所属する会のメーリングリストで話題となっていた映画「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」を昨日見に行ってきました。実話をもとにしていること、そして司書の存在と活動も魅力的に描かれている、との情報でしたのでそれも楽しみにして。
105分という短さでしたし、見終わったときは、あれ、案外あっさりと描いているんだなあ、現代と歴史的事実と、さまざまなエピソードが語られるけど、掘り下げはしないんだなあ、みたいな印象でした。
でも時間が経つにつれて、さまざまな場面が頭の中によみがえってきて、じわじわと感動が広がっています。多くの人種、民族がともに生きる現代フランス社会の縮図のような公立高校、他の先生たちからはあの子たちに時間を割くのは無駄といわれるようなクラスで、担任のゲゲン先生は生徒たちに「歴史コンクール」への参加を促す。テーマはアウシュビッツ。
先生は「自分でどう感じたのか、自分の言葉で語る」ことを辛抱づよく訴えていく。生徒同士のいざこざ、どうにもならない家庭環境など現実と、歴史的事実がクロスする。
司書は当然のようにクラスに入り、ネットだけから情報をとろうとする生徒たちに的確な資料を紹介し手渡していく。図書館など使ったことのない生徒がそっと図書館を訪れたときは彼らのプライドを傷つけないよう配慮しながら、でもちょっとおせっかい心もだしながら手渡そうとする。授業の課程にも担任の先生と一緒に関わりながらアドバイスをしていく。記念館の見学にもついていっていた。見ていて何も違和感がなくてほんとに私も?たぶんこんな風にするだろうな・・というような感じ。若くて美しい?という設定でないのもこういう司書の存在や働きが当たり前のことだからだろうなと思えた。
エンドロールにもたくさんの情報がありました。
受け継ぐ者たちへ という題にしみじみ納得した映画でした。