たとえば私が旭川の実家に帰省する場合、「実家に帰る」と言う。「帰省」というぐらいだから、当然「帰る」わけである。そして、再び東京に戻る場合、やはり「東京に帰る」と言ってしまう。
北海道で過ごしていた期間よりも東京で生活している年月の方が長くなってから久しいし、東京には家もあって家族もいるので、やはりこれも「帰る」で合っている。
WHY@DOLLが北海道でのイベント、ライブを終え、東京に戻ってきた。メンバーそれぞれのブログで、そのことが報告されている。ちはるんは「東京に到着しました」、はーちゃんは「東京着いた」であり、東京に「帰ってきた」とは書かれていない。
札幌での熱狂のワンマンライブの翌日、WHY@DOLLはHMV札幌ステラプレイス店でリリースイベントを行った。私はその日の午後から仕事があったため、朝早くの飛行機で東京に戻っていた。
イベントに参加した方々のレポートによると、会場にはかなりの数の人たちが訪れていたということである。「WHY@DOLL」は本当に素晴らしいアルバムなので、1人でも多くの方に聴かれることを切に願う。
ミニライブでは、アルバムから6曲が披露されたという。東京でのリリースイベントに比べると、やや多いような印象である。最後には、「夜を泳いで」が歌われたようだ。
地方から都会に出てきて夢を追いかけているが、時には地元の大切な人に会いたくなることもある、という内容の曲である。「夜を泳いで 君に会いにいくよ今夜 話したいことばかりだよ」という歌詞が印象的である。
この曲がまだレコーディングされる前、遠征の帰りの車で、デモテープをよく聴いていたという。この曲の歌詞を見ながら、はーちゃんは半分泣いてしまったと話している。
イベントの最後に「行ってきます」と言ったWHY@DOLLを、地元のファンは「行ってらっしゃい」と送り出したのだという。
WHY@DOLLをウィキペディアで検索してみる。2013年11月に「活動拠点を札幌から東京に移す」と記載されている。
その発表があったのは、2013年8月30日、札幌Sutudio Linksにて行われた定期公演においてだったようだ。当時のニュースサイトを見ても、「11月より活動拠点を東京に移すことを発表した」と書かれていた。
当日のメンバーのブログを見てみる。ちはるんは「北海道を拠点とするのは変わらず全国に羽ばたいて輝けるアイドルグループになれるように11月からの武者修行でたくさんのことを学んでこのチャンスは絶対に無駄にはしないで本気で次こそメジャーデビューという夢をみなさんと一緒に叶えたいです!」「そして北海道のアイドルの代表にもなって後輩達の為にも道を切り開いて行けるような存在に、北海道をもっと盛り上げていけるようにもなりたい!」と書いている。
また、はーちゃんは「ラストチャンスだとおもって、死ぬ気で取り組みます!」「もちろん、北海道大好きだし北海道拠点なのは変わらず、地元に誇りを持って全国に羽ばたいていけるようなアイドルになっていきたいです♪」と書いている。
この時から4年の月日が経過し、この間にどのような公式発表があったかなどについては、WHY@DOLLについてのファン歴があまりにも浅い私にはまだ調べられていないのだが、この時点でメンバーは東京に行くのは武者修行であり、あくまで拠点は北海道だという認識である。
そして、それはいまも基本的には変わっていないのではないかという気がする。
東京に住居を移してからも、札幌での定期公演は月1回は行われていたようなのだが、先日の「ワンマン以来のワンマン」で分かるように、現在は地元での活動が当時よりも少なくなっているようである。
このような状況でも熱く応援し、「行ってらっしゃい」とWHY@DOLLを東京に送り出す地元のファンの人たちの存在があってこそ、東京のファンは気軽に定期公演や各種ライブ、イベントを楽しむことができている。これをけして忘れてはいけないと思った。
このブログでも何度か書いているが、私はつい1ヶ月ほど前まで、WHY@DOLLのメンバーの名前すら知らない状態であり、活動拠点も北海道においている、いわゆるローカルアイドルなのだと思っていた。アルバムが気に入り、感想のようなものをブログに書くためにいろいろ調べて、はじめて東京に出てきていることを知った。しかも、2人一緒に住んでいるのだという。
武者修業とは武士が武芸を磨くために、諸国を漫遊するようなことである。これをアイドルにたとえると、歌やダンスといったパフォーマンス、また、バラエティー対応力などを磨くために全国で活動するということだろうか。
WHY@DOLLにとって東京はあくまで修行の場であり、故郷を捨てて都会に出てきた、というようなノリではないのである。
新潟を拠点とするアイドルグループ、Negiccoはキャリア15年目に突入したいまもなお進化し続けているが、すでにその人気は全国区といっていいだろう。あくまで拠点を新潟におきながら、ずっと活動してきた。そうすることによって、イベントによっては全国各地のファンを自分たちの地元である新潟に呼んでしまうということになっている。
Negiccoのヒストリー本を読むと、メンバーは活動拠点を新潟において活動してきたからここまで続けてこれたのであり、東京に移していたら潰れていたかもしれない、というようなことを言っている。
一方、WHY@DOLLはよりメジャーになり、地元を盛り上げるため、その実力を身につけるため、東京に出てきた。
先日、渋谷Gladで定期公演をはじめて観た時も、札幌でのワンマンライブを観た時にも、先輩のファンの方から感想を求められた。もちろん最高である。それ以上に、なぜこれほど素晴らしいものがもっと世の中に知られていないのだ、と強く思った。
札幌でのライブのアンコールの前に、1人の地元のファンの方がこのような内容のことを言っていた。北海道のファンも東京(というか北海道以外)のファンも一体となって、あの子たちを盛り上げていこう。ライブであまり声を出すようなタイプではない私だが、気がつくとアンコールを本気で叫んでいた。
東京に戻ってから、はーちゃんはブログを更新した。WHY@DOLLが根室でライブを行うのは、はじめてだったという。根室には、はーちゃんのおばあちゃんが住んでいるようだ。
「もうなかなか遠くに行けないおばあちゃんにライブ見せてあげることが出来て本当に良かった」
「またおばあちゃんが元気なうちに根室でライブできますように」
WHY@DOLLは渋谷Gladで毎月、定期公演を行っている。今月は地方遠征も多いためか、9月12日の1回だけである。地元のファンの思いも噛みしめながら、しっかり楽しみたいと思う。
この日の公演について、新たな情報が追加された。公演の二部で「2017年度上半期リクエストアワード」の結果が発表されるのだという。ファンの人気投票のようなもので、得票数の高いものから順番にランク付けされ、それがセットリストになるという企画であろう。過去にも何度か行われているようである。
ライブだけではなく、カウントダウン番組のような楽しみ方もできる、おもしろそうな企画である。対象となっているのは「サンライズ!~君がくれた希望~」以降の37曲で、応募方法は対象曲の中から5曲を選んで、9月10日(日)の23時59分までにメールで送るというものである。詳細はオフィシャルウェブサイトに掲載されている。
対象曲全37曲のうち34曲は、ミニアルバム「NAMARA!!」、アルバム「Gemini」「WHY@DOLL」、シングル「サンライズ!~君がくれた希望~」「菫アイオライト」「キミはSteady」で網羅できるが、「Forever」「Notice Me」「Blue Summer」の3曲はいずれにも収録されていない。
また、前回の5位に選ばれた「ふわふわ♪Party」は、今回は対象外となっている。
WHY@DOLLの魅力がより多くの人たちに伝わり、それによってもっと地元でもライブやイベントができるようになればいいと思う。そのためにも、東京でしっかり応援していきたい。
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