『想うに』~悲しい過去を持つ女性に想う男性の物語~-NoName_0078.jpg

「はい、静かに!」
「えーと君たちも後少しで卒業ですね。」
「進学する者、就職する者決まってきてますが、まだ決まってない者~放課後職員室まで来るように。」


~放課後~


裕太「あ~将来の夢もないしな~。したい事もないし。……お前は?」


僕「俺は……やりたい事はあるけど……」

裕太「どうした?」

僕「……でも」


裕太「まぁ何かしたい事があるだけでも良いじゃん!」


僕「……」


僕たちは職員室の前で一人一人先生から呼ばれるのを待っていた。


僕「失礼します」


先生「座って」

僕「はい」

先生「お前はどうするつもりだ?」

僕「……」

先生「先生が言うのもあれだが、お前就職した方がいいんじゃないか?」

僕「……」

先生「先生に任しとけ。なぁ?」

僕「はい。……でも僕やりたい事があるんですけど……」

先生「ほぁ~何がしたいんだ?」

僕「……えーと…僕……………………………………法律の勉強したいんです。」

先生「……」

僕「僕頭も悪いですし、先生の言う通り大学に行く頭もないんで就職するのが良いと思うんです
僕「お~い裕太」


裕太「そんなに何回も呼ばなくても聞こえてるよ。」


僕「見てみろよ!あれ」


裕太「マジかよ!広瀬じゃん!」


僕「隣誰かわかる?」

裕太「クソー!奈々見ちゃんだ」


僕「残念だったな。」



それは、クラスのマドンナ奈々見ちゃんとクラスの秀才広瀬が二人で下校してる所だった。


裕太は奈々見ちゃんに恋をしていた。


僕「落ち込め!落ち込め」


裕太「なんで広瀬なんだよ~」


裕太は落ち込みが早いが、立ち直りがもっと早い。


前まで恭子ちゃんと言う女性に恋をしていた。

僕はまた直ぐに立ち直って新しい恋を見つけると思っている。

それが裕太の良い所。バカ正直で純粋で…


逆に僕はと言うと恋に臆病者。






僕も18歳になりました高校三年生です。



つづく
『想うに』~悲しい過去を持つ女性に想う男性の物語~-NoName_0075.jpg

「なんで?」



「お母さんの言う事聞きなさい」


「イヤだ!」


「駄目ったらダメ!」

お母さんは、今までに見たことのない剣幕で僕に言った。


香苗「………」


「何で黙ってるの?黙ってたらわからないな~。」

香苗「……」


「お父さんとお母さんの事教えてくれないかな~」


警官は香苗に対し眉間に、しわを寄せて言った。



警官「やはり、こんなちっちゃい子が…無理ですよ。」


警官「しかも自分の親ですよ。無理です」




香苗「……」





香苗は、身寄りもなく孤児院に入れられた。


僕は訳が解るはずもなく。お母さんには「香苗ちゃんにはもう会うな」と言われた悲しさて落ち込むだけしかできなかった。




でも僕は不思議と、また香苗と一緒に公園で遊べると思っていた………本当の悲しい真実を知るまでは。


つづく