1987年9月12日付の全英アルバム・チャートで好きな曲ベスト10。 | …

i am so disappointed.

今回は1987年9月12日付の全英シングル・チャートにランクインしていた曲の中から、好きな10曲を選んでカウントダウンしていきたい。

 

10. GIRLFRIEND IN A COMA/THE SMITHS

 

ザ・スミスの解散を知ったのは夏休みで帰省中の旭川の実家でだったのだが、インターネットも無い時代に一体、何で知ったのかはよく覚えていない。北海道新聞でザ・スミスの解散が報じられていた記憶はないし、想像もなかなか難しい。とにかくこの曲が収録されたアルバム「ストレンジウェイズ、ヒア・ウィ・カム」は解散発表後に発売され、確か池袋のオンステージヤマノで買った。アルバムの中では「ディスコ・ダンサーの死」という曲の印象が強い。皮肉が効いていた印象がある。80年代である。この曲は昏睡状態のガールフレンドについて歌われたもので、これも皮肉が効いていて、モリッシー特有のヨーデルのようなボーカルも聴くことができる。全英シングル・チャートの最高位は13位である。

 

 

9. NEVER LET ME DOWN AGAIN/DEPECHE MODE

 

デペッシュ・モードは私がまだ旭川に住んでいた80年代前半にはイギリスのニュー・ウェイヴ・バンドという感じだったのだが、どんどん大きくなっていって、アメリカでも人気が出て、ひじょうに広い会場でもライブをやっているイメージがついていった。この頃はそのうちのどれぐらいのフェーズだったかよく覚えていないのだが、この曲はライブでものすごく盛り上がって、オーディエンスがボーカリストを真似て同じような動きをするという、日本のフェスカルチャーの一側面かのようなノリも見られるのだった。おそらくはドラッグ・ソングで、全英シングル・チャートでの最高位は22位であった。

 

 

8. WIPEOUT/FAT BOYS & THE BEACH BOYS

 

ヒップホップのファット・ボーイズがビーチ・ボーイズと共演し、サーフ・ロックのクラシック、サーファリーズの「ワイプアウト」をカバーしたもので、全英シングル・チャートで最高2位を記録した。

 

 

7. WHERE THE STREETS HAVE NO NAME/U2

 

80年代にブレイクした超ビッグなロック・バンドといえばU2だが、アメリカで本格的にめちゃめちゃ売れまくったのは1987年の「ヨシュア・トゥリー」からであった。ブライアン・イーノがプロデュースして、空間を生かしたサウンドとなかなか生真面目な感じが特徴的であった。この曲はアルバムの1曲目に収録され、3枚目のシングルとしてカットされた。全英チャートでの最高位は4位であった。ビルの屋上でサプライズ的に演奏した様子を撮影したミュージックビデオも印象的であった。

 

 

6. U GOT THE LOOK/PRINCE

 

プリンスの最高傑作だとされる場合も少なくない1987年の2枚組アルバム「サイン・オブ・ザ・タイムス」からシングル・カットされ、全英シングル・チャートでは最高11位を記録した。シーナ・イーストンとのデュエット曲となっている。

 

 

5. IT'S THE END OF THE WORLD AS WE KNOW (AND I FEEL FINE)/R.E.M.

 

当時、個人的にはヒップホップやハウス・ミュージックがひじょうに面白く、ロックはほぼ惰性で聴いていたし、ザ・スミスの解散がとどめを刺した。それで、この頃のR.E.M.はリアルタイムではちゃんと聴いていない。とはいえ、この曲が収録されたアルバム「ドキュメント」からは「ワン・アイ・ラヴ」が全米シングル・チャートでトップ10入りするなど、カレッジ・チャートで人気などと言われているバンドの中では、メインストリームにも食い込んでいる印象があった。この曲そのものはシングル・カットはされたものの、それほど大きなヒットにはなっていないが、当時のバンドの勢いがよく分かるような、充実した内容になっている。

 

 

4. PUMP UP THE VOLUME/M/A/R/R/S

 

イギリスでは匿名的でよく分からないダンス・ミュージックのユニットが大ヒットしがちというのは、「BEAT UK」を観ていたような人たちであればよく分かることなのだが、1987年の段階でそのハシりとも言えるようなインパクトをあたえていたのがマーズの「パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム」で、全英シングル・チャートでは1位に輝いている。ダンス・ミュージックのビートにいろいろな音楽を乗せていくコラージュ的な楽曲なのだが、聴いていてわりと面白く、これがめちゃめちゃ売れたという事実にも、なにかワクワクさせるものを感じた。

 

 

3. NEVER GONNA GIVE YOU UP/RICK ASTLEY

 

音楽プロデューサー・チーム、ストック・エイトキン・ウォーターマンがつくるユーロビートと呼ばれる音楽は、当時の私からしてみると、ヨット部が無理やり親しくもない弱そうな学生にまでチケットを売りつけることによって運営されているタイプの、六本木スクエアビルでのパーティーなどでよくかかりがちな音楽、つまり享楽的なだけで中身がないもののように感じられ、かなり嫌いであった。しかし、いま思うと、あれこそがわれわれの時代のモータウン・サウンド的なものなのかな、などと思ったりもする。ポップ・ミュージックとしても、とてもクオリティーが高いような気がする。

 

 

2. TRUE FAITH/NEW ORDER

 

1983年に「ブルー・マンデー」をヒットさせたニュー・オーダーにはイギリスのニュー・ウェイヴ界のカリスマ的なイメージがあり、インディー・ロックにダンス・ビートを取り入れた革新性と、技巧的とはいえないが好きになるとたまらなくたまらなく魅力的に感じられもするバーナード・サムナーのボーカルが特徴的であった。コンピレーション・アルバム「サブスタンス」からの先行シングルで、全英シングル・チャートで最高4位を記録したこの曲にもそれはあらわれていたが、「オールナイトフジ」の水着ファッションショー的なコーナーのBGMにも用いられていたような気がする。

 

 

1. WHAT HAVE I DONE TO DESERVE THIS?/PET SHOP BOYS

 

ペット・ショップ・ボーイズのアルバム「哀しみの天使」からの先行シングルで、全英シングル・チャートで最高2位を記録した。邦題は「とどかぬ想い」である。メンバーの強い希望により、60年代に活躍したポップ・シンガー、ダスティ・スプリングフィールドがゲスト参加している。ユーモアとインテリジェンスとが感じられる最高のポップ・デュオによる、シニカルでありながらたまらなくキュートでもあるポップ・ソングである。