ぼく「かな!遊ぼ」
香苗「うん」
いつも僕の遊び相手は香苗だった。
それが当たり前だった…
香苗「じゃぁ次は私ね」
ぼく「いいよ」
ぼく「終わったら、僕だからね」
香苗「…」
近所の公園にある一台しかないブランコ。
公園には他に4、5人の子供たちが、お母さんに見守られながら砂遊びをしている。
いつも、この公園のブランコは僕と香苗だけのブランコだった。
僕「もう交代」
香苗「もうちょっと」
僕「…」
いつも、このブランコは最後には香苗のブランコになる。
香苗のブランコに。
「帰るよ。」
「嫌だ。」
「帰るよ」
「は~い」
いつもの、やり取り。
このやり取りを聞いた後は公園の広さが広く感じ家に帰りたくなる。
他の子供たちが帰ったのだ。
僕「帰ろう。香苗」
香苗「うん。」
その時はいつも香苗は、不思議と素直にブランコを降りる。
そしてスタスタと僕の手を取り、家を急ぐ様に帰ろうとする。
香苗「帰ろう」
僕「もういいの」
香苗「帰ろ」
つづく