台風の影響ですかどうですか、さいたま市の外れの我が町も不安定な雨が降ったり止んだりしています。
近づくにつれてさらに荒れ模様となるでしょう。
武蔵一宮である氷川神社が祀る素戔嗚命は荒くれ者で、来年の命を約束する実りの秋になると暴れまわり人々を苦しめたのです。
つまりスサノオは台風を擬人化したもので、なんとか鎮まって欲しいとの思いを込めて神として祭り上げたのでした。
では 本日の回文俳句、推敲順に三句づつ。
【鯛焼】
なみのとあたいやきやいたあとのみな
波のドア鯛焼焼いた後飲みな
海の家は台風の強まる波にドアを閉め、最後の鯛焼きを焼いたら飲みに行こうぜってなことで。
ひらくとあたいやきやいたあとくらひ
開くドア鯛焼焼いた後喰らひ
面白いかなと思ったけれど、焼いたと喰らひとに文法的な齟齬があるのでどうなんだろ?。
くらきとあたいやきやいたあときらく
暗きドア鯛焼焼いた後気楽
入口が暗い陰気な店じゃ入りにくいし、バイトに焼かせるからこうなって、間もなく倒産だ。
でもまぁ反面教師的に面白いかも。
台風にぶち当たると停電もよく起きます。
明るい生活は蝋燭や懐中電灯で凌ぎ、冷蔵庫は開けないようにして時を追いやってがんばろう。
【すうどん】
てんとうすはしめのめしはすうとんて
点灯す初めの飯はすうどんで
電気点いた\(^o^)/
すうどんは昆布出汁の効いた薄口醤油の具の無いうどんで、フォッサマグナ以東ではかけうどんと呼ばれます。
でも関東では鰹節出汁の甘めの醤油味で、すうどんとは別種の食べ物の感じかな。
台風で転ばれてお怪我された方の話ですと
転倒す初めの飯はすうどんで
しかし、不謹慎ですよね。
どこかで遭難したら
テント失す始めのメシはすうどんで
運よく残ったうどんを食べて脱出を試みても、生還できない場合もあるしマズイな。
前半の鯛焼は冬の季語ですけど、後半のすうどんに関しては、うどんすきならすき焼き系の冬の季語ですがうどんだけでは俳句的には無理かも。無季で行くなら、無季でなければならない理由が欲しいし手強い。
で、回文の推敲には2種類あると気付きました。
ひらがな書きした十七文字の中で、「なみのとあ」「ひらくとあ」「くらきとあ」のように音を入れ替える推敲と、音は変えずに「てんとうす」のまま指し示すモノを差し替える推敲とに分けられるようです。
※分類好きは理系の悪趣味と言われればその通りです。
そんなワケで、本来の我が短歌俳句は墜落寸前です。
アル中になる前に酒を止める勇気が私には有ると信じてはおりますが。。