オフロードバイク乗っていて何が一番怖いかと言うと、やはりチューブタイヤのパンクだ。
山の中でパンクしたら、まずレッカー車は入ってこれないので自分で直すしかない。
舗装路でパンクしたとしても圏外であれば同じことになる。
YouTubeには初めてのパンク修理にどのくらい時間がかかるかシミュレーションしてる動画がある。
そこでは前輪のチューブ交換に1時間32分かかっている。
これがもしリアタイヤだったら2時間以上はかかるだろう。
動画は庭で行われているが、現地で1人でするとなると精神的に持たない。
また夕方で暗くなってきたり夏場の虫などを考えると現地で修復することは考えたくない。
幸いセローのリアタイヤはチューブレスなのでパンクしたとしてもタイヤを外さずに比較的短時間に修理ができる。
しかし問題は前輪だ。
前輪はチューブタイヤのため、いつもタイヤレバーや予備チューブを携行するようにしている。
そこでこの前輪をなんとかチューブレスにしてやろうというのが今回の主題である。
チューブレス化は自作する人もいるが、チューブレス化キットも存在する。
OUTEXのクリアーチューブレスキットが有名だ。
この商品はスポークの穴をパッチやテープで埋めることで空気漏れを防いでチューブレスを可能としている。
難点はメーカーのHPにも書いてあるが施工にかなり技術を要することである。
素人がやると後でスポーク穴から漏れてくる報告が多々ある。
そうなるとやり直すのはまた凄くパワーがいることなので、初めてやる人は最初から施工代理店に任せるのが良いと思う。
セロー250にも対応しており、これにしようと思ったのだが、マイセローはビードストッパーでリムに穴が開いているため断念してしまった。
もう一つチューブレス化する方法があり、それはNUETECHのTublissである。
この赤いリングをタイヤの中に入れるのだ。
赤いカバー中のインナーチューブに100PSIの空気を入れビードをリムに押し付けることでチューブレス化を実現している。
これだとビードストッパー用の穴が開いていることが前提なので、今のホイールが使えるのだ。
しかしこれ入れるとタイヤの空気圧は10PSI≒0.68barまでしか入れれなくなる。
パンクして0気圧になってもチューブがないのでリム打ちしなくなるわけだが、タイヤに空気を入れ過ぎると、Tublissのインナーチューブがリムを押し付ける圧が弱くなり空気が漏れてしまうからだと思う。
これは自走して林道まで行く間に高速道路が使えないばかりか、舗装道路でロードノイズが大きくなりスピードが出せなくなってしまう。
それでもう諦めていたわけだが、米国のYoutuberのレビューを見るとオフロードオンリーのTublissをオンロードで2bar以上で利用している人がいるのだ。
それを見てセローの場合、1bar入れば問題ないので買ってみることにした。
これがうまくいけばチューブ用タイヤでもチューブレス化が可能になるため、タイヤの選択肢が増えるばかりか、いくら低圧にしてもビードがズレることもなく、またパンク修理キットもチューブレス用だけ持ち歩けば良いことになる。
また装着したらレビューしたいと思う。