真実の愛とは何なのか。“好青年”の、純粋ながらも派手に揺れ動く、心の変化に注目です。
「人は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトにわかれる。」
あなたはどちらを思い出しますか?(はっち)
・・・・ちなみに私は愛したこと、かな?
人間には、グライダー能力と飛行機能力とがある。受動的に知識を得るのが前者、自分でものごとを発明、発見するのが後者である。知識を得るという行為において、人間には到底かなわないコンピューターという存在ができた。ならば、人間しかできない「創造性」を伸ばしていかなけらばならない。したがって、知識も得て、それをまた自分で変えていくというグライダー兼飛行機のような人間にならねばならないのだ。本書では、自分の思考を整理して、どうあたらしいものを作っていくのか論じている。
お茶の水大学名誉教授でもある筆者は卒業論文にも話を展開している。「論文づくりをビールづくりだ」とたとえていたところは、非常に興味深かった。いわゆる本などを読んで情報(麦にあたる)を得る。そして、その情報をしっかり寝かせる。寝かせている間に、様々なアイデア、ヒントが舞い込んできて、寝かせていた情報が新たに生まれ変わり(醗酵)、論文(ビール)となっていくのだ。私自身、今は、情報収集をして、寝かせている状態である。しっかりとアンテナを張って、アイデア、ヒントを掴んでいきたいと思う。今、この時期に、この本を読むことができてよかった。
しゅん
うっかり足をすべらせたら、すぐさまどん底の生活にまで転げ落ちてしまう。今の日本は、「すべり台社会」になっているのではないかと述べている。筆者で反貧困ネットワーク事務局であり、貧困の現場で活躍しているため、本書にも、多くの現場の声が書かれていた。そういった声には、自己責任論がはびこる日本の社会を責めるものが大多数だ。ゆえに、社会を相手取り、貧困問題解決を目指している。
しかし、社会という大きな組織は中々変わらない。したがって、社会だけではなく、今私たちにできること、求められていることは何だろうと考えて、行動を起こしていくという意識が必要だと感じた。
しゅん
シブヤを拠点として、さまざまな人々に学びの場を提供してしているのがNPO法人「シブヤ大学」である。そこでの授業の内容や、シブヤ大学が目指している「地域密着型の新しい教育のカタチ」について知れる一冊。
卒論のテーマにしようと考えている「NPOが学校と連携することで、学校の負担を解消する手助けとなるのではないか?」という問いのヒントが本に書かれていた。
シブヤ大学は、学校応援プロジェクトを進め、NPOが学校で授業を行う活動をしようと試みている。これは、大変興味深いので、是非見に行きたい!!
なつき
シブヤ大学とは、渋谷区全体をキャンパスとし、さまざまな施設を教室にして授業を行っている「学びの場」である。授業内容、講師陣も多種多様。そのシブヤ大学の10授業を紹介している。様々な分野を取り上げるところや、異年齢が交流できるところ、月1回の開催なので持続可能なところなど、リベラルアーツカフェによく似ていると感じた。(まりえ)
しゅん