サイクリングに出たり、用事があったり、天気が悪かったり、サボったりと、久しぶりの公園筋トレだった。体が硬くなっていたので息が切れた。

葉が落ちると、木は生き延びやすいのだろうけど寒々しい。

 

枯木立つ人目厭わぬ素っ裸

 

寒いのに汗ばみながらウォーキングを再開して、花の見えない街角を通り過ぎた。

色なき風は秋の季語だけれど、華やかな彩を失った風もまた冬の印象である。

氷川公園に着いたら、わずかに残る桜紅葉が風に揺れていた。

 

落ちまいと留まる枯葉の心意気

 

今朝も人が居ないこちらの公園は静かで安らぐ。枯葉踏む足音しか聞こえない。

 

平和とは枯葉踏む音消えた音

 

田島氷川神社にある『平和の礎』と命名された碑には、前の大戦での戦死者の名前が刻まれている。

今朝はそこに実生(みばえ)した桜の若木に冬日が当たっていて神々しかった。

 

招魂碑の氏名を読みぬ初氷

 

若木の桜の葉は黄色と紅とその中間と枝に揃っていた。

 

戦死者の名を刻む碑や冬の蝶

 

境内に咲く白い山茶花には外連味がなく、あの風呂敷と同じ白かも。

 

境内の白き山茶花山河在り

 

氷川神社は冬の佇まい。拝殿の庇の影が優しい。

 

低き日のそのまま午後へ石蕗の花

 

鳥居を出て右へ曲がり、境内を見ると南天の実が賑やかだった。

 

南天の実にも楽しき我が暮

 

神池を巡る道の畔には、冷えてきたせいか楓が真っ赤に色づいていた。

 

人恋し火炎となって紅葉燃え

 

また歩き出した。

GARY MOORE パリの散歩道 (youtube.com)

 

 

落葉無数いよいよ(くら)き色の道

 

三か所目の公園に歓迎のツツジは真っ赤

 

ボーナスと無縁の人生送りけり

 

帰宅後我が家のドウダンツツジもそこそこイケる。

 

妻任せ頼りっきりの年の暮

 

山茶花の赤も40年を共に暮らしているのだから実は親しい。

 

山茶花の一輪咲けば咲き続く

 

 

梅の黄葉を見ると桜とよく似ている。どちらもバラ科の桜科らしいし。

 

空風や午後の日差しの弱々し

 

帰宅後素麺のチャンプルが食べたくなって、在宅の家内も食べるというので二人分作った。豚バラとニンニク、野菜は玉葱、人参、椎茸、白菜。油もそれなりに使ったけど、主役はマヨネーズ。写真では分かりにくいのであからさまに塗ってみた。

 

で、まずはニンニクの香りを出してから豚肉を炒め、脂も出ていい感じになったら人参から野菜類を加える。最後の白菜は焦げるほどに炒めるけれどシャキシャキ感を残せば旨い。

 

冬うらら昼飯作る二人分