カレー用の豚肉を買ったら、ケッコー量が多いので、二日分になった。
まずはたっぷりの水で1時間以上茹でて、肉を取り出した汁は冷めてから液体と固形の脂とに分けた。
1食目はその豚肉と煮汁でカレーライス。ニンニクとタマネギを効かせて、食べるときはキャベツをの千切りを敷いた上からカレーを掛けて、塩抜きながらまことに美味しかった。
夜濯やカレーライスを香らせて あき坊
翌朝は残りの汁の大半を椀に仕立てたが、豆腐と長葱が中華風な味わいとなって朝飯を盛り上げてくれた。ただ、脂を感じるので塩味がワカルほどに入れた方が良かったかな。
この夜は豚肉の残り半分で焼きそばを作った。野菜類は取り置いた豚の脂で炒めておき、中華麺の蒸したものは美味しくないので、いつものように生麺を茹で放り込んだ。これがもっちもっちでイケる。味の基本は顆粒状の中華出汁の素で、塩は全く使わない。
この焼きそばにご飯の組み合わせでは、炭水化物+炭水化物のヤバさはあるけれど、たまにはいいのだ。小皿のおぼろ豆腐には麺汁をほんのわずか垂らし香り付けした。冷蔵庫の奥にあった芽の出た馬鈴薯には手間取ったが、減塩醤油で甘辛味に絡めた。
焼きそば定食の図
団欒の焼きそば定食新茶かな あき坊
食事作りに励んでいたら、短歌と俳句が入選していた。
入選の祝杯や卯の花くたし あき坊
ありがたや、田捨女さんに取憑かれている最中の作なので、400年も離れていますが、感謝しております。
短歌
花なれば吹雪も楽し花びらの睫に落ちて君のほほえむ あき坊
実は、吟行ということで家内と花見に行き、非日常の時間を共に過ごした効果だった気がする。
選者は「下句が良いのでしょうね」と書かれています。ベタベタはしないけど、長年夫婦をやっていれば、時には優しく振る舞うこともできるので、その情をご理解いただけたかと嬉しい。さらに読み手たる選者がそこを読み取ると思うと、尊敬しきりです。
俳句
過去は無いほたりほたりと春の雪 あき坊
作ったのは短歌と同時期だが、今読むと詩情に欠けて薄情だ。それでも、上五の「過去は無い」とは、俳句では見たことの無い言い放ちで大好き、惜しかった。
捨女さんには世話になった。俳句観も変えていただいた。その勢いですでに一ヶ月以上まじめに一茶を読んでいるが、これがまた難物で手強い。
でも、新版日本秀句3「一茶秀句 加藤楸邨」と出会ってから、一気に世界が見えてきた。一茶に私淑する?長谷川櫂さんが解説を書いてらして、彼はあちらこちらで一茶への賛辞を表明されるので、なるほどと思った。
盥より盥にうつるちんぷんかん 一茶
不思議な句、臨終の句と言われているが、後人の仮託である。


