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i am so disappointed.

仕事で秋葉原に行ったので、カレーの市民アルバで食事をしようということになった。ちょうどこの前日に、秋葉原でカレーといえば、というような話になっていて、やはりカレーの市民アルバなのではないか、という話題にはなっていた。

 

いわゆる金沢カレーという部類にカテゴライズされるようだが、加賀カレーといわれているという話もある。特徴はシチューの製法をベースにしたといわれる濃厚なカレーがアルミ皿で提供され、キャベツの千切りが添えられ、トンカツが載っているものを先割れスプーンで食べる、というものだったような気がする。

 

この金沢カレーと呼ばれるタイプのカレーは石川県で50年以上前から食べられていたようなのだが、これらが金沢カレーと呼ばれるようになったのは、2000年代半ばあたりかららしい。ゴリラのマークが印象的なゴーゴーカレーが金沢カレーのチェーンとして知られているが、金沢市のターバンカレーの姉妹店ではあるものの、創業されたのは東京だということである。

 

モーニング娘。が「リゾナント ブルー」をリリースした頃なので、2008年4月だったと思うのだが、千葉県の流山おおたかの森S・CというところでFMラジオの公開放送のようなものがあり、それに当時、メンバーだった亀井絵里と道重さゆみが出演する日があった。仕事が休みだったのでわりと早い時間帯に行って、整理券を手に入れた。番組があるのは夕方だったのでそれまで相当、時間があり、適当に散策をしたりもしていたのだが、この時に確か、カレーの市民アルバに初めて入ったのだったと思う。

 

店名が「カレーショップ」とか「カレーハウス」とかではなく、「カレーの市民」であることがなんとなく印象的であり、「アルバ」といえば中学生の頃に流行っていた腕時計のブランドだとか、池袋のサンシャインシティを連想させられたりもしたが、後者は実際のところ「アルバ」ではなく「アルパ」である。この「アルバ」というのはスペイン語で「夜明け」や「日の出」のことを指すらしく、創業者が現地を訪れた際に出会った言葉だという。

 

店内だったか店の外だったかはよく覚えていないのだが、プロ野球選手の松井秀喜が学生時代にカレーの市民アルバのカレーをよく食べていた、ということが強調されていたような気がする。公開放送では道重さゆみが生まれて初めて買ったCDは「ドラえもんのABCのうた」である、ということなどが話題になっていた。

 

その後、秋葉原にもカレーの市民アルバがあることを何かのきっかけで知り、たまに行って食べてはやはりとても美味しいなと感じていたのだった。

 

カレーの市民アルバの創業者、今度忠は1955年にニューカナザワというレストランで働いていたのだが、そこで4人の若者達と出会ったようだ。彼らはその後、独立して金沢カレーの歴史上、重要な役割を果たす店をそれぞれ開業したということなのだが、今度忠はこれらの店を手伝ったりした後に、1971年に石川県の小松市でカレーの市民アルバを開業したという。その後、全国展開の野望を加賀電子の社長に話したところ、子会社のKGFが設立され、ヨドバシカメラマルチメディア横浜店に関東で最初のカレーの市民アルバが開店したようだ。2014年11月26日、横浜アリーナで開催されたコンサートをもって、道重さゆみがモーニング娘。を卒業、芸能活動休止期間に入るのだが、この日、私はヨドバシカメラマルチメディア横浜店でキングブレード(というペンライトのようなもの)のための乾電池を買ったような気がする。

 

それはそうとして、カレーの市民アルバに来るのも久しぶりで、楽しみだなと思ったのだった。メニューはいろいろあるのだが、やはりカツカレーだろう、というか、これ以外に注文をしたことがない。券売機で食券を買い、席に着いたのだが、同行者が食券を買うのにわりと手間取っている。そして、食券を受け取った店員がキッチンにオーダーを通すのだが、その時に「ホームランカレー」と言っていた。なんとなく魅惑的なネーミングだと思い、目の前の壁の上の方を見ると、そのホームランカレーとかいうメニューのイラストのようなものが貼られていた。いわゆる金沢カレーのようなものの上に目玉焼きが載り、それ以外にエビフライやウィンナーも添えられている。これはかなり良いのではないだろうか。

 

同行者は秋葉原で働いていたこともあり、カレーの市民アルバもよく利用していたのだが、注文するのはホームランカレーと決めているらしい。券売機はある時期から導入されたということなのだが、ボタンがたくさん付いているタイプではなく、ページをめくっていくタイプのものであり、ホームランカレーは1ページに掲載されていないらしい。それで、食券を買うまでに時間がかかったということである。

 

その後、次々と客が入ってきて注文をしていたのだが、かなりの割合の客がホームランカレーを注文している。カレーの市民アルバといえばカツカレーだと思い込み、いままでそれしか注文したことがなかったのだが、実は看板メニューはこっちなのではないか。しかも、私はカレーでも焼きそばでも目玉焼きが載っているものが大好きなのだ。しかも、この濃厚なタイプのカレーに目玉焼きは絶対に合うし、通常のものに比べ、厚みがあるように見える。カツカレーも確かに安定の美味しさであり大満足ではあったのだが、ホームランカレーを知ったことが衝撃的すぎて、写真を撮ることもすっかり忘れた。価格もカツカレーと200円しか変わらない、具体的には並盛で950円である。

 

未来への希望が心に光をあたえてくれる。今度、秋葉原に行くことがあったなら、カレーの市民アルバでホームランカレーを注文しよう。そう強く心に決めた、金曜日の正午前だった。