修了考査の勉強について①総論 | 働きながら会計士試験……受かりました!

働きながら会計士試験……受かりました!

会社員をしながら、2009年末から会計士試験の勉強を始めました。

2013年5月短答合格
→2013年公認会計士試験(論文式)不合格
→2014年公認会計士試験(論文式)合格
→2017年度修了考査合格で晴れて公認会計士です!
(2018年公認会計士登録)

修了考査の合格証書が早くも届きました。

論文の合格証書は発表から1週間後くらいで届いた記憶があるけど、それに比べたらスゴいスピーディー。
 

さて、修了考査の勉強について、自分がしたことを踏まえ、こうしてたらもっと効果的だったな~という思いも込めて書いていきます。

今年以降受ける方のご参考になれば。

 
修了考査は国家試験の公認会計士試験(短答、論文)と比べて圧倒的に情報が少ないんですよね。
僕自身、いろいろブログを探しましたが、修了考査について勉強法を書いてらっしゃるブログはやはり少なかったです。
 
ちなみに、この記事はTAC前提で書いてます。
僕が申し込んだのがTACだったからというだけなのですが。
大原でも受かる人は受かるし、予備校はどちらでも良いと思います。
 
■総論①:7割が受かる試験■
まず言いたいことは、約7割が受かる試験なので絶対的な方法はないということです。
じゃあ、このブログ記事の意味もないじゃんと言われれば正にそうなのです・・・(多分、修了考査対策のブログがほぼないのも絶対的な方向性がないためかと思います)。
しかし、自分なりのやり方でもちゃんと勉強すれば受かるよ、と言われるのも困りもので、とりわけ日本人は指示された方法を遂行するのを好む民族です。
ビバ!指示待ち!
ありがとう!マニュアル!
なので、この記事は1つの指針的な意味で書いてます。
 
 
■総論②:方法に正解はない■
よく答練だけやれば受かるよとか、逆に答練だけやるのは危険だよという先輩からの意見があります。
これはもはや正解はないです。
①とも関連しますが7割が受かる試験という性質もあるため、絶対的な指針はないのです。
特に、答練に似た問題が多かった年なら答練をいかに仕上げたかが肝ですが、答練がかすりもしなかった回であればテキストベースで基礎を固めた方が良かった、となります。
しかし、いずれも結果論であり、受かってしまえば「勝てば官軍」なのです。
結果論だけが一人歩きして「答練だけやれば受かるよ」といった意見が声高に叫ばれる所以もそこにあるのではないかと思われます。
 
 
■総論③:正解はない。されど正攻法はある■
じゃあ、どうするのよ?となりますよね。
いつから勉強を始めるかによりますが、もしこれをお読みのタイミングがまだ6、7月より前で修了考査対策に時間を割く気マンマンであれば、まずは少なくとも会計、税務はテキストを丁寧に読む。会計はテキストに記載のある適用指針や実務指針も参照する、計算テキスト(※)も一通り解く。税務はテキスト例題も丁寧に解く。
(※:TACはベース教材として理論テキストがある他、補助教材的な位置付けで計算テキストが用意されています)
 
この正攻法に勝るものはないです。
実務でもそうですが、会計監査六法をこまめにききちんと引いている人は意外と少ないので、積み重ねていけばやってない人との知識量の差はそれなりになります。
修了考査の会計実務の理論は適用指針の本文をズバリ書かせるものが多く、論文式のように考え方を聞く問題はほぼありません。知ってるか知らないかがすべてです。よって、論文式のように知らない問題に対して概念フレームワークから考え方を演繹的に導き出すという手法は採りづらいため、知識量はそれだけでアドバンテージになります。
 
税務も会計士試験から3年も経つと結構忘れているもので…っていうか、僕はかなり忘れてました。会計のように理論的根拠がある計算式ではないので、細かい計算方法はかなり忘れます。なので、コツコツと丁寧にテキスト例題から基礎を固めた人はやはりアドバンテージがあります(とはいえ、最後の直前期は答練をゴリゴリ回すのが効果的だと思うんですが・・・)。
 
とはいえ、科目別・分野別にある程度、答練ベースが良いとかテキストベースが良いとかの違いはあるなと感じたので、科目別の考察も別途書いていきます。
 
長くなってしまったので、科目別の考察はまたにします。