生クリームとカスタードクリームの二色のシュークリームに憑りつかれて、隣町のコージーコーナーまでわざわざ買いに出た。いわゆるショートケーキ類があまり好きではないので、もしかしたらシュー生地が好きなのかも。

 

南無阿弥陀シュークリームのクリスマス

 

昨晩の柚子湯のお陰で気分も鼻もすっきり、空もすっきり。それにしても朝の公園にできる影が長~くなった。そのうち短くなっていることに気づくのだろうな。

 

寒声や誰に聞かせる当てもなく

 

沼の畔の公園にも木々の影が優勢で、日向の方が少ないくらい。日当たりの良いランニングコースをバタバタと人々が駆け抜けて行く。私は速足で公園の広場を突っ切って行く。

 

ランナーの息の荒さや冬紅葉

 

大宮駅までたくさんの新幹線が走っているので、その高架越しにも富士山が見える。新幹線と富士山と言えば東海道新幹線だろうけどね。しかし、こんなものが横切ると景色が下級になる。

 

ふる里へ新幹線は雪雲に入る

 

西堀氷川神社の前からも富士山は見える。こっちの方が百倍楽しい。

 

雪富士の天を映して青みあり

 

 

ウォーキング途中で桜の冬芽を見ていたら、通りすがりの人も立ち止まって見始めた。話しかけようかとも思ったけど、咄嗟には言葉が浮かばず断念した。すぐに去られたし。

 

パカパカと走り出しそな冬木の芽

 

楓は散らずに揺れていた。差し込んで来る朝日を楽しむかのように。

 

朝日眩し枯葉を貫通する如く

 

いつもの田島氷川神社には料金表なるものが貼られていた。

社務所もないし巫女さんも見かけたことがないので、値段をストレートに示して元旦の昼間だけ販売するとの布告も宜しかろう。却って好ましい。表中の赤幣は『あかぬさ』とか読むのかな?『せきへい』じゃドライすぎるだろうし。

言葉を交わせるようになった人も居るのでいつか伺ってみよう。疱瘡神の社には赤幣が鎮座しているが、我が家へ500円で買ったとしても飾る場所も機会もないし。

 

お値段各種神社の年用意

 

手入れされた境内の庭に一本の熊手が置かれていた。とても静かな気分になった。

 

一二本欠けたる熊手冬日影

 

神社の参道には初冬に葉を出した桜の紅葉が冬日とセッション、美しかった。

 

血脈も顕わな桜紅葉哉