今朝は庭でヘビイチゴを見つけた。いつの間にか我が家へやって来た。

家内に聞いたら去年も居たそうだが、気づかなかった。まぁ庭の探検は今年からだし、草花の名前を確かめだしてからはほんの二か月だから仕方ない。

サイクリングの休憩ポイントのさくら草公園では4月に蛇苺の花をよく見かけた。

 

ママチャリのプチ旅に花へびいちご

 

蛇苺の実を我が庭に気づいたのは五月下旬。

 

孫の目になれば身近な蛇苺

 

ちなみに昨日は家内のお誕生会で、みんなで苺のショートケーキを食べた。

 

老えば持て余す苺のケーキかな

 

「蛇苺の花」に対して()は「蛇苺」、桜だと花は「桜」で()は「桜の実」、なにかと面倒くさいので、歳時記は手放せない。

 

俳句心を刺激する大好きな「柿」となると大騒ぎだ。

「柿若葉」から始まって「柿の花」、実れば「青柿」「柿」「渋柿」「甘柿」そして「柿の秋」へ。その過程では、樹上に熟せば、「きざわし・きざらし・きざ柿・木練こねり等々(木で甘く熟す柿)」、柿の種類によって「百目柿」「富有柿」「御所柿」「禅寺丸」「次郎柿」「伽羅柿」「蜂屋柿」「西条柿」「会津身知らず」、漱石の好んだ「祇園坊」、「鶴の子柿」は渋柿。やがて、「柿熟るる」「熟柿」、自然に落ちれば「柿のほぞ落ち」。渋柿吊るして「干柿」「柿吊るす」「吊るし柿」「ころ柿」「柿簾」。やがて実は消え「柿紅葉」、枝を離れて「柿の葉散る」「柿落葉」。「柿膾」は正月のイメージだけど晩夏、「柿羊羹」となると通年の気もする。「柿の葉鮓」は夏の季語。残念ながら「柿の種」はまだ歳時記入りしていない。

 

そんなワケで、今朝の庭の柿はまだ葉と同じ色で小さいので、見出しにくい。

 

青柿や妻のケーキを買ひに出む

 

庭の青梅は若さがはち切れそう。

 

青梅を齧る腹には自信あり

 

ウォーキング途中の公園でも木は実り始めた。

でもまだ食用不向き。

 

公園の桑の実熟すまで有るか

 

近くには枇杷も目立ちだした。「枇杷」「枇杷の実」は夏の季語。花は冬。

 

枇杷の実の食べよと葉から乗り出せり

 

参考資料;基本季語五〇〇選山本健吉等