昨日、長野県松本市の弘法山古墳に桜を見に行ってきたが、東京ではもう季節はとっくに終わっている。にもかかわらず、仕事場にいまだに桜のデコレーションがしてあることに気づき、愕然とした。
このデコレーションを行ったのは1月の半ば過ぎ、まだ早いのではないかという気もしたのだが、周りよりも先走ってやってやろうという積極的なグルーヴがあり、もちろんすぐにやったのである。
もちろんこういうことをすぐに先手先手で気がついてやってくれる人がいたので、難なくできていたのだが、もうその人はここにはいない。そして、桜が散っているにもかかわらずまだそのディスプレイをやっているというダメさ加減に本格的に嫌気がさした。いま現在の停滞感を象徴するような出来事であった。
そして、新しいメンバーにこれを変えていこうと伝えた。そこにはまだ希望がある。
ところで、それでも気分は夏を待ち焦がれている。昨日、おそらく私にとって今年最後の桜を見て、松本駅の電光掲示は気温が20℃であることを示していた。
そこで、仕事場でも夏を感じさせる好きな曲ばかりを続けて流していた。いまや読んでいる人のことなどまったく考えず、ただ書きたいことをだらだら書くだけというこのブログのコンセプトに則って、今回もかけた曲を列記してみたい。午前中のほんの数時間だけだったので、前回ほど多くはない。
あなたとPop With You!/Negicco
きらめきシーサイド/Especia
日曜日のサマートレイン/RYUTist
サマーファンデーション/lyrical school
告白はサマー/フィロソフィーのダンス
真夏の光線/モーニング娘。
サンシャイン ロマンス/ORIGINAL LOVE
ロマンス/原田知世
On The Sunny Side Of The Street 『陽の当たる大通り』/Pizzicato Five
V・A・C・A・T・I・O・N/吉村由美
太陽のかけら/orange pekoe
LIFE feat.bird/MONDO GROSSO
サマージャム'95/スチャダラパー
フラッシュバック、夏。/RHYMESTER
サマーヌード/土岐麻子
矛盾、はじめました。/Negicco
サマータイムラブ/Shiggy Jr.
夏の扉/sora tob sakana
サイダー/赤い公園
シャングリラ/チャットモンチー
ナツノヒカリ/GRAPEVINE
玉突き/GREAT3
若草の頃(with ムッシュかまやつ)/カヒミ・カリィ
夏の影/きのこ帝国
La La La.../小泉今日子
さよならベイビー/サザンオールスターズ
人魚姫 mermaid/中山美穂
HAPPY ENDでふられたい/杏里
DRIVEに連れてって/今井美樹
STILL I LOVE YOU/安部恭弘
あまく危険な香り/山下達郎
真夜中のドア-Stay With Me-/松原みき
めざめ/石川秀美
太陽がいっぱい/松本伊代
ところで、私がツイッターでフォローさせていただいている方々の中には、ポピュラー音楽にひじょうに造詣が深い人たちが多々いらっしゃるのだが、中でも特に勝手によく参考にさせていただいている方が、このところマジペパなるアイドルグループのようなものをかなり推されているようである。80'sとかバージンVSなどというワードも用いられていたのでかなり気になり、YouTubeでアルバムのティーザー映像的なものを観てみた。曲が全部好みであり、これはすごいぞと思った。
Apple Musicにもなく、iTunesストアで買うこともできないようだ。私が知りうる限りでは、どうやらCDを買う以外に入手する方法はないのだろうか。
調べてみたところ、札幌出身のアイドル、吉田凜音がNONA REEVESの西寺郷太らとやっているバンドらしく、「MAGI©PEPA」と表記するらしい。アルバム「テル・ディスコ」がつい先週、発売されたばかりなのだという。
といっても、吉田凜音にはアイドルとしての活動歴がそこそこあり、様々な名義で音楽も多数発表しているようである。その中に、蒼波純とのユニット、ずんね from JC-WCとして発表した「14才のおしえて」もあった。この曲はいつかの「アイドル楽曲大賞」でも上位に選ばれていて私もiTunesのライブラリに入れていたのだが、先日、雑誌「ユリイカ」を読んでいて、この曲が大森靖子によるものだと知った。蒼波純は大森靖子のMVや映画にも出演していた。
イギリスの音楽雑誌「THE HISTORY OF ROCK」というのを定期購読していて、毎月自宅に届く。一時期、読んでいない時もあったのだが、先々月ぐらいからまた読んでいる。この雑誌は過去の「NME」や「メロディー・メイカー」の記事を、年ごとに編集したものである。
いま読んでいる最新号は1986年のもので、パブリック・イメージ・リミテッドの中心メンバー、ジョン・ライドンのインタビューを読んだところである。中心メンバーというか、この時点でパブリック・イメージ・リミテッドはジョン・ライドンのソロ・プロジェクト化していたのであった。
「アルバム」というアルバムをリリースした頃で、シングル・カットされた「ライズ」は全英ヒット・チャートで第11位のヒットを記録した。この曲の歌詞に出てくる、「Anger is an energy」、つまり「怒りはエネルギー」というフレーズは、いかにもジョン・ライドンらしいものである。よく、怒りの感情は何も生み出さない、などとしたり顔で言う者がいるが、私には怒りこそが創造の原動力だという認識があり、そういった意味でもこの曲は大好きなのである。
このアルバムに参加したミュージシャンにはビル・ラズウェルやスティーヴ・ヴァイ、坂本龍一などがいるのだが、かなりハード・ロック色の濃いサウンドとなっている。
当時、パンクとハード・ロックとは相容れないというか、むしろ正反対の価値観を持っているようなイメージがあった。パンクから派生したUKニュー・ウェイヴなどを好むという設定で生活していた私のとっても、ハード・ロックやヘヴィー・メタルとは忌み嫌うべき音楽ジャンルだったわけだが、これには渋谷陽一/ロッキング・オンの影響が少なからずあったと思われる。
パンクの最たるものであるセックス・ピストルズの中心人物、ジョン・ライドンによるパブリック・イメージ・リミテッドがハード・ロックのような音楽をやったことは、当時としてはわりと斬新な印象であった。
その後、やはりパンクのシーンから登場したと思われるビースティ・ボーイズがハード・ロックのフレーズをサンプリングしていたり、ヒップホップをメジャーにしたデフ・ジャム・レーベルがスラッシュ・メタルのスレイヤーと契約していたこともあり、ハード・ロックはパンク/ニュー・ウェイヴ的な価値観を持った音楽ファンにも受け入れられるようになったような印象がある。
当時、渋谷陽一がかなり推していたのはデビューしたばかりの爆風スランプだったが、初期のレパートリーには「たいやきやいた」という曲があり、これは当時のハード・ロック/ヘヴィー・メタルのパロディーであった。
この頃、日本のハード・ロックやヘヴィー・メタルが盛り上がっていたことは事実であり、北海道旭川市の公立高校においても、アースシェイカーやアクションといったバンドのコピー・バンドが存在していた。一方、私は同級生がボーカルをやっていたスターリンのコピー・バンドのライブにゲスト出演したりしていた。
1991年に大ヒットしたニルヴァーナ「ネヴァーマインド」は、パンクのアティチュードとハード・ロックのサウンドが融合したものであり、これによって、パンクとハード・ロックとの価値観が対立し合っていたという話は、完全に昔話になってしまったのだろうか、と思った。
「ネヴァーマインド」がリリースされたのはこの年の秋だったが、それ以前に、ピクシーズがハード・ロックにかなり接近したサウンドを聴かせるアルバム「世界を騙せ」をリリースしたり、当時、アティチュードとしては最もオリジナルのパンクに近いのではないかという意見もあった、ヒップホップのパブリック・エナミーがシングル「ブリング・ザ・ノイズ」でスラッシュ・メタルのアンスラックスと共演していたりもした。
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