永遠みたいに不確かな言葉、またはそんなDreamin’ Night。 | …

i am so disappointed.

「雪の降る日 何もかもが とてもなつかしくなる」

 
1996年12月21日にリリースされたピチカート・ファイヴ「メッセージ・ソング」の歌詞であり、作詞は札幌出身の小西康陽さんである。
 
WHY@DOLLの二人は何らかの用事で、北海道に帰っているようだ。はーちゃんは「雪のある冬は落ち着く」とツイートし、ちはるんは「めっちゃ吹雪いてた!」と、車窓から撮影したと思われる短い動画を投稿していた。
 
北海道出身の私としてはとても懐かしく感じられる風景であり、見ているだけで冷気や冬の匂いまでもがよみがえってくるようだ。そして、物理的には東京から離れていっているのにもかかわらず、心ではお帰りなさいという気分になっているという、何だか不思議な感覚である。
 
私が北海道に帰省するのはだいたい年に一回で、秋であることが多い。おかげで今年はまだ現場に行きはじめて1ヶ月にもなっていない状態で、早くもWHY@DOLLの凱旋ライブを観ることができたのである。
 
最後に冬の北海道に行ったのは2011年で、その時にはじつは生まれてはじめてさっぽろ雪まつりに行った。その頃、ちはるんは高校卒業を間近に控えていて、WHY@DOLLはまだこの世に存在していない。
 
眠れない夜に、iPhoneでYouTubeのおすすめ動画を次々と見ていた。私が行った翌年、2012年のさっぽろ冬まつりでは、まだ四人組だった頃のWHY@DOLLが、「ワイの!」という曲を歌い、踊っていた。青木千春さんはこの時もうすでにWHY@DOLLのちはるんだったが、私はまだrljp.ではなかった。知らんがな。
 
来年の春先にWHY@DOLがツアーを行うのだが、その皮切りは出身地の札幌である。残念なことに、今回は日程的にどうしても行くのが難しそうである。他の日程もなかなか厳しそうである。WHY@DOLLのライブやイベントに行くようになったここ約4ヶ月間は、土曜や日曜や祝日にWHY@DOLL単独の大きなライブというのはほとんど無く、9月最初の日曜日に行われた札幌でのワンマンはタイミング良く行けたのだが、それでどうしても行きたいライブに行けないという体験は、あまりせずに済んだような気がしている。しかし、今後はそういうのが増えていくのであろう。
 
しかし、たまたま都心からそれほど遠くはないところで仕事をしていて、平日が休みなこともあって、渋谷Gladでの定期公演や新星堂サンシャインシティアルタ店での定期イベントには、いまのところわりと高い頻度で行けている。しかし、このような環境も、いつ突然に失われるとも限らない。だから、これが当たり前だとは思わずに、一瞬一瞬をより大切にしていきたいと思う。
 
先日、新グッズとして発売されたチェキを入れる小さなアルバムのようなものを買ったので、以前から使っていたダイソーものや、それに入りきらなくて財布の中に入れていたチェキを、1枚1枚移していった。雨の代々木公園野外ステージにはじまり、まだ約4ヶ月のことだが、いろいろな思い出が詰まっている。そして、それはその時、確かにそこにいたことの記録でもある。
 
それぞれいろいろな環境や事情の中で、可能な範囲のいろいろな方法によってファンでいるのだろう。物理的な距離感や実際にそこにいることが重要だとしても、それだけがすべてではないのかもしれない。
 
いずれにしても、永遠とはじつに頼りない概念である。おそらくかつて何度もそれを夢見ながら挫折し続けてきた積み重ねが、もはやそれを不可能と同義にしか捉えられなくなった。
 
しかし、その時点においては間違いなくそれが永遠に続くものだと信じていたわけで、いつも真剣であったため、それによって得られたものは確かにあったはずであり、そういったものによって現在の自分はつくられているのだろう。
 
「嬉しすぎて最高 だから余計に 終わりを考えてしまう」
 
Negicco「さよならMusic」のこの歌詞が、私がいつの間にか身に付けてしまったあらゆる関係に対する思いを、上手く言いあらわしてくれていると思った。
 
そして、いつも別れは必ず訪れて、失意と喪失感に打ちひしがれるのだが、それでも時間はそれを忘れさせ、やがてまた再生する。その時には以前よりも何かがマシになっているのか、それともまったく同じことを繰り返すだけなのか、その答えは当の本人にも分かってはいない。
 
それでも、いつも信じてはいるのである。不確かだとは分かっているが、それでもやはり信じたい。
 
今年の春、私がまだ音源によってしかWHY@DOLLを認識していなかった頃に行われたライブを記録した映像がある。その中で、ちはるんは「Forever」というソロ曲を披露している。ちはるん自らによって書かれたという歌詞は、冬の日にはじまった恋が永遠に続きますように、というような内容である。「めぐり合うために生れたの」という歌詞もあるのだが、これをちはるんは確信を持って歌っているのであろう。
 
という訳で、真夜中に私はまたこのDVDを再生しているわけだが、同じライブにおいて、はーちゃんはやはり自らが作詞をした「Notice Me」を披露している。私はこの曲が大好きなのだが、「いつもとは違うミストに 仕掛けたわ 甘いトラップ」というような歌詞を浦谷さんが書いていること自体にこの上ない良さを感じるのと、「紅いルージュ」というフレーズに、本当は不安でいっぱいなのだが、何とか自分を鼓舞してやっていこうという健気なアティテュードが感じられ、ひじょうに味わい深いものになっている。もちろん曲調がただ単純に好き、というのもあるのだが。
 
このように着地点をまったく見失ったまま、マイルドな泥酔状態で書いているこのブログ記事だが、とにかくファンとアイドルとの関係というのは、それがどちら側のきっかけによるかはさておき、いつ突然に終わるかがまったく分からないものである。だから、その時の喪失感によるダメージを最小に抑えるため、いまのうちからいろいろな予防線を張っておくのか。いや、それではまったくつまらない上に、これだけ好きになれたにもかかわらず、それではあまりにももったいないので、とにかく先のことなどは考えずにどんどん好きになっていくのか、それは人それぞれの判断なのだろう。
 
私はどうせそのうち死ぬわけであり、だとするならば、悔いの無いように生きたいと思うような派である。だから、そのように今後も何となくやっていこうと思うのである。
 

 

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