じじは、いつもはばばに遠慮して薄毛ちゃんと遊びたいのを我慢している風である。


赤子の頃は、じじばばと一緒に食事をしている最中に薄毛ちゃんが泣こうものなら、じじはマッハの勢いで食事を詰め込み「じじが抱いてやるよ」と真っ先に席を立ってダッコしてくれたもんだ。そのクセ、「薄毛(仮名)は抱き癖がついたか?」が口癖だった。あなたにも責任の半分くらいはありますが、何か?(笑)


ところが1歳を過ぎたころからか、ばばが加速度的に薄毛ちゃんにベッタリになり、じじが薄毛ちゃんに近寄るスキがなくなってきた。夫婦間のパワーバランスからして、じじはばばに「俺にも遊ばせてくれ」と言える立場にはない。気の毒なじじだ。


見ていてかわいそうだが、こちとら、独裁者を糾弾して民主主義を押し付けるほどの暇は持ち合わせていないので、黙って見守るしかない。それはあの人たちの問題であり、というか、問題とも思っていないのかもしれないし、価値観はその夫婦ごとに異なるものだから、我々が口をはさむわけにもいかない。


それにしても、じじだって、薄毛ちゃんを膝に乗せて遊ばせたり、手をつないで散歩をしたり、帰り際にダッコして名残を惜しんだりしたいだろう。ああ、本当に気の毒だよ、じじが(笑)


ところが、今週末と来週末、独裁者もといばばがいない。


薄毛ちゃん、じじに思いっきり甘えなさい。束の間の夢をみさせてあげてくれ。