2024年2月に「何かをせねば」という「鬱勃たるパトス」にかられて始めることになったアルトサックスだが、今回第1クール8回のレッスンを無事終えた。
万事根が続かない私が5か月続けてこられたのもひとえに恩師三浦みずき先生のご指導の賜物である。
(ステージ用のメイクをした(たぶん)センセイ ご本人のHP「MIZUKI MIURA」より)
8回目のレッスンのテーマは最高音。
アルトサックスの音階は低~いシ♭から高い高いファ♯まで約3オクターブあるが、最高音の
レ、ミ、ファは指遣いも難しいし、中々きれいな音が出ないという厄介モノだ。
(低~いシ、シ♭も左手小指で変なキーを抑えなければならないので厄介だが)
(最高音に比べればマシ)
最高音のミをやってみよう。
左手は親指でサックスを支えながらその先っちょでオクターブキーを押さえつつ親指と人差し指のカーブでツノのようなキーを2つ押さえるというややこしさ。
(黒丸のとこに親指をおいて)
(親指の先っちょは爪状のキーを押し指のつけねで2つのキーを押さえる)
これだけでも曲芸に近いのだが、さらに右手人差し指つけねでこれまで触ったことがないキーを押すという神業としか思えない操作が加わる。
(このキーまではけっこう距離がある)
(どこもパクパクしないじゃん、と思ったらはるか上の弁がパクパクしていた)
「センセイ、この音使うことあるんですか」
「結構使いますよ~」
「・・・(センセイはプロだからね)」
「・・・(年寄りの道楽じゃ要らないかも)」
先日上皇陛下の卒寿を祝う音楽会が開催されたが、その会に呼ばれたミュージシャンの一人が
ナベサダこと渡辺貞夫である。
(御年91歳の現役アルトサックスプレーヤー)
ナベサダの「カリフォルニアシャワー」がリリースされたのは1978年。ゆるふわ青年がサックスってカッコいいじゃん、と思った懐かしい曲である。
(あれから約50年 中古CD買っちゃった)
それにしてもプロとはいえ、91歳になったナベサダが一番高いミなんてちゃんと音を出せるのだろうか。
67歳の私がヘコたれてるわけにはいくまい。
かくしてレッスンは第2クールを迎えることになった。
(引き続きお世話になります)