50. What Have I Done To Deserve This/Pet Shop Boys with Dusty Springfield (1987)
ペット・ショップ・ボーイズとダスティ・スプリングフィールドがコラボレーションして、イギリスでもアメリカでもシングル・チャートで最高2位のヒットを記録した曲。これがダスティ・スプリングフィールドの再評価を促したともいわれている。良質なポップ・ミュージックの伝統を継承しているようでいながら、あくまでも軽薄に聴こえるところがとても良いと思うの。
49. I Want To Know What Love Is/Foreigner (1984)
フォリナー唯一の全米NO.1ヒット。「産業ロック」などとも呼ばれるこのタイプの音楽はロック批評的に正当に評価されない印象が強いのだが、この曲はシリアスな音楽ジャーナリスト、グリール・マーカスが早くから評価していたような気がする。ゴスペル音楽の要素も取り入れたマイルドに重厚な感じが絶妙に良い。
48. I Feel For You/Chaka Khan (1984)
この年に「パープル・レイン」でメジャーに大ブレイクしたプリンス、その初期の楽曲をチャカ・カーンがカバーしてヒット。イントロのラップのようなものをはじめ、時流に乗った旬な感じがとても良かったのだが、いま聴いてもかなり楽しい。
47. Back To Life (However Do You Want Me)/Soul Ⅱ Soul (1989)
独特なリズムに特徴があるグラウンド・ビートなる音楽が一時的に流行り、その代表的なアーティストがDJのジャジー・Bを中心とするソウル・Ⅱ・ソウルである。この曲はイギリスのクラブ・シーンのみならず、アメリカでも大ヒットした。ボーカルのキャロン・ウィーラーは翌年にソロ・アーティストとして「UKブラック」をリリースし、六本木WAVEなどで大量陳列されていた。
46. Jump/Van Halen (1983)
パンク・ニュー・ウェイヴとハード・ロック/ヘヴィー・メタルのファンは対立し合っていることになっていたような気がするが、少なくとも旭川のとある公立高校ではアースシェイカーとスターリンのコピーバンドを掛け持ちしている者なども普通に存在した。そんなことはどうでも良いのだが、ハード・ロック/ヘヴィー・メタルのファンに人気があったヴァン・ヘイレンだが、この曲ではシンセサイザーを効果的に用いるなどポップ化して全米NO.1ヒットを記録した。アズテック・カメラがやる気なさそうにカバーしたりもしていたような気がする。ミュージックビデオでのエディー・ヴァン・ヘイレンが野村義男に似ている瞬間がある、と言っている人がいた。
45. Pride (In The Name Of Love)/U2 (1984)
U2はこの時点でイギリスではすでに人気バンドだったのだが、アメリカではこの曲でやっと初のトップ40入り。1987年の「ヨシュア・トゥリー」でメジャーに大ブレイクするのだが、個人的には本格的に真面目すぎるように感じられるところもあり、これぐらいの時期の作品がちょうどよくも感じられる。MTVの番組を日本で初めてテレビ朝日が放送し、その頃にビデオがよく流れていたような気がする。
44. Sweet Dreams (Are Made Of This)/Eurythmics (1983)
シンセ・ポップには無機質な印象があったのだが、ユーリズミックスの場合、アニー・レノックスのボーカルがソウルフルというのが特徴でもあった。オレンジ色の短髪というビジュアル面のインパクトも大きかったのだが、全米NO.1になるにはやはり楽曲の魅力というのもひじょうに重要だったように思える。
43. Do You Really Want To Hurt Me/Culture Club (1982)
1981年に音楽専門ケーブルチャンネル、MTVが開局し、それ以前から映像に力を入れていたイギリスの新しいバンドやアーティストのビデオがよく流れるようになる。それらが次々とヒットすることによって起こったのが第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン(第1次はビートルズやローリング・ストーンズなどの60年代)、代表的なバンドといえばデュラン・デュランとカルチャー・クラブである。美しい女装が話題になったボーイ・ジョージのソウルフルなボーカル、レゲエの要素を取り入れた楽曲、「君は完璧さ」という邦題も含め、80年代ポップスを代表する1曲だといえよう。
42. Fairy Tale Of New York/The Pogues (1987)
いまやクリスマスのスタンダードと化した「ニューヨークの夢」の邦題でも知られる、カースティ・マッコールをフィーチャーしたデュエット曲。お互いを罵りながらも深いところで愛し合っている老夫婦という、ポップ・ミュージックの題材としてはひじょうにユニークなテーマを扱いながらも、様々な人々の心の琴線にふれる強度を持った稀有な作品ともいえるような気がする。全英シングル・チャートでは最高2位を記録し、近年はクリスマスシーズンの度に毎年わりと上位にランクインし続けている。
41. Just Like Honey/The Jesus & Mary Chain (1985)
60年代のガールズ・ポップやサーフ・ロックなどを思わせるポップでキャッチーなメロディーに轟音ギターとクールなボーカルという、オリジナリティー溢れる大発明が実現しているのが、ジーザス&メリーチェインのデビュー・アルバム「サイコ・キャンディ」であった。当時はライブ会場で暴動が起こることなどがセンセーショナルに報道されていたりもしたが、最大の魅力はもちろんその音楽性である。
