「リストランテ レガ(RISTRANTE REGA)」(☆)
http://www.ristorante-rega.com/
石川町駅近くに新しく落ち着いた雰囲気のリストランテが登場。
いまだ至らない面も見えますが、お客が育てるべき横浜の新顔かと。
これからの飛躍を期待していますので、ぜひうかがってみてください!
住所:横浜市中区石川町2-66-3ル・フェニックス1F
電話:045-633-2460
定休:月曜/火曜ランチ
営業:11時半~14時/17時半~21時半
場所は非常にわかりやすい。石川町駅から元町とは反対方向に歩いて最初に大きな四つ角にお店はありました。
黄色い壁に緑色の西洋風窓サッシ、赤いひさし。入り口の扉はダークウッドで重厚な感じがし、右側にはメニューの掲示された小窓があります。
中も左右に分かれていますが落ち着いた、それでいて少し閉塞感を感じる西洋風の空間。
白いテーブルクロスの上には円形の皮のランチョンマット。これ面白いですね♪
シェフ以外に丁寧な感じの接客係が一人。お酒が飲めないぼくですので話もあまり出来なくて残念。
コースは2名からなのでアラカルトで注文。前菜、パスタ、メインで価格は統一し、ものによってプラスアルファを記す仕組み。明瞭で良いかも。
09年8月13日夜の来訪。
石川町に新しく出来たイタリアンのこの店をtomokaさんに教わっていながら、所在を勘違いしていたために今まで訪れることができませんでした。この日はここで食べると決めていましたので、改めて地図を確認して伺いました。
ブラッドオレンジジュース 500円
酸味のある甘いブラッドオレンジ。
つき出しに出していただいたのはアランチーニ。丸いコロッケです。下にはトマトベースのソース。
酸味のある茎つきの大きなケッパーを添えています。
パンは自家製らしきグリッシーニとバゲットです。
採れたて有機野菜のバーニャカウダ 1300円
千葉県から取り寄せているという有機野菜。オクラ、ニンジン、ズッキーニ、スナップエンドウ、ブロッコリ、カリフラワーなど。最初からアンチョビとオリーブオイルのソースを全体にかけて供されます。
鎌倉野菜を使う店が多く、どこも同じだから…と「アウストロ」では信州の野菜を使っていましたが、それほど感銘は受けませんでした。
次のパンは柔らかなもので変哲ないもの。町のパン屋さんで売っていそうです。
飲み物の対はウーロン茶を。
サザエとブロッコリのオレキエッテ 1500円
小さな貝型のパスタであるオレキエッテ。やや柔らかめに感じるサザエとブロッコリ、そして殻つきのアサリを具にして。
国産牛サーロインのタリアータ 2300円
福島の和牛だったような気がします。
和牛は肉質がよくレアな仕上がりでジューシーに美味しい。上にはルッコラと削りおろしたパルミジャーノ。ソースとしてオリーブオイルとパルサミコ。バルサミコは甘いためこれだけ良いお肉には必要なかったのではないかと思いました。
ドルチェはパンナコッタを注文すると、もりあわせでおまかせを勧められましたのでそれを。
ガトーショコラとカボチャのプリン、バニラアイスだったような気がします。カスタードソースにキャラメルソース、ストロベリーのソース、そしてブルーベリーやフランボワーズで飾られています。バーニャカウダのときもそうでしたが、お皿に均等に飾り付けるのが好きなようです。
個人的には1品だけでよいので美味しいものがドンと真ん中にあるのが好きです。
最後にカプチーノを。
カップやお皿が美しい絵の縁。ここにもこだわりを感じられます。
一緒に小さな焼き菓子を出していただきました。なるほど、リストランテらしい。
このお店で一番気に入ったのはトイレの手洗い。丸めたタオルを置いた皿と硝子盤から陶器のたらいへと流れ落ちるつくりは美学があって素敵です。
帰りにオーナーシェフが出てきてご挨拶いただきました。上妻重人シェフは実直な感じのする人でした。
料理はどれもベーシックなイタリアンで、独自の色やお皿に託すメッセージがまだ足りないような感じがします。
これで8000円となると前日の「イカロ」
と同じ価格帯なのですから、横浜であることを十分に知り尽くし、お皿や味の構築を見直し、接客面も見直すことが必要かと思いました。
いっそのこと、どっかりと中の壁を取り払ってオープンキッチンにして雰囲気を変えても良いのではないかと思います。カウンターを設け、ワインを並べ、シェフと話をしながらでも気軽に食事できた方がよいのではないかと…。

