今日の製麺所は、約16年使用したボイラーの交換をしてもらいました
少し前から、着火したりしなかったり…という症状が出ていたので
新しいボイラーにする事になりました。
時には、必要な時間ずっと着火せず、何とか工夫してようやく作業も
ひと段落となる頃になって、ボイラー自体を
「動けー」叩いてみたら、着火するという
昭和のブラウン管TVの扱いのような事もありましたが。(笑)
ボイラーは、そうめんを3m以上に長~く
延ばした後の作業で使用しています。
当製麺所の長そうめんは、「長い」事も特徴ですが、
「半生麺」という事も特徴の1つです。
その「半生麺」の製造工程は、麺を延ばしたあと
完全に乾燥させる一歩手前の柔らかい状態で
製品化するのではありません。
「半生麺」は、延ばした麺を
①まず完全に乾燥させる(乾麺の状態のこと)
②水分を多く含んだ空気を当てる(加湿)
このように麺の水分量を増やし柔らかくして製造しています。
暑く、カラッと晴れた日であれば、自然と乾燥しやすいので
ボイラーは使用しなくてもいいのですが、
雨の日のように湿度が高い日は、
このボイラーを使用して麺を乾燥させないと
キレイな長そうめんには仕上がりません。
天気は、晴れの日ばかりではないので、
雨の日にボイラーの調子が悪いと作業が難航してしまいます。
実は、先日のNHKの中継日も、
はじめ予報では台風3号接近により雨予報でした。
その頃からボイラーの調子の悪さは深刻で、予報通り雨なら
上手にそうめんを延ばす事が、とても難しくなってしまう。。。
天気にも、とてもヤキモキしていたのを覚えています。
ボイラーは、とても重く大きな機械で存在感が凄い
そんな存在感の大きさのように、とても重要な機械の1つなのです。
古いボイラーは、ユニック車を使って業者のトラックに乗せられました。
オートシステム基盤が、故障してしまいお勤め終了
変わってピカピカ新しいボイラーの搬入は、
建物の中へ入れないといけないので、ユニック車は使えず
とても原始的な方法で工場へ大人3人で移動させました。
大きく重いものを丸太の上に乗せ、
丸太をコロコロと回すと回した方へ
上に乗っているものを動かす原理で、
今回は、丸い鉄の棒を丸太の代わりにして
ゴロゴロと業者の方々は、一生懸命移動させ設置して下さいました
ボイラーは、オートではなく、ポチポチとスイッチ型★
(↑作業中を写真に収める事ができず、残念)
赤いボイラー、約16年も動いてくれてありがとう
お疲れさまでした
明日は、ダクト部分の交換です