10月15日、二年前andymoriが解散した日。偶然なのかそうでないのか私には分からないけど、andymoriを好きなみんなにとって大切な日に 小山田壮平弾き語りツアー のファイナルを熊本でやってくれた。
発表があったとき、4カ所しかないツアーに熊本が入っていて驚いた。仙台も入っていたので、きっと地震があったから来てくれたんだと思う。行かないという選択肢はなかった。
順調にチケットを取ったはずだったけど、いろいろあってそのチケットは失くなってしまった。その次の先行は全く当たらなかった。毎日絶望してたけど、大阪にアンディを観にいったときもチケットを探して見つけてもらったから、諦めるわけにはいかなかった。夏休みのある日、譲ってくれる人が見つかった。地元の小さなライブハウスで壮平さんの歌が聴けることは夢みたいだった。旅行から帰ってきた青い空の晴れた日に、手元にきてくれたチケットが愛おしくてたまらなかった。
そして10月15日
整列まで待っている間ずっと心臓がドキドキ鳴っていた。苦しいくらい。ライブ前にこんなに緊張したのは、やっぱり二年前のあのとき以来で色んなことを考えてた。
そしていよいよ場内へ。中に入ったら人がたくさんで本当は下手に行きたかったけど、どう考えても何も見えなかったので上手へ。人の隙間から、ここならギリギリ見えるかなって場所に調整したのに、背の高いお兄さんが割り込んできて何も見えなくなった。さすがに悲しい。そんなときも緊張は続いていて、何度も何度も時計を見てた。
開演時間の18時を少し過ぎて、なんの曲だか全然分からないSEが鳴って壮平さんの登場。座ってそのメロディーを歌う壮平さんの声を聴いて、もうじわじわ泣きそうだった。(後からのMCで言ってたけど、SEの曲は炭坑節っていう壮平さんの地元筑豊の盆踊りの曲らしい。)
そして始まった曲が16
泣くに決まってる。ただでさえ目の前で壮平さんが歌ってるのに、その曲が16で、しかもANDYSHANTYっていうアルバムでよく聴いてるアコースティックバージョン。私が何度この曲を聴いたと思ってるの、反則だよって。16歳のときも、ちゃんと聴いてた。
壮平さんの声のキラキラが、あの記憶の中のものとほんの少しも変わってなかった。弾け飛んで消えちゃいそうなくらいの力を持っているのに、ゆっくり宙をまってる。落ち着くし、ときめくし、委ねられるし、感傷的にも感情的にもなれる声。だからよく頼ってしまう。私の世界の中で一番色を持っていて、輝いてくれてる。
ギター一本と壮平さんの声だけ。じっくり耳を澄まして聴くことができた。
だけどベンガルトラとウィスキーを聴いたときは、猛烈に勿体ない気がしてしまった。こんなに楽しい曲、みんなでやった方がもっと楽しいんじゃないかって思わずにはいられなくなった。あんなにぴょんぴょん飛び跳ねてる壮平さんがまた見たくなったし、声を枯らしそうなくらい早口でまくし立てるあの熱いライブが見たいと思った。そんな自分がいるのが少し悲しくなった。
でもandyとrockやeverything is my guitarは圧巻でやっぱりこの曲を一人で歌い上げるの凄すぎるし、聴いてて楽しくなって、気づいたらずっと笑顔だった。
それからSunrise&Sunset
嘘つきは死なない 争いはやまない 欲しいものは尽きない だけど陽気でポップな曲調は歌詞と真逆で最大限の皮肉みたいだ。私のちっぽけな悩みなんて、どうでもいいやって楽しくなれちゃう、そんな曲。
投げKISSをあげるよ
大丈夫ですよ 心配ないですよ って生の壮平さんに歌ってもらえた。途中からみんなで一緒に歌って、最後の方は壮平さんがハモってくれた。こんなことがあっていいのかって何度も思った。本当に夢の中みたい。
ダンス
愛をあげるよ そんなに大したものじゃないんだ って。壮平さんが歌うと全部大したものだし、儚くて尊いよ。この曲大好きだけど、まさか聴けると思ってなくて嬉しすぎたなあ。
あとはALの曲のメアリージェーン
君に会ったのは19の頃
憧れのインディアンの聖なる河のほとりで
見知らぬ旅人の瞳を覗き込んだ 船乗りのじいさんが連れてってくれた
19歳でインドに行った壮平さん。20歳になったばかりの私は、異国の地に一人で足を踏み入れるなんて想像もつかない。エピソードを踏まえてのメアリージェーンは、めちゃくちゃ良い曲だったな。これが実話って彼はやっぱり凄い人だと改めて思う。
アンコール
立ったまま歌ってくれた。初めて全部の表情が見れて目が離せなかった。
始まったのは青い空。このブログにも前に書いてるけど、一番好きかもしれないって迷う曲。数日前に誕生日を迎えて初めて聴いた曲。嫌でたまらなかったのに、青い空を聴いたらまだ生きれるって思った。どうしてこんなに好きなのかって、多分この曲の壮平さんの声が一番好きだからだ。彷徨えて、どこかにいけちゃいそうな、そんな気にさせてくれる。
二曲目は兄弟
東日本大震災のときにチャリティー配信してくれた曲。全部包み込んでくれた。だから涙が止まらなくなった。それだけ。下らない歌を高らかに歌いたいんだ って高らかに歌い上げる壮平さんを見れて嬉しかったよ。
最後の曲が革命だった
最後の最後に聴けるなんて、もう苦しいよ 。この曲のPVを初めて見たときの衝撃は忘れられない。周りの人が楽しそうでよかった。やっぱり終わってしまうのは悲しかったけど、いいライブをしてくれた興奮に満たされてた。
歌った曲のほとんどがandymoriだった。思うことは尽きないし、二年前と変わらずに同じ温度でandymoriが好きだ。一生色褪せない。
私の願いは壮平さんが生きて音楽をやってくれてること。歌うために音楽をやるために生まれてきた人だと思ってる。好きな音楽を思うままにやってほしい。私がライブに行くとしても、行かないとしても、どこかで歌っててほしい。勝手な願い。
去り際「また来ます」って壮平さんは言った。本当かよって思ったけど、ほんの少し期待してる。わざわざ熊本に来てくれたこと感謝してる。
ライブが終わってからツイッターで二年前の夏に大阪でライブを見てくれた、同い年の女の子からリプライがきた。彼女もあの場所に来てた。あの空間にいた人みんなそれぞれの思いがあっただろうな。
大人になりたくないって言ったけど、この気持ち全部持ったまま大人になってみせるよ。andymoriを聴いたらいつでも青春に帰れるから。











