south coast diaries -64ページ目

the sexiest book ever

日中ナボコフの授業準備をしてました。


ロリータは、Jと出会ってすぐPhDの口答試験のために一番はじめに手に取った本でした。


UVAのアルダーマン(図書館)から、スターバックスに行こうと思うと

ロタンダのジェファーソンの像を横目になんとなく歩きにくい道を数分かけて歩くのですが、


Oh awesome, dude, that's the sexiest book ever. When Humbert Humbert licks Lolita's eyeballs?  Man.


とJは言った。


誰かが熱っぽく語る何かにまだ到達できてないことが悔しかったのだと思ってたけれど

いつでも自分の一歩先を歩いている誰かだから、追いかけたかったのだとも思う。


I came across her in her mother's bedroom. Prying her left eye open to get rid of a speck of something. Checked frock. [...] For a moment, we were both in the same warm green bath of the mirror that reflected the top of a poplar with us in the sky. Held her roughly by the shoulders, then tenderly by the temples, and turned her about "It's right there," she said, "I can feel it." "Swiss peasant would use the tip of her tongue." "Lick it out?" "Yeth. Shly try?" "Sure," she said. Gently I pressed my quivering sting along her rolling salty eyeball. "goody-goody," she said nictating. "It is gone" "Now the other?" "You dope," she began, "there is noth--" but here she noticed the pucker of my approaching lips. "Okay," she said co-operatively, and bending toward her warm upturned russet face somber Humbert pressed his mouth to her fluttering eyelid. She laughed, and brushed past me out of the room. My heart seemed everywhere at once. Never in my life-- not even when fondling my child-love in France-- never--


(43-44, Lolita)


ロリータのこの箇所に来ると、10年前にJが突き刺した旗が見える。


 


 

 

star gazing navel gazer

学がはじまりました。


今学期は結局のところ、授業1つという素晴らしいことになったのですが

、、逆にリサーチ(研究発表・出版)の方のプレッシャーがきつい気がします。

授業1にしてあげたってリサーチしやしない、使えない、

などという評価がないように頑張ろうと思います。


ところで大学が使っている移民法の弁護士を雇いました。


$2000で、ということでしたが大昔につきあっていた弁護士の事務所が

$1850でやってくれるというので(ただでやって欲しいところであるがこっちがフッたので仕方ない

「$1850でやってくれるところがあるんですけど」と言ったところ

瞬時に「内密なら$1850でいいです」という返事が返ってきた。

内心、それにしても私って交渉下手だな、もっとハッタリきかせればよかった、と思いましたが

そのあたりはビジネスマンじゃないので仕方ない。


こんな経済だと弁護士さんも大変なのかしら。


そういえばこないだ同僚が「あ~あ、結局は大学もコーポレートモデルなのかあ」と言った。

大学自体がビジネス、っていうんじゃなくて、たとえば大学からグラントをもらうとか

いろいろ意外と会社体質なところがあるよね、という。


「私たちってコーポレートモデルの生活に入りたくないから学者やってるんでしょ?

こういうんだったら最初からコーポレートに入っちゃっててそれ相応の報酬もらうべきじゃない?」

ということなのだけれども話のベクトルがいきなり急旋回して

「あ、でも今はコーポレートは大変なのか。いいんだこれで、よかったよかった。」

と自己完結していた。


この場合コーポレートっていうのは金融業界を指すのかしら。

コーポレートも色々あるからなあ。


たとえばベイルアウトしてもらった銀行がものすごいボーナスあげてて、

っていう話に、BFがまたしても「政府がベイルアウトしたお金はどう使ってもいいんだ」と

どこまであなたは大金持ちのつもりよ?と思うような理解に苦しむ擁護的発言をしていたが

要するにどれだけ図々しくなれるかっていうEntitlementの問題なんだと思う。


図々しいアカデミックになるぐらいなら図々しいビジネスマンになる、って構図。


今年はテニュアトラックの募集もすごく少なかったしキャンセルかかったところも多いし

元婚約者Jはネバダ州立で教えているのであるが、減俸になったと言っていたし

ビザが高くついても好きな仕事しててそのまま職があるだけ私って幸せ者だわ、と思った。


ブースカ言ってないでちゃんと本気出してリサーチ頑張ります。


プレッシャーがあるとそれなりにワクワクするよね。(自己暗示をかけてみる)。


they hate to admit it

週末はBFとPROP 8についてけんかをした。


私はPROP 8(ゲイ結婚を認めないCA州の法律)がすごく嫌いです。

でもBFはPROP 8大好き。CAも捨てたもんじゃない、とか。


このあたり意見が違うのは知ってるし、別に意見変えなくたっていいし

彼とは議論するつもりないんだけどたまに騙されていつのまにか議論するはめになる。


私は仕事があるし別に母親になりたいんだかどうかもよくわからないので

「結婚」の意味は「個人と個人の生涯のコミットメント」と思ってます。

その「個人と個人」が男性同士だって女性同士だって男女間と同じぐらいの気持ちで

生涯パートナーとして結婚したいなら、別にいいと思う。

そういうひとたちが結婚したって、私自身の結婚の意味や神聖さなんかが壊れるとは思わない。

愛し合ってないけどグリンカードとかお金目当てとか体裁で便宜上結婚する人たち

なんていっぱいいるけど、それも私にとっての意味を変えるとも別に思わない。


ゲイ結婚反対のひとって「恐怖感」から来てることが多い。


学校教育でゲイがOKなんだ、って子供に教え込まれたら子供がゲイになっちゃうとか。


セクシャルオリエンテーションってのはある程度自分のコントロール外でしょ。

これだけヘテロなカルチャーで育ってゲイが出てくるならたとえ主流がゲイなカルチャーになったとしても

ヘテロはヘテロだしできるなら愛しているひとと子供が欲しいと思うひとはいなくならないだろう。


結婚制度が壊れたら男女が結婚しなくなってそしたら子孫ができなくて滅びるとか。


まじでその言葉をいいながら「それってなんてアホな恐怖なんだろう」と思わない?


たとえばちょっと前だったら、女性が仕事しだしたら伝統的な結婚形態じゃなくなって子孫ができなくなる、

とか考えてた人なんていると思うんだよね。だけど女性と男性の雇用機会が比較的均等になったって

今だって普通の結婚して伝統的な奥さん業や母親業をしっかりやっていきたい、って女性はたくさんいる。


大体子供つくるつもりなくても結婚するひとなんていっぱいいるよ?

子供をつくる目的がなくてもヘテロカップルが合法的に結婚認められるならゲイだって同じじゃない?

ゲイカップルだからって子供をアダプトできるんだしいい親にならないってこともないでしょう。

ヘテロの親のもとで育ってもゲイはゲイならゲイの親でもヘテロはヘテロのままだよ。

経済的に余裕があって教養もあるゲイカップルと余裕がなくて教育のないヘテロカップルだったら

どう考えても前者の方が子供にとっていいと思うよ。


社会制度は、変化に伴って見直されるべきものだと思う。


例えばアメリカの場合は19世紀の黒人同士の結婚はずーーーーっと合法じゃなかった。

最近過ぎてびっくりするけど1967年のLoving vs. Virginiaまで人種を超えた結婚も認めてない州が多かった。

それが変ってきたのは私は社会的改善だと思うし、そういった改革が可能なところにアメリカのすごさがあると思ってる。

そもそも白人と黒人の本当の差なんてなくて、その差の考え自体作為的に作られてきたものなんだよ。

という考え方が認められるようになって、黒人の大統領が生まれたのはいいことだと思う。


「黒人同士に結婚を認めたら白人同士の結婚の神聖さが汚れる」っていう考え方と

「ゲイ同士の結婚を認めたらヘテロ同士の結婚の神聖さが損なわれる」っていう考え方の類似。


「白人が白人と結婚しなくなったら本当の白人がなくなっちゃう」っていう恐怖感と

「ヘテロがヘテロと結婚しなくなったらヘテロがいなくなっちゃう」っていう恐怖感の類似。


黒人の人間性や混血をOKにしたら「なくなる」なら、

「白人」という考え方はそれ以外に存在しないものだからなんだよね。


ゲイ結婚を認めたから「汚れる」とか「壊れる」と思う前に、

どれだけヘテロ結婚の制度が明らかにすでに汚れてるし壊れてるかという事実を認める方が先ですよ。


割と私の頭の中で考え方ははっきりしてるので、ガーガー言われるの嫌いなんだよね。


延々平行線を辿った議論の後、BFからテキストメッセージでしつこくいろいろ送ってこられて

「ええい、うるさい!なんなら別れるよ!」と思ったときに

(ていうかテキストメッセージで議論するぐらい馬鹿らしいことはない)

父親から電話がきて、ほぼ同じようなことを言われた。


「じゃあもう、BFとパパが結婚すれば?」ってぐらいふたりの考え方そっくり。苦笑


「私の意見は違うけどBFは同じ意見らしいよ」と言ったらパパは嬉しそうでした。

それで「パパはあなたと同じ意見らしいよ」とパパのポイントにすりかえたらBFも嬉しそうでした。

私の意見は全然変ってないんだが、ふたりとも満足そうで、ようやく放っておいてくれそうよ。