歌舞伎座一部

「新選組」


新選組の物語は好きだが、

手塚治虫が漫画化しているのは知らなかった。


福之助丈、歌之助丈の初主演ということもあり、

とても楽しみにしていたが、

コロナの影響でお二人とも休演。

勘九郎丈、七之助丈代演。


新選組という設定というだけで、

新選組じゃなくても成り立つ内容だったが、

とてもよい作品だとしみじみ思った。

福之助丈、歌之助丈、良い作品で主演ができてよかったね


終始、福之助歌之助だったらどうだったろう?と想像しながら見た。

代演、演出変更にも関わらず、勘九郎兄と七丈の芝居は流石でもちろん素晴らしい芝居なのだが、

福歌であれば、もっと少年らしさや初々しさ、不器用な雰囲気があったのではないだろうか

そんなことを思うと、なんでもっと早くにチケットを取っておかなかったのかと後悔。


何より代演した七丈の本役である土方歳三が演出上消えていたのは悲しい。

せめて土方がどんな拵えで登場していたのか舞台写真を確認した。

剣のような鋭い眼差しの写真、なんてかっこいいのだ。


土方はどんな人物に描かれ、

どんなセリフを言ったのだろうか?


「近藤先生」ってたくさんセリフがあるのかな?

わたしがみたとき、坂本龍馬に対して2回も「近藤先生!」ととちってしまった七丈。

土方が抜けなかったのかななんて思った。


沖田役の虎之介丈が秀逸だった。

彼はなぜだかネジが外れたようなお役が多いので

三枚目のイメージだが、

声もいいし、シュッとした二枚目もいい。

虎之介丈は見るたびに「虎ちゃんよかったー」と思わせてくれる。


福歌が復帰しても見に行けるかわからないので、

オンデマンド配信があれば是非見たい。