ちっちゃいサッちゃんは、バナナを半分しか食べられない、らしい。


しかし、負けず劣らずちっちゃい薄毛ちゃんは、小さめのバナナなら1本おやつで食べてしまう。


最初は小さくちぎってあげていいたのだが、今では皮をむいて渡すと自分で食べられるようになった。


以前は、どうやら一口で処理しきれないものは食べ物と認識していなかったらしい。小さく口で噛み切ることがまだ上手ではないのだ。バナナは一口で手に負えない、すなわち食べ物にあらずということだ。


ただし、あかちゃんせんべいはちゃんと小さく噛み切って食べているから不思議だ。なぜだ?(笑)


これではいかんと思い、食パンをわざと細長くしてみたこともあるが、敵もさるもの、口の中で小さく折りたたんで手で口にフタをしながら食べてしまった。負けたよ。「ならば、口に入らないくらい太く長くしてしまえ!」などと大人げないことはとおちゃんはしない。食べたいように食べるがいいさ。


それがどうだ。バナナを1本渡されれて、ちゃんと最後まで自力で食べきったというではないか。どうやって食べたのだろうか。


かーちゃんに聞いてみると、


「バナナをほおばったまま最後まで食べちゃった」


と。


なるほど。つまり「うまい棒食べ」ということだな。それで分からなければ「じゃがりこ食べ」。まだ分からないなら「ポッキー食べ」だ。


その手があったか。負けたよ。