「松原庵」(☆☆)
横浜発 驢馬人の美食な日々-Matsubaraan
 鎌倉は由比ガ浜の住宅地に忽然と姿を現す日本家屋のお洒落蕎麦屋。

 和室にテーブル席とバーカウンターを設け、庭にはウッドテラスを設けて夏を楽しむ。

 「川上庵」 @軽井沢の系列のようですが、蕎麦はそちらでいただいたものよりも美味しく感じました。
 
住所:鎌倉市由比ガ浜4-10-3
電話:0467-61-3838
定休:無休
営業:11時半~21時
 
 お店は由比ガ浜駅と海との間、車1台が通れる程度の道をさらに脇に入った場所にあるのでわかりにくいと思います。
 白い暖簾のかかる門。昭和の時代の木造の純粋な日本家屋をそのまま活かしているようです。
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 中もきれいにされた日本の古い家屋の庭と思しき場所に板張りのテラスを使ったテラス席がまず目に入りました。縁側から少し降りる形の高さですね。暑い時期にはこちらが気持ちよさそう。
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 玉砂利がしかれ飛び石の歩道が向かって右側の玄関へと続いています。
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 こちらから靴を脱いで上がる。廊下を抜けた最初の和室は絨毯がしかれテーブルが置かれたダイニングになっていますね。面白いし良い雰囲気です。ここを庭側に通り抜け座敷席へ。

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 子連れにはこちらの方が落ち着きます。

 

09年7月22日夜の来訪。

 夜は仕事で疲れている家内を喜ばせようとこちらに電話してうかがう。
 
ウーロン茶 500円
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 量が多いので助かります。500円だからちょっと高い気もしますが。

 
くらかけ豆 450円
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 「川上庵」 でもいただいた豆。やはり独特の香りがたまらなく美味しい。
 
生野菜のバーニャカウダ 1400円
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 茹でたサツマイモのスライス、生のとうもろこし、生のパプリカ、ラディッシュ、らせん状に皮を剥いたキュウリ、茹でたブロッコリー、プチトマトです。どれもそのままで実に良い味。
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 特製のアンチョビソースでいただきますが、ソースだけ食べると少し匂いの強いアンチョビのペーストに油…はオリーブオイルにしては癖のないものです。野菜との相性もよいなぁ。
 
本日のお造り 三種盛り 2800円
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 平目、金目、サザエを選択。すべて相模湾のものです。
 金目の美味しさには絶句。赤身にはないまろやかな脂と白身にはない香りが美味しい!!
 平目も身がしっかりしていて旨味も濃い。久々です、こんなに美味しい刺身は。
 サザエはコリコリよいと思います。これは普通かな…。もっとコリコリしていても良かったかも。
 つまは茗荷でした。

 
天せいろ 1800円
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 蕎麦は長方形のざるに。手打ちとわかるきり方。その蕎麦の香りは実に素晴らしい。硬さも好み。
 いただくそばつゆも甘めでかえしの味も濃くしょっぱいところがぼく好みでした。
 軽井沢の「川上庵」 より美味しく感じたのは娘が寝ていたためでしょうか!?
 薬味はネギとわさびです。
 天ぷらはイカと海老と葉っぱですね。葉っぱは美味しいけど海鮮はそれなりかなぁ。
 
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 蕎麦湯は白濁したもの。意外にさっぱりして楽しめます。
 
鴨せいろ 1800円
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 ぼくはこちら。温かいつけダレには焼いた鴨肉と白いネギが。恐ろしいほど鴨とネギの旨味がつけダレに溶け出し、苦味に近いその味わいが十二分に味わえます。これは美味しい。ただし、蕎麦といただくのであれば普通にせいろで冷たくいただいた方が美味しかったようです。好みの問題かもしれませんが。
 鴨肉はジューシーで激ウマ。ネギもどうしてここまで美味しくなるのだと思いつついただく。鴨ネギとはまさに相性がぴったりなのだなぁ。
 
そば粉のバターケーキ 600円
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 デザートで注文。ラム酒を聞かせたそば粉のパウンドケーキにバニラアイスです。バニラアイスはハーゲンダッツ的な味。
 
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 最後に蕎麦茶を出していただきました。
 
 総評は☆☆(二つ星)です。
 接客も優しく子供連れOkなのがうれしい。
 ただし、料理が出てくるペースが遅いかな。早くなるともっと評価が上がると思います。

 

10年2月24日に再訪しました。

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 昼は仲良くさせていただいている幼稚園のお友達&お母さんも一緒にお出かけすることに。
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 選んだのは和食を希望する家内に合わせてこちらへ。12時半までしか予約を受け付けていないとのことなので、13時過ぎ到着のぼくらは空いていると入れる…ということで入れました。
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 玄関で靴を脱いで上着をかけ、今回はメインのお部屋の方で。
 
くらかけ豆 450円
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 信州産の青豆。今回もまた頼みました。やはり独特の風味がとっても素晴らしい。
 
厚切り鴨ロース肉の炙り焼き 1400円
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 厚切りの鴨ロース肉を塩胡椒だけして炙り焼いています。これが赤身が箸で切れるほどに柔らかい。臭みもなくとても美味しい!! 特に塩が結晶の塩で気に入りました。 皮の切れ目などの仕事の細かさも「あら輝」の鯛と同じ職人のこだわりを感じました。
 下には同じように焼いた白いネギです。
 
由比 2800円
 2種類あるコースのうち短い方を選択。
 
彩り七種盛り合わせ
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 右上から鮮魚のカルパッチョ。下には葉物野菜です。
 上の真ん中はブロッコリーと大根からなる彩り野菜のバーニャカウダ。間にバーニャカウダソースが挟まれていました。
 左上は茄子の南蛮漬け。ピリ辛な醤油ダレに浸された揚げた茄子は美味。赤パプリカを添えてあります。
 右手前は薄焼き煎餅のような揚げ蕎麦の豆腐味噌添え。豆腐味噌が豆腐らしい大豆の香りが強いのです。
 その左には鴨ロースのたたき。山葵が添えてあり、山葵醤油でいただく。
 さらに左には青豆とうふの醤油豆がけ。やや青みがかった青豆の豆腐は優しい味わいで、味噌にも近い醤油豆のたれがとても美味しい。
 左手前には美味しい汁に浸かった七穀餅の揚げだし。
 盛り合わせはどれも美味しく、最初から大満足です。

 

旬野菜の天ぷら
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 家内がこれを食べていました。
 
海鮮のあられ揚げ (1200円)
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 天ぷらは+300円でこれに変えられます。プリプリの海老、歯ごたえのあるイカ、野菜…三つ葉の天ぷら。盛り塩がついてきます。
 
そば
 せいろかかけを選択できます。
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 もちろん、せいろで。

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 しっかりと硬めで蕎麦の香り良いそば。そばつゆもとってもおいしいのです。旨味が濃いのにすっきりしています。
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 そういえば、ダイニングをはさんで小さな中庭の反対側の窓の中に蕎麦の手打ちの場所が見えました。
 
せいろ 900円
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 娘のために注文。これはぼくらのものと同じ。箸を使って娘が上手く食べているのを見ると成長を感じます。
 
かけそば 900円
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 娘の友達は温かいものを希望。味はみていませんので写真だけ。

 

鎌倉 松原庵 (そば / 由比ヶ浜、長谷、和田塚)
★★★★ 4.0