Real Life Pop Top 10 (2020年11月3日付) | …

i am so disappointed.

リアルタイムで好きなポップ・ソングをただカウントダウンするだけの回、なんとなく同じ曜日で3週続いているが、おそらくどうせ飽きるので、そうなった時には予告なく終わる。ハロウィンが終わって寂しいけれども、クリスマスもあるのでいってみよう。

 

10. Kingslayer (feat. BABYMETAL)/Bring Me The Horizon

 

ブリング・ミー・ザ・ホライゾンの9曲入りだけれどもアルバムではなくEPで、どうやらシリーズ第1弾だという「ポスト・ヒューマン:サバイバル・ホラー」の収録曲。「サバイバルホラー」といえば、PS4(もうじきPS5が発売されるけれども)などのテレビゲームで確立したサブジャンルであり、昨今のブリング・ミー・ザ・ホライゾンの作品にはこの辺りに影響を受けたものも少なくない。この曲の話題は日本のメタル・ダンスユニット、BABYMETALの参加だが、コンテンポラリーなメタル・サウンドとJ-POP的なボーカルとのマッチングが絶妙に面白いのはいつもの持ち味で、今回はベーシックにメタル嫌いの私にもマイルドに楽しめる内容になっていたりもする。

 

 

9. Worth It/Beabadoobee

 

Z世代だが90年代オルタナティヴ・ロックから影響を受けていて、それでもレトロ趣味にならず、ベッドルーム・ポップ的な感覚もあるところがとても良いビーバドゥービー、J-WAVEの「TOKIO HOT 100」でもわりと上位にランクインしていて驚かされる。

 

 

8. Let Me Love You Like Woman/Lana Del Rey

 

ノスタルジックでオーセンティックだがオルタナティヴでもあるアメリカン・シンガーソングライターということで、昨年のアルバム「ノーマン・ファッキング・ロックウェル」の路線の延長線上にはあるが、その表現はより本質的になってきているように思える。この曲も収録したアルバムのリリースも予定されているということで、これもひじょうに楽しみである。

 

 

7. ナイスポーズ/RYUTist

 

個人的には「アルバム・オブ・ジ・イヤー2020」、有力候補のうちの一つ、「ファルセット」収録曲の中でも特に好きな曲である。忘れ去られてしまいそうだけれども、とても大切な青春の一コマのようなものをポップ・ソングとして表現、まるで短編小説のような味わいもある。

 

 

 

6. Levitation (feat. DaBaby)/Dua Lipa

 

アルバム「フューチャー・ノスタルジア」収録曲にダベイビーをフィーチャーし、アレンジも変えたニュー・バージョン。小粋なハンドクラップも心地よく、懐かしいけど新しいのダンス・ミュージック版という感じである。

 

 

5. Lovesick Girl/BLACKPINK

 

たまたま周囲にいる女子大学生たちがポップ・ミュージックの話をしているとすれば、ほぼK-POPのことばかりなので、おそらくそういう時代なのだろうな、という感覚がある。そして、その旬な勢いのようなものは、私のような者にもなんとなく感じることぐらいはできる。そして、ミュージックビデオを観たりすると、まさにこの中には好きな要素しかないな、という気分にもなるのであった。

 

 

4. 射抜け!Midnight/Nao☆ (Negicco)

 

Negiccoのリーダー、Nao☆によるミニ・アルバム「gift songs」の1曲目に収録されている曲。良質なポップスであることは信頼と実績のNegiccoブランドだけに、いまや当たり前というようなハードルの上がり方も個人的にはしているわけだが、その上で今回は夜の街へ繰り出す系ポップスという、新しいチャレンジも常にされているところも最高なのである。

 

 

3. positions/Ariana Grande

 

アリアナ・グランデの新曲で、やはり順調にヒットしている。この曲をタイトルトラックとする最新アルバムでは、ここ最近の作品と比べ、よりスムースな音楽性にシフトしているが、そこに必然性も感じられる上に、ベースがセルフ・エンパワメントである点には変わりないように思える。ラヴ・ソングではあるが、ミュージックビデオと合わせて鑑賞することにより、アメリカ大統領選やジェンダー・イコーリティーなどについての主張を含んでいるようにも思えてくる。

 

 

2. 朝になれ/加納エミリ

 

個人的には「トラック・オブ・ジ・イヤー2020」有力候補の一つ。エレポップ的な音楽性から一転して、R&Bからの影響が感じられる楽曲となっているが、引き続き解釈は新しく、最新型のポップスとして優れているように思える。そして、表面的にクールでドライな印象をあたえながら、内面の人間らしさのようなものもにじませているようなボーカルがとても魅力的だと、改めて感じる。

 

 

1. NIGHT ON THE PLANET -Broken World-/大森靖子

 

12月9日リリースのアルバム「Kintsugi」には日本語バージョンが収録されるが、こちらは歌詞が英語である。プロデュースがベストアルバム「大森靖子」収録曲でもコラボレーションした、MONDO GROSSOの大沢伸一。とはいえ、クールでジャジーで小洒落てはいなく、壊れた世界の漆黒の夜のような、カオスで美しいサウンドとなっている。すべてはすでに壊れてしまっているという認識、その上で必然的に生みだされる表現としての強度が感じられるが、まだまだ数パーセントぐらいしか受け止められていない気分でいっぱいである。個人的に最近、別件で「魔法少女まどか☆マギカ」について考えたり話したりすることが少なくなかったので、そういった点でもややタイムリーなように思える。