「De Karmeliet」(☆☆☆彡)
http://www2.resto.be/karmeliet/
ぼくらにとって今現在考えられる最高のレストランは日本ではなくベルギーのブルージュに。
リヨンの名シェフアラン・シャペルの愛弟子ヴァン・ヘックがオーナー・シェフを務めるミシュランの三ツ星店です。
住所:Langstraat 19, 8000 Brugge
電話:(050)338259
定休:月・日の夜、6~9月の日の昼、8月後半の3週間
営業:12時~14時/19時~21時半
お店はT字路の突き当たりで、白い西洋建築の何気ない建物。
金に縁取られたガラスのドアをくぐり中に入ると、豪華なウェイティングがあり、奥には食前酒を楽しむのであろうスペースが。すぐにウェイターがやってきて、すぐテーブルに着くか、奥でお酒を飲むかを聞かれました。お酒はどうせ飲めないので、すぐテーブルへ。
右側の階段を登ってすぐの部屋に通されました。部屋は豪華な絵が統一感なく並べられたりしていました。しかし、けっして下品ではない。ここは空気どころか、空間が違うところに思えました。
オランダ・ベルギー旅行の際に来訪。
予約し、正装をして伺いました。
家内に赤ワインのグラス、自分にオレンジジュースを注文。
SpringMenu 95ユーロ
メニューはいろいろありましたが、SpringMenuを選択。一人前95ユーロ、ワインつきで130ユーロと自分たちにはお手ごろ価格です。赤ワインぼくが飲んでも美味しい!!
まずはパンを紹介。
1)突き出し1
ウサギ肉のパテとレンズ豆の皿、きゅうりのソースのかかったムースキャビア添え、揚げ物の3品。一つ一つの素材が吟味されて調理されているという印象をどれも受け、幸福になれます。いや、最初からガツンと言うのは他でもありますが、これまさに別次元ですね。
2)突き出し2
スプーンの上にマグロか何かの赤身のたたきと野菜がのった品。一口でいただくのですが、酸味がよく味覚を目覚めさせる。
ちなみにナイフなどの食器は銀で独特の形。手になじみます。
3)前菜1 Creamy soup of garden peas with truffle juice, roast prawn and confided goose liver.
えんどう豆のクリーミーなスープの周辺を、トリュフのジュレで飾り、コリコリした歯ごたえで味の深いグリンピース、とろける甘みと旨みの白いガチョウのレバーのコンフィ、片面だけローストした半生の香り高い海老、ハム、鶉の卵の半熟目玉焼きを積み上げていった皿。チコリの天ぷらが添えられています。この皿で特筆すべきは絶妙な海老の調理具合とその香りのよさ。もちろん、味は天国にいけるような別次元のもの。
4)前菜2 Two preparations frsh morel mushrooms; soft cream of white liver with morel mushrooms,gnocchi with Parmesan cheeze, ragout of lobster, green asparagus and morel mushrooms.
新鮮なモレル・マッシュルーム(アミガサダケ)を使った二皿です。白いお猪口に盛られた細かくしたアミガサダケと白レバーの煮込みはブラウンのソースが見た目よりも濃い味付けで程よい食感。銀の平皿の方にはロブスターとアスパラガスとアミガサダケのラグー(ごたまぜシチュー)。ホワイトシチューでした。パルメザンチーズのニョッキというのは憶えていません。
5)主菜 Thick halibut steak in a crust of parslep, Asparagus from Mechelen, confided Charlotte potatos, zabaglione with basil oil
魚介の入る彩り豊かな超みじん切り野菜のスープの中にバジルでコーティングされた白身魚のソテー。薄いジャガイモとげそのイカ墨和えがのっています。クリームを使っておらず、あっさりした野菜と魚介の味付けが穏やかで美味しい。
6)デザート A few sweets with fruit and chocolates.
なんと、5品もデザートが出てきます。ドライストロベリースライスで飾ったバニラアイス、リキュールを使ったシャーベット、エスプレッソのムースののったサバランのチョコレート添え、パイナップルのアイスとスライス、さまざまなフルーツののったムースのグラス。シャーベットはアルコールがきつくぼくにはちょっときついが、どれも満遍なく美味しい。
最後にコーヒーと紅茶を頼みましたが、一口サイズのお菓子が2段重ねで出てきました。
紅茶が日本の鉄瓶で出てきたのは驚き。こちらで流行っているそうです。
最高評価の☆☆☆彡(三ツ星半)は現在のところこのお店だけです。(この時点の話です)
メニューは最初からリボンがかけられていて持って帰ることができます。
こちらはうろうろした際に見かけた裏手の方。ぼくの好きな建物です♪
もう行くこともかなわないかもしれません。想い出は美しくとっておきたいような感じもしています。