―――それは、普段と変わらない日常だった。
滅多にない俺の休日は、朝早く起きて散歩をして、
DVDを鑑賞したり、朝から時間を無駄に使わずに暮らすのが普通だ。
今日も、朝早く起きて、家を出る。
その時。家の前に不自然な寝袋があった。
「―――人が寝てるのか……?」
ホームレスかよ。
そっと近づくと、寝袋に一枚の紙切れが貼ってあった。
”誰かこの子を拾ってください。”
「捨て子………」
それにしても、でっけーな。
これ、赤ちゃんじゃないだろ……
寝袋のチャックを恐る恐る開けてみると、
綺麗な男の顔が見えた。
「おい、起きろ。風邪引くぞ」
頬を叩くと、顔を歪めながら、ゆっくりと目があいた。
目がバチッと合う。
「―――僕をペットにして………」
少し潤んだ目で、俺を見る男。
「何言ってんだよ… お前、どこに住んでる?俺が親に返してあげるから。」
「嫌だ……」
何だコイツ。
男のくせに凄い可愛い……
「君の名前は……?」
「ねぇ……寒いよ……」
「名前は?」
「わかんない……」
呆れて、一つため息を吐くとその男は静かに涙を流した。
その姿が…
綺麗すぎて、思わず見惚れてしまった。
コイツはほんとに男なのか…?
それとも…俺がどうかしてるのか…?
「――――分かったから…俺の家来い。」
寝袋の中の男を立たせると、しがみついてきた。
「――――――俺をペットにしてくれる?…っ」
「分かったから。お腹すいただろ。俺の家来い。」
「やったー!」
本当に嬉しそうに笑って、
本当に犬みたいなコイツ。
ペットにして。だなんて。
コイツは何を考えてるんだ……
それにコイツの親は誰だよ…………