おやすみ | …

i am so disappointed.

Negiccoの中野サンプラザでのコンサートがある日であった。この日に照準を合わせて様々な予定を消化してきた。そして、午前中には髪を切りに行ってきた。

27年前から通っている理髪店にて、もうかなり長い付き合いになってしまった女性理髪師といつも通りの世間話に興じた。ここ最近の私の大きな関心の1つといえばやはりNegiccoであり、当然その話にもなった。最近気がついたのだが、世間一般の人々は意外にもNegiccoのことをよく知っている。約2ヶ月前までの私が知らなすぎただけなのかもしれない。

ところがiCloudミュージックライブラリの様子が思わしくなく、それを巡ってAppleのサポートと電話でやり取りをしたりしたのだが、いまのところ埒が明かず、そのうち夕方も近づいてきたので、これは翌日に落ち着いてやることにして、とりあえず家を出て電車に乗った。

中野サンプラザの前には、すでにNegiccoファンと思われる方々がたくさん集まっていた。私は中野の街を少し歩くなどして、開演30分前ぐらいに会場入りした。初めてNegiライトを点灯してみたが、電池は10時間ぐらいは持つようなので、予備を買っておく必要もなさそうだった。また、中野サンプラザ前の時計の近くには電池屋さんがいて、必要ならば電池を買うことができるという情報を目にした。

中野サンプラザでコンサートを観るのは1987年の忌野清志郎&ザ・レザー・シャープス以来だ。あの時はおそらく2階席だったのではないかという気がする。

今回は1階最後列の真ん中から少し左あたりだったが、ステージはよく見えた。本当によくできた会場である。ステージ上にバンドセットが組まれているのを見て、改めて今回のツアーが生バンド、生歌であることを思い出した。アイドルのコンサートにはいくつか行ったことがあるが、こういうのは初めてなので、とても楽しみであった。

私の前の列には2組のカップルが座っていた。右隣には開演近くになって、スーツ姿の紳士という感じの方がいらっしゃった。また、左隣の方には、わりとアツそうな男性がかなり前から待機していた。

そして、コンサートがはじまった。NEGiBANDのメンバーはファンにもとても人気があるようである。また、ツアーファイナルのみにネギホーンズと呼ばれるホーンセクションが参加するようだが、演奏も最高なのだが、この方々のキャラクターが素晴らしく、コンサートを盛り上げるのにかなり貢献していたと思える。

あの夢の世界への入口のような出囃子が流れ、Nao☆、Megu、Kaedeの3人のメンバーがステージにあらわれた。観客はもちろん大きな拍手で迎える。

ツアーファイナルが終わったとはいえ、まだ中止になった甲府公演の振り替えが残っている。よって、プレイリストなどについてはあまり言及すべきでないのかもしれない。そこで、これまでにツアーの動画で公開されてきた曲や、やることがほぼ予想されていたであろう曲のみを中心に、感想を綴っていきたいと思う。

全体的にはとても楽しく、また、驚いたことも多かった。生バンドなこともあるが、曲調がシティ・ポップなどを思わせるものや、アイドルポップスというよりは良質な日本語のポップスという感じなので、音楽的にかなり楽しめた。アイドル以外のコンサートのようなノリ方をしていて、気づけばNegiライトも振られていてメンバーの名前もコールされるなど、間違いなくアイドルのコンサートなのだが、このあたりがとても不思議な感覚であった。

また、アブストラクトなダンス・チューンもあり、かなりバラエティーにとんでもいた。音を楽しむと書いて音楽なわけだが、アイドルグループにもかかわらず、とても音楽的なコンサートだなと思った。

NEGiBANDとネギホーンズによる演奏も素晴らしく、特に私が大好きな「二人の遊戯」など、ライブならではの良さを強く感じた。

「君といる街」がやはり歌われたのだが、つい先週訪れた新潟の古町のことを思い浮かべて聴くことによって、良さがさらに感じられたような気がした。

また、聴いたことのないシティ・ポップ的な素晴らしいバラード・ナンバーがあり、おそらくこれが次のアルバムに収録される新曲なのだろうと思った。シティ・ポップっぽいアイドル。ポップスではなく、これはもう本物のシティ・ポップスではないかと思わせる都会的で大人っぽいサウンドと曲調は、Negiccoの新境地を感じさせた。

しかし、最後の方の歌詞で気がついた。これは新曲ではない。「ねぇバーディア」のカップリングとしてすでにリリースされている「おやすみ」であろう。

この曲はファンの間でもすこぶる評判が良い印象があったのだが、じつは私は聴いていなかった。いずれ聴くことになるのだろうとは思っていたのだが、それが中野サンプラザのコンサートで本当に良かった。

スクリーンには夜の新潟の風景が映し出された。新潟駅、萬代橋、信濃川、みなとぴあ、白山神社など、先週、実際に訪れてこの目で見たあんな場所やこんな場所が次々と映し出された。先週、このコンサートの前に新潟に行っておいて本当によかった。あの経験によって、コンサートの楽しみがさらに増したように思える。

「おやすみ」はもちろんすぐにマイミュージックに追加した。今度はこの曲をイヤフォンで聴きながら、ぜひ新潟の街を散歩してみたい。

5月24日にリリースされるアルバム「ティー・フォー・スリー」には、この「おやすみ」のアルバム・バージョンも収録されるようだ。やはり、シティ・ポップ色がかなり濃いアルバムになりそうである。

そして、新曲の「土曜の夜は」も初披露された。作曲・編曲を手がけているのは角谷博栄(ウワノソラ)である。この曲についての情報が出た時に、ウワノソラのアルバムを聴いてみた。シュガー・ベイブへのオマージュっぷりが素晴らしく、すっかり気に入ってしまった。

そして、この日に中野サンプラザで先行販売されたこの曲の7インチ・シングルのジャケットには、大瀧詠一のナイアガラ・レーベルによく似たロゴが描かれている。よく見るとそれは「Niagara」ではなく、「Niigata」であった。「Niagara」と「Niigata」は2文字しか違わないのである。

作詞を手がけ、曲を発注したconnieさんはこの曲について、「達郎さんへの思いを込めました」とコメントしている。

山下達郎で土曜の夜といえば、「DOWN TOWN」や「パレード」や「土曜日の恋人」がエンディング・テーマとして流れていたフジテレビの「オレたちひょうきん族」を思い出す。

これらの連想をまったく裏切らないというか、期待の遥か上を行く素晴らしい曲であった。そして、現在のNegiccoの大人なムードにとてもよくハマっていると思えた。

アルバム「ティー・フォー・スリー」への期待がさらに高まる。5月5日に先行試聴会イベントがあるが、この日は仕事があるためどうしても参加することができない。残念である。

パフォーマンスや演奏はものすごくカッコいいのに、connieさんも登場したのど自慢コーナーのようなものや、恒例らしいグッズを紹介する寸劇のようなセクションもあり、この振り幅もまたNegiccoの大きな魅力だなと思ったのである。

「圧倒的なスタイル」では、やはりラインダンスで大いに盛り上った。しかし、じつはこれがこの日最後のラインダンスではなかったのである。

それはそうとして、7月30日にNHKホールでワンマンライブが開催されることも発表され、ますます熱く盛り上りそうである。

アイドルグループのコンサートにはいくつか行っていたものの、いわゆるバンドによるライブというものにまったく行かなくなってから久しい。今回のNegiccoのライブにおいては、もちろんここ数ヶ月で大好きになったNegiccoの曲の数々が生で聴けて参加もできたということもあるのだが、生で音楽を楽しむという感覚そのものを思い出させてくれたようなところもある。じつに贅沢な時間であった。こんなに楽しいものを、どうしていままで知らずに過ごしていたのだろう。

その後、あるNegiccoファンの方のお誘いで参加することにしたオフ会的なものに移動した。

このようなものに参加するのも、まったく初めてである。いわゆる古参や常連のような方々が多く、私のような新参者が足を踏み入れるような所ではないのではないかという懸念もわりとあった。

しかし、会場に着いてみるとわりと初参加だという方も多く、何となくそのような雰囲気のあるテーブルに着いて、トークやお酒や食事を楽しんでいた。

新潟から来られた方々が地元の懐かしいフライヤーなどを多数持ってきてくださり、ご自由にお取りください状態にしてくださっていて、大盛況であった。私もいくつかいただいたのだが、特にサトウの切り餅のクリアファイルはかなり気に入ったので、さっそく仕事で使おうと思う。

その後、レアグッズ争奪戦的なイベントが開催され、かなり盛り上っていた。私にとっては初めてその存在を知るものばかりである。私の場合はNegiccoのファンであることを家庭では完全にシークレットにしているため、グッズなどをあまり家に置けないという事情もあるのだが、それよりもジャンケンなどで私のような者が所有権を持ってしまっては、古参ファンの方々にあまりにも申し訳ないという思いがあり、参加を見送った。しかし、いつか参加したい。

今回、参加者がかなり多く、会場は貸し切りとなっていた。十数名が収容できるカラオケスペースも用意されていたが、そこにはかなり濃いめのファンの方々が集結されていたのではないかと想像する。そして、お開き直前に、そのカラオケルームで最後に「圧倒的なスタイル」で盛り上ろうじゃないかという話になっているという情報を得た。

何かに背中を押されるようにカラオケルームに突撃し、女性ファンの方々が歌う「圧倒的なスタイル」にコールの声をあげた。そして、もちろんラインダンスである。いや、盛り上った。楽しかった。

ツイッターやAmebaのコメントやメッセージでやり取りしていた方とも挨拶を交わすことができ、それもまた楽しかった。

興奮さめやらぬうちに記録に残しておこうと、帰宅してからすぐにブログを書きはじめた。そして、新しくお気に入りになったばかりの曲、「おやすみ」を聴きながら眠りたいと思う。



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