昨夜コロナ禍以前に戻って痛飲した。

魚の美味しい焼き鳥屋さんから始めたけど、開宴のプレミアムモルツにいきなりシビレて速攻2杯目へ。

 

刺身は金目鯛と関鰺で、ちょっと興奮した。

 

コロナ禍を生き抜く桜鯛の宴

 

塩分抑制下の生活なので、焼き鳥5種盛のつくねさえ塩もタレも無し。だがこれが鶏の味が際立ってかなりイケた。6本目はささみの山葵で、いつもならこれからスタートなんだけど、先にささ身刺しを食べていたので、板さんが工夫をしてくれたのだろう。

 

ホタテの天ぷらもハイレベルで、スナップエンドウは豆!って感じで最高。もちろん、天つゆも塩の類も無しで、ストレートなホタテの甘さを満喫した。

 

貝揚げてコロナ禍去つて春爛漫

 

出羽桜、赤ワイン等を片付けてスナックで騒ごうかとも思ったけど、知り合いに会うと面倒なのでちょっと本気な日本食へ。カウンターとテーブルとで席数は15には届かないほどの小さなお店だけど、薄味で助かる。

 

刺身は鰹とタイラギにして、前の店とは違う味わいで美味しかった。タイラギ貝は帆立貝の百倍好き。漁期は3月いっぱいらしいので滑り込みセーフってとこかな。

 

三月のタイラギ貝の海の味

 

べらぼうに好きな鰹もそのまんま食したけど、すっきりした味わいで臭みがなく泣けるほど美味い。山葵とよく合った。

鰹のヒスタミン中毒は一晩寝ればほぼ全快するので、経験後もまったく臆せず食べている。生鯖も手ひどい蕁麻疹を教えてくれたけど、ヘーキに食べている、昨夜は遠慮したけど。

 

藁焼きの香の柔らかに初鰹

 

注文した蓮根饅頭の中身は海老だったが、吉野葛を品よく使った逸品だった。湯島では鶉を餡にした饅頭が気に入っていたが、閉店してしまった。

 

日本酒では盃を選ばせてくれた。ごてごてしい柄は遠慮した。

実はガラス製も馴染めない。京焼なんぞの用意はないんじゃろか?

 

花衣ガラスの猪口に添える指

 

夜も更けて、最後にだし巻き卵とそら豆のかき揚げを頼んだ。卵焼きはふくよかな味わいで、酒のあてにぴったり。

 

揚げ物はそのまま噛むからなおさら、初夏の香りが口中に溢れた。

 

天ぷらのそら豆天下を治めてる

 

 

酔いながら、きっと足元をふらつかせながら、電車で帰宅した。若いころはタクシーを使っていたけれど、20年ほど前から電車のある時間は電車でと決めて守っている。駅から間もなくして高架下を歩けるので雨雪の日も安心だし、散財の穴埋めはできないけれど節約した快感もあるし、歩くに限る。今は見当たらない金属製のポール?を跨ごうとしてスーツを引っ掛けておじゃんにしたことが一度あるので、酔って歩く危険は常にあると警戒はしている。

 

足音の絶えた夜道に弥生尽

 

まだ酒が残っている気分で、世界が濁って見えている。