真夏は暑すぎて蚊も出てこないのか、薄毛ちゃんはここのところ家の中ではあまり蚊にさされていなかった。


しかし、庭に遊びに出た時に足をシマシマ蚊にさされたらしい。毒っぽい体質なのか、数日経つとさされたところが赤黒く硬くなってしまう。しかも、手で掻いてしまうからなのか、じゅくじゅくになっている。跡が残ったらかわいそうだ。顔じゃなくてよかった。


医者にはトビヒに気をつけろといわれた が、具体的に何をどう気をつけろと言うのか?


ムヒ・ベビー を塗ってはいるがあまり効果があるようには見えない。


ところが、薄毛ちゃんはこのムヒがとてもお気に入りで、とおちゃんが足の虫刺されの様子をうかがおうものなら、かゆいのを思い出すのか、さされたところに薬を塗るマネをして、ムヒをしまってある引出しまで連れて行こうとする。ムヒを塗ってくれという催促だ。引き出しは高いところにあるので自分では取れない。


こうなると、ムヒを塗ってやるまでは収まりがつかない。


ムヒを持ってきて「塗るよ」と言うと、座って足を差し出す仕草が萌え萌えだ。「どこかゆいの?」と聞くと指をさして教えてくれる。さらに萌え萌え度がアップする。とおちゃんはやさーしく塗ってあげる。


一通り塗ってやって「終わり」を宣言するが、この年頃の幼児をお持ちの親ならおわかりだろうが、もっと塗れと言って聞かない(笑)強制的に終了させると、地団駄を踏んで泣き出すから始末が悪い。


そういう時は、かーちゃんから教わった方法が有効だ。


「ないないするよー」と言ってムヒを持たせたら、引き出しまで連れて行ってあげてダッコをする。引き出しをあけて「ここへないないしてねー」と言うと、あっさりしまうんですな、これが。さっきまでイヤイヤの嵐だったのに。


「バイバイは?」と催促して、バイバイをさせればこっちのものだ。引き出しをしめると、薄毛ちゃんは納得したように次の事に興味を移してムヒの事はきれいさっぱり忘れてしまう。ちょろいもんだ。


この方法は他にも使える。つまり、注意をそらし、納得させて終らせるのだ。言葉を変えて言えば「誤魔化す」わけだ(笑)


まあ、いつまで使えるのかわからないが、これを応用すれば「いい加減にしなさいっ!」と言わなければならない親のストレスを少しでも減らせるような気がする。


かーちゃん、GJ!