《モーニング娘。’20 #MVコメンタリー》について。 | …

i am so disappointed.

先日、「モーニング娘。’20マネージャー」のTwitterアカウントが、《モーニング娘。’20 #MVコメンタリー》という企画を行っていた。これは、ファンの方々のいわゆるおうち時間をより楽しくするために、モーニング娘。’20の各メンバーがそれぞれ、思い入れがあったり好きだったりするMV、つまりミュージックビデオを1つ挙げて、コメントをしていくというものである。各メンバーのチョイスやコメントなどとてもおもしろかったのだが、実際のところ諸々の事情によっておうち時間など普段以上に過ごせていなくて、殺伐とした気分がベースになっている昨今の私にはそれぞれのMVをじっくりと視聴する余裕などまったく無かったので、少しずつ観ながら個人的な感想や思い出のようなものを記録していきたい。

 

まず、15期メンバーで最年少の山崎愛生が選んだのは、2000年9月6日にリリースされ、オリコン週間シングルランキングで1位を記録した「I WISH」である。山崎愛生の生年月日は2005年6月28日なので、この曲がリリーズされた時点ではまだ生まれてもいない。モーニング娘。が国民的アイドルグループの名を欲しいままにしていた、いわゆる黄金期の代表曲の1つである。個人的には仕事でモーニング娘。のCDを商品としては扱っていたものの、個人的にはまったく興味が無かったし、この先、興味を持つこともないだろうと思っていたのだから不思議なものである。「人生って素晴らしい」というメッセージは、モーニング娘。の楽曲のベースになっている重要な要素の1つであろう。

 

 

石田亜佑美が選んだのは2014年にリリースされた「時空を超え 宇宙を超え」で、コメントではMVの見どころを細かく説明していて素晴らしい。この曲はエレクトリック・ポップにクラシック音楽的な要素を取り入れたような楽曲がかなり気に入っていたのだが、曲全体に漂うそこはかとない切なさもたまらなく良かった。さらに道重さゆみが卒業を発表したことにより加速するセンチメンタルな気分にもよく合っていた記憶がある。オリコン週間シングルランキングでは、この曲も1位を記録している。

 

 

続いて、岡村ほまれが選んだのは2011年6月15日にリリースされた「Only you」である。当時、個人的にはモーニング娘。に対する思い入れがやや薄れていた時期だったが、道重さゆみのラジオ番組「今夜もうさちゃんピース」は聴いていて、この曲もそれで知ったのだったと思う。良い曲だなと思ったし、なんとなく白のイメージが強かったような気がする。高橋愛、田中れいなのツートップ時代が強く思い出される楽曲という印象である。

 

 

小田さくらが選んだのは、2006年3月15日にリリースされた「SEXY BOY~そよ風に寄り添って」である。この頃、仕事で数年振りにJ-POPのCDを扱うようになったのだが、モーニング娘。のシングルのイニシャル発注枚数が少ないことに驚いた。担当者に本当にこれで大丈夫なのかと確認したのだが、いまはもうこれぐらいで十分ですよという回答を得たので、そんなものなのかと思った。この曲は仕事場の有線放送でよく流れて、当初はモーニング娘。の曲だとは知らずに、なんだこのやたらと耳に残る中毒性の高い楽曲は、と思っていたのだった。少し後にモーニング娘。の新曲だと知り、店内プロモーション用のDVDでミュージックビデオも観たのだが、高橋愛と藤本美貴、吉澤ひとみぐらいしか知っているメンバーがいなかった。この少し後に私はモーニング娘。がなんとなく好きになるのだが、後にこのビデオの最後の方で道重さゆみだけがうさちゃんピースのポーズをしているという情報などを教わるのであった。

 

 

北川莉央は2010年2月10日にリリースされた「女が目立って なぜイケナイ」を選んでいる。道重さゆみが念願のブログをGREEではじめた頃であり、個人的にもひじょうに盛り上がっていたのだが、この曲の印象はとても薄い。CDもおそらく買ったとは思うのだが、この頃のモーニング娘。の楽曲の路線が個人的にはそれほど好みではなかったということもあるのだろう。というわけで、新しい気持ちで観ることができた。

 

 

そして、横山玲奈が選んだのが「青春小僧が泣いている(Another Version)」である。楽曲は2015年4月15日にリリースされた、道重さゆみが卒業し、尾形春水、野中美希、牧野真莉愛、羽賀朱音の12期メンバーが参加した初めてのシングルに収録されている。このMVはフジテレビ系の「The ビッグチャンス」という番組の企画で選ばれた映像クリエイター、渋江修平による作品で、モーニング娘。のMVにしては実験色が感じられる内容になっている。横山玲奈のこの秀逸なチョイスを、石田亜佑美も賞賛している。ここまで、石田亜佑美を除いたメンバーは、すべて自分自身が加入する以前の作品を挙げているのも興味深い。

 

 

羽賀朱音が選んだのは「モーニングみそ汁(キャンプファイヤーVer.)」で、これこそが本当に攻めたチョイスかもしれない。加賀楓、横山玲奈の13期が加入してから初めてのシングル「BRAND NEW MORNING/ジェラシー ジェラシー」の初回生産限定盤SPに収録されたCMソングで、モーニング娘。のメジャーデビューシングル「モーニングコーヒー」のリメイクでもある。モーニング娘。のファンというよりは単なるお調子者の野次馬に過ぎない私は、このMVをこれまでに一度も観たことがなかった。それで今回、初めて観る。いま観終わった。いや、これは素晴らしい。リリースは2017年3月8日ということで、個人的にはまったくそれどころではなかった時期にあたる。サニーデイ・サービスの「桜 super love」を聴きながら、夜の公園でストロング缶チューハイを飲んで号泣していた頃か(知らんがな)。羽賀朱音は「史上最強に多幸感満載なMV!」と紹介しているがまったくその通りで、新しいドラッグを手に入れた気分である。これはとても良いものを知った。

 

 

譜久村聖が選んだのは、2012年10月10日にリリースされた「ワクテカ Take a chance」である。道重さゆみがリーダーに就任してから2作目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで1位を記録している。心情的には応援したい要素がわりと強めではあったのだが、いまひとつ楽曲にはピンときていなかった記憶が個人的にはある。自由演技という課題があったのか、と譜久村聖のコメントを読んで知った。鞘師里保がセンターで、小田さくらはまだ加入していない。

 

 

森戸知沙希が選んだのは、2007年11月21日にリリースされた「みかん」である。リリース当時、わずかではあったが今度は道重さゆみに歌割がちゃんとあるぞと歓喜した記憶もある。道重さゆみは当時、ラジオ番組でこの曲がかなり気に入っていると言っていた記憶がある。個人的にも大好きだったのだがセールスは振るわず、オリコン週間シングルランキングの最高位も6位に終わっている。昨年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」のセットリストでは1曲目に選ばれ、渋谷陽一の前説の直後に大いに盛り上がった。各メンバーの子供時代の写真が映し出されるのも最高で、道重さゆみは当時から最高に可愛いのだが、ジュンジュンと共に中国からの留学生的なメンバーとして活動していたリンリンの子供時代も勢いがあって好きだ。譜久村聖のこのMVを現在のメンバーで撮りたいという意見には大賛成だが、単に横山玲奈の子供の頃の写真が見たいだけなのではないかという気もしないではない。

 

 

野中美希が選んだのは、2003年11月6日にリリースされた「Go Girl~恋のヴィクトリー~」である。藤本美貴、亀井絵里、道重さゆみ、田中れいなの6期メンバーが加入して2作目のシングルで、グループの人気は国民的アイドルグループと呼ばれた時期に比べると、やや落ち着いていた。おニャン子クラブ的なテイストが感じられる楽曲ともいわれていた記憶があり、新宿ぺぺにあったレコファンの店内で流れているのを聴いて、なるほど分からなくもないな、と思ったりもした。

 

 

加賀楓が選んだのは2017年10月4日にリリースされた「邪魔しないでHere We Go!」で、13期メンバーである自身が参加して2作目のシングル収録曲である。個人的にはモーニング娘。の活動や楽曲をほとんど追っていなかった時期にあたり、リアルタイムでの記憶はまったく無いに等しい。このメンバー編成の時代があったのだと新しい気分で観ることができ、ダンスがとても綺麗である。

 

 

生田衣梨奈が選んだのは「彼と一緒にお店がしたい」で、2011年9月14日にリリースされた高橋愛の卒業シングル「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」に収録されていた。道重さゆみと田中れいながメインの楽曲というイメージがあるが、2014年11月26日に行われた道重さゆみの卒業コンサートではこの曲のパフォーマンス中に鞘師里保にキスをして、「道重さゆみ、やりました!」と誇らしげに言っていたことが思い出される。生田衣梨奈のコメントにもあるように、モーニング娘。っぽくないカラフルな感じが特徴的である。

 

 

牧野真莉愛が選んだのは2001年7月25日にリリースされ、オリコン週間シングルランキングで1位を記録した、いわゆる黄金期の代表曲の1つ、「ザ☆ピ~ス!」である。さすがにイメージを裏切らない王道なチョイス。まりあんらぶりんはチャーミー石川の後継者的なところもあり、コメントにも石川梨華へのリスペクトが溢れている。野球好きというところも共通点だが、将来はプロ野球選手の妻というところまで継承していくのだろうか。そういえばこの曲がヒットしていた頃、私は石川梨華と同じく阪神タイガースのファンだったのだが、現在は牧野真莉愛と同じ北海道日本ハムファイターズのファンである(数年前に牧野真莉愛がファーストピッチを務めた東京ドームでの試合を観に行ったことがある)。

 

 

ラストは天才まーちゃんこと佐藤優樹で、今年の1月22日にリリースされたばかりの最新シングルから「KOKORO&KARADA」である。「是非新しいMV見てください!!!」ということである。個人的にもこの曲はとても気に入っていて、これからますます好きになっていきそうな気もしている。