先日北海道に行きました。吹雪もその後の雪晴も楽しめました。

由緒ある道庁の建物は工事中

 

でまぁ雪国の空気を吸いながら、俳句や川柳や苦手な短歌やらを考えて参りました。

 

俳句には俳諧つまり滑稽味がスパイスとして必要なのだけれど、他に即興性が重要だそうな。

制作時期から日が経って手を入れるつまり推敲する意味はもちろんあるにしても、俳句は座の遊戯なので時には挨拶としても有効なグッズだし。

 

近頃俳句は

蕪村忌や師は持たざれど俳句好き

と選者におもねったり、短歌は

寂しさを投げ捨つる術知らざれば今日のひと日を如何に過ごさむ

などとネクラをしれっと暴露しています。

 

 

昨年は私の業界の大手企業の俳句大会に応募し一席になり、懸賞レースだったので1万円のAmazon商品券を頂きました。

読売新聞の1回千円の図書券も複数枚ありまして、懸賞に味をしめたということも無いんですが、業界関連の別会社の川柳大会に応募しました。

 

先日発表があり、残念ながら佳作5千円でした。

 

では拙句

一休みしましょお口を漱ぎましょ 山もとあき坊作

穏やかでいい感じと思うんだけどな。

 

それに患者様がお読みになった時に、医師患者関係を良好に保つ一助になるようにとの思惑もありました。

つまり空想の挨拶です。

 

ちなにみに最優秀賞5万円は

コロナ明け矯正した歯見せたいな チョコミント作

う~ん、そうですか。。

コロナ明けでは明けを動詞に使っているワケだな、ぎりぎりセーフか。

名詞とすると川柳でも三句切れでは稚拙感を免れないから、これで良しとしよう。

 

 

穿(うが)ちに裏打ちされた滑稽性が薄くなっているのは俳句と川柳に共通の傾向ですし、季語の有無も両者の線引きには役立たない。

となると、やはり十七文字に切れのあるのが俳句無いのが川柳とするしかないとの説(復本一郎)に賛成です。

 

選に入った川柳で目に留まったのは拙句の前に置かれた句でした。

仕事終えマスク外してマスクする パンダ作

 

川柳の切れない感じ流すがよく出ていますし、マスクマスクとしながら、川柳がただの言葉遊びではないことを示してくれています。作者は川柳に手慣れた方かも。

翻って拙句は無理矢理に切れを押しつぶした感があって、酷評されても仕方ない。

 

まぁ何はともあれ頂いたのだからありがたいのら。

入選の通知には3千円とあったけれど、5千円が送られてきた\(^o^)/ 

少なかったら即電話したけど、多いので苦情は言わないことにしました。

 

では最後に川柳一覧

優秀賞二句目は作者は多分歯科技工士さんです。

彼らは歯科技工のプロなので、個人的に知り合いなんぞから「こっそり入歯作って」みたいな依頼を受けて困惑されていることがよくあります。無茶な要求に困惑している気持ちを読み取ってくださいね。