思えば、このポンコツのセレナには世話になった。
薄毛ちゃんがかーちゃんのお腹に発生したと分かった時に、さすがに2ドアのポンコツの軽ではまずかろうということで、さらにポンコツのミニバンを手に入れた。それがセレナだ。
足回りはどこか壊れているんじゃないかというくらいガタガタ。燃費は最悪(5km/lくらい)。でも、初めてのミニバンに広さと余裕を感じ(笑)、なんだか子持ちになるんだなぁと言う実感を持たせてくれた。
そして、無事に薄毛ちゃんが生まれ、親子共々、病院から退院する日、とおちゃんは緊張しながらセレナを駆って、それでも意気揚揚と迎えに行った。薄毛ちゃんが生まれて初めて外の空気を吸う日なんだ。初めて車に乗るんだ。チャイルドシートの具合は大丈夫かな。チャイルドシートに座らせる手順を頭の中で何回も繰り返した。
そして、興奮しながら病院に着いてかーちゃんに言われた言葉は、「退院の時に持ってきてって言ってたバッグは?」だった。
かーちゃんの退院時の着替えやら、薄毛ちゃんの着るものやらを詰めた「退院グッズ」満載のバッグを忘れてきたのだった。
30万回くらい自分をののしりながら、片道30分をかけて取りに帰った。そんな自己嫌悪な時も君(セレナ)は一緒で、黙って仕事をこなしてくれたね。
薄毛ちゃんが外出できるようになってからは、セレナでよくドライブに行った。車中で授乳もした。オムツも換えた。そして、よく大泣きしてた。
そんなもろもろの思い出がよみがえる。
セレナよ、これまで、ほんと君にはお世話になりました。
そんな君とも今日でお別れだ。
バイバイ、セレナ。ありがとう、セレナ。
