というわけで 、日曜はふたりでのお留守番を何事もなくこなした。


半年前にかーちゃんが美容院に行った時には、泣かれるとおろおろしてどうすることもできなかったのが、放置プレイ可 になった今、もう何も怖いものはない(笑)


ちょっと前までは、泣かれたら「いないいないばぁっ!」のビデオを見せてご機嫌を取っていたが、今回は、お昼の仕度をする時に15分だけみせただけ。その他の時間は一切テレビはつけなかった。おお、これだけでも大きな進歩だ。


では何をして時間を過ごしていたかというと、とおちゃんはずーっと薄毛ちゃんの相手をさせられていたわけで(笑)


一人で遊ぶことを覚えたなぁ、と思ったのが数ヶ月前。今回も一人で遊ばせておいて、とおちゃんは図書館から借りてきた本でも読めるだろうと高をくくっていたのだが、そうはならなかった。ボールを投げてよこしたり、絵本を読めと持ってきたり、積み木を積んだぞ見てるのかー!とアピールしてきたり、とにかく目が離せない。


自分のことができないよ、と言うかーちゃんの言葉は、身をもって体験しないとわからなかった。


読書はあきらめて、さあ遊ぶぞーと意気込むものの何をしていいかわからない。とおちゃんの遊びのレパートリーはキャッチボールと絵本読みと「高い高い!」系のハードなやつくらいしかない。絵本はすぐ飽きるし、ハードな遊びはとおちゃんの体力が3分くらいしかもたない。故にキャッチボールしか遊びが無いのが現状だ。


ああ、間が持たないよ。


なるほど、そういうことね。だからお外に出たり散歩するんですね。また実体験をしてわかった。


薄毛ちゃんは病み上がりなので 、公園とかで遊ぶのは今日は控えて、とりあえずバギーでお出かけ。ついでにとおちゃんのお昼ご飯を近くのコンビニに買いにいくことにする。


おお!けっこう楽しい。なんでだろ?強いて言えば、新しい自転車に乗って街を散策するような感覚だ。


薄毛ちゃんに話かけながら、時に童謡を歌いながら歩く中年男は、ぶつぶつとひとりつぶやく怪しいおっさんにしか見えないかもしれないが、そんなこと知ったことじゃない。そんなこと気にする歳はとうに過ぎているのだ。


コンビニに着いて、バギーを押しながら買い物をした。のっけから面食らう。あら、カゴを持てない、バギーを押して通るには物が置いてあって通路が狭い、商品を選ぶのにバギーが邪魔になる、会計の時に薄毛ちゃんから目を離さなきゃならなくなって無防備になる。


ああ、これも体験してわかることなんだな。毎回こんなことばかり言っているような気がするが、かーちゃん、あんたは偉いよ。


とおちゃんが財布をのぞきこんでいる間、薄毛ちゃんが何かひょうきんなことをしたらしく、レジのお兄ちゃんがふふっと笑った。ちょっと場が和む瞬間。ひとりでは絶対にありえない状況だ。


うん、子連れも悪くないかもね。