紛れもなく黒胡椒。
下にはコゴミやフキノトウを使った緑のピュレが敷かれています。こちらも程よい味わいで香りの強い鯵に合います。
この名前はわかりませんが、ガラスの皿に。これが「カンテサンス」でズッキーニを食べたときと同じくらい衝撃的に美味しかった一品。
しっとりと柔らかな厚切りのアワビ。おそらく蒸したものかと。「あら輝」を思い出します。これにアワビの肝のソースを絡めてありました。むっちりした歯ざわりにその味は素晴らしいの一言。ここにコンソメのような色合いの生ハムのジュレがかけられ、シプレットがふられています。
筍とフォアグラのソテー 中伊豆ベーコンの泡 Sauté de pousse de bambou et de foie gras, mousse et poudre de bacon de Nakaizu
フォアグラのソテーです。表面をキャラメリゼし中はとろんととろける仕上がり。左右にある泡はベーコンから抽出した泡。そのベーコンも驚くほど粉のようなパウダー上になって横に添えられています。
石川県金沢の筍。柔らかな穂先の方も千切りにして白ワインビネガーでマリネしてあり添えてあります。
茹でてからフリットにしたという筍は素晴らしく美味。サクリという軽やかで気持ちよい食感。正直、フォアグラ以上に気に入りました。
空豆のコンソメ Consommé de fèves
気泡入りのガラスの皿に。
その中央には大量の空豆を使ってそのエキスを絞り出したと思われるコンソメ。その透明度はクリスタルのように透き通って美しく美味しい。とにかく空豆なのです。空豆は鹿児島産。そのシロップ漬けが添えてあります。ネットで見ると、ミントと蜂蜜で炊き上げたものとありますね。
山口県萩産 本日の鮮魚とポワロージュンヌのポワラージュ Poêlage de poisson du jour de Hagi, sauce aux poireaux jeunes
青ハタのポワレです。皮がまた美味い!! そしてその身もしっとりとしていて素晴らしい。ソースはブールブラン。
上にはなぜかたっぷりの刻んだポワローネギ。横には茹でたアスパラソバージュです。その間だと気のネット罹患も楽しい。
肉料理は和牛ロース。2ヶ月間ドライエイジングで熟成させたもの。こ、これがなんという香りと味わい(^ε^)♪ ドライエイジングの牛肉は初めてだったのですが、こんなお肉があるとは。。。目から鱗が落ちました。脂身まで固めのゼラチンのようで歯触りよく美味しい。
ソースはアンチョビとケッパーのソース。肉の香りに負けないしっかりしたソースでした。
さらに付け合わせには行者ニンニクのフリット、オーブンで焼いた葉玉葱、茹でたさやいんげん、薄切りの緑の大根です。
さくら餅のアイス Glace au gâteau japonais de fleurs de cerisier
桜餅のイメージで作られたデザート。上には塩漬けの桜の葉を使ったアイスで、下には餅のような自家製の求肥。面白いプチでセールです。添えてある葉は何だっけな…。
温かいビスキュイルーレ Biscuit roulé chaud
ストウブの鍋に。下にはふんわりやいたスポンジ生地でその上にカスタードクリームとベリーやナッツ、それにミントの泡です。
ベリーの酸味あるソースも程よい感じ。
食後のお飲物 Café, thé ou infusion
最後にはカプチーノをいただきました。クリーミーで飲みやすいタイプ。
お茶菓子は箱入りで持ち帰りができます。中はレモン味のマシュマロ、焼き菓子、アマンドショコラでした。
どの料理もおいしく、サービスも説明をしてくださいますし、とても素晴らしい。
メニューがあるともっと良いし、デザートも今以上のものになるともっと素晴らしいかも。
そうは書いても、堂々たる三ツ星です。