新聞俳壇の選者を各新聞社が選任する時は、系統的に異なる俳人を配置しているように思いますが、俳句界に詳しくないのでわかりません。ですから、選者の嗜好性、志向性を知りません。

 

読売新聞2024/06/08からだCaféに、読売俳壇の選者正木ゆう子さんが登場しました。

 

正木ゆう子さんは2020年の秋に、内視鏡手術で済んだようですが大腸がんを経験されたそうです。

癌ぐらゐなるわよと思う萩すすき 正木ゆうこ

 

私は2020年の5月に闘病後退院したのですが、その時の率直な気持ちをふらっと読売俳壇に投句したら、選者の正木ゆう子さんが採ってくださった。

退院や一歩ずつ万緑に入る 2022/6

 

句評を改めて読み返したら、自分の緊張感と敢闘精神を思い出したし、不自由だった歩行も蘇って来た。

 

お気に入りは、『中七から下五への句跨りのリズムがゆったりとした力強い歩行を連想させること』とあるところ。

 

で、からだCaféにある20年秋の『その3,4年前から、ずっと検査をしたかったの』との言葉に、もしかしたら拙句をお読みくださった時には、「病気」というモノが選者の心に在ったのではないかと思いました。そのようなお心持で接していただいたおかげで、まるで出合頭の事故のように花火が上がったのかもしれません。まぐれ・偶然にもそれなりに、必然が含まれているようです。当然ながら、この句以降は全敗で1年間で投稿を止めました。…再開してみようかな。

 

 

ご近所に咲くギンバイカ(銀盃花)はフトモモ科(太腿⁈科)なんだそうな。小笠原の固有種にはヒメフトモモ(姫太腿)があるらしい。花としてはざっくりとバラ科。

近くの田島氷川神社の庭には瑞々しく薔薇が咲き出した。

境内に朱きバラ咲く巫女神楽