(暖かく迎えてくれたフレンチレストラン「contrast」小池シェフご夫妻)
先日清里の鰻の名店「風に吹かれて」に行った時のこと。
オーナーの三上さんが、
「ご自宅の近くにレストランがオープンしましたので一度覗いてみてください」と勧めてくれたのがフレンチレストラン「contrast」。
どれどれと、さっそくこの日ゴルフ友のAさんご夫妻をお誘いして昼メシを食いに行ってみた。コースは5500円の一番安いヤツを予約した。
ところがまあこの辺でしょう、と当たりをつけていた場所は全く違っていて、約束の時間に15分ほど遅れてしまった。
途中何度か店に電話したが、腹が立つことに誰も出ない。
やむなくお詫びかたがたAさんに電話をして場所を教えていただいた(汗)が、なんのことはない、レインボーラインからタルトの名店「Joshua Tree」のほぼ向かいの砂利道を入ればすぐのところだった。
カフェが併設されたお店にはクルマがずらり。
日は浅いが早くも人気店になっているらしい。これでは電話に出られないわけだ。
(カフェ(予約不要)にも旨そうなものがずらり)
本日のコース、まずはアミューズから。
インドのウンダラいう揚げものにコーンポタージュ風のものを詰めたものと、鮎の魚醤風味のカンダラ。カンダラの方は日本酒が欲しくなる味だ。
(ウンダラ(右)は卓球サイズ、カンダラは美白クリームなんかの試供品サイズ)
(女性陣はスパークリングワインで乾杯 ウンダラもカンダラもワインとの相性抜群の由 それはよござんしたね)
(ウンダラの中身 パンが来てなかったので指ですくって食っちゃった)
続いては「八ヶ岳湧水鱒のマリネ梨(豊水)と水ナスコンソメジュレ」。
甘い味としょっぱい味のミックスは私は苦手だが、「生ハムとメロン」、「パイン入り酢豚」や、トーストにバターとジャムを塗るタイプの方にはお勧めの味だろう。
(透き通っているのは水ナスか)
料理はマダムがかいがいしくサーブしてくれ、その都度シェフの小池さんが中身を説明してくれる。
聞けばシェフは今からちょうど30年前、新宿パークハイアットのオープン時にレストラン(たぶん「ニューヨークグリル」だろう)で働き始めたそうで、その後フランスに修行に行ったりフレンチの名店「ミクニ」で腕を磨いたりして、やがて清泉寮のシェフとなり、この7月についに一国一城の主となったそうな。
「するってえと、清泉寮時代にお2人は出会った、ってことですか」
「いえ、東京時代に」
もっと根ほり葉ほり聞きたいところだが、シェフご夫妻を我々が独占することは許されない状況なのが残念だ。
本日のスープをはさんで登場したのは「パリパリの生地で巻いた本日の魚とセップ茸(和名ヤマドリダケ、伊名ボルチーニ茸)のリゾット スダチとハーブのバターソース」。
(本日の魚はサンマ)
旨い。
私的にはこれが本日のベストプレートだ。
パンをお代わりして皿をピカピカに磨き上げた。
続くメインは5種類の中から選ぶスタイル。
Aさんと私は追加料金なしの「クリスタルポークのロースト」、女性陣は+2420円(!)の
「オマール海老のポワレ」を召し上がった。
(これまたソースがパン泥棒ときてる)
オマール海老のポワレも少し食わしてもらったが、旨いことは旨いが+2420円はいくらなんでも高すぎだろう。
(どうだまいったか)
この追加料金だけで「あめみや」や「コジシタ八ヶ岳」の海老フライを3回食えるではないか。まあそんなこと言い出したらフレンチなんて食えないけど。
食後の飲み物は実際に香りを確かめて注文できるという、なかなかシャレた方式だ。
(4人仲良く冷たいチャイをチョイス)
デザートは「橋爪農園(どこだ?)のブドウのババ(サバランみたいなシロップ漬けの焼き菓子)ココナツアイスクリーム添え」。
旨い。
最後のプチフールまでなんとか完食した4匹のちいちいふぐは立ち泳ぎしながらよろばうように店を出た。
(ガラスの皿がなんとも美しい)
この味、このボリュームで5500円はリーズナブルだ。
小池シェフによるとカフェのランチはカレーに力を入れていて、インド風のキーマもしばしばこさえるとのこと。
八ヶ岳南麓からネパール人のこさえるインド風カレー(インド人や不思議ちゃん系の日本人がこさえる本場の味に忠実なインドカレーは残念ながら私の口に合わない)が姿を消してだいぶ経つ。
これは一度食いに行かなくてはなるまい。
(ごちそうさまでした!)














