冷凍ピザ(ナポリ風)の食べ比べ | 八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

左:ローソン「ピッツアマルゲリータ」570円

右:マルハニチロ「耳までチーズマルゲリータ」670円(ウェルシアで購入)

 

 この日の夕刻八ヶ岳南麓の某所に密かに初老の男たちが集まった。秘密結社「大泉カラオケ党」の設立集会である。

 メンバーは音痴のくせにカラオケが好きという首魁の男、日頃温厚だがゴルフだけは獰猛なAさん、ゴルフはしないが反省だけはするという有徳人のBさんという変り映えしないいつもの3人。「小さく生んで小さく育てよう」ということで当面はわずか3人のミニ結社である。

 

(ホームカラオケの設置はしないが見守りはするBさん 娘さんのお力でカラオケが復活した瞬間 2024年3月) 

 

 栄えある発足式典のメシをどうするか。

 料理に手間をかけず、安く済ませるという点ではレトルトがいい。そんなわけで近年進化が著しいレトルト食品の中から冷凍ピザを2つ選んでみた。

 

 ひとつはローソンの「ピッツアマルゲリータ」。サタデープラス「試してランキング 冷凍ピザ」で総合第1位となった逸品である。

 この商品杉並は永福町にあるナポリピザの名店「ラ・ピッコラ・ターヴォラ(イタリア語で「小さなテーブル」の意)」の監修というから他のバッタもんとは貫目が違う。

 

(創業1998年 前身は地元の酒屋さんだが「ったく酒屋なんてチンタラやってらんねえよ」と出奔した後継ぎのドラ息子がある日戻って来てイタリアンレストランを始めた(「ったく」以降は私の邪推です))

 

 地元を象徴するご当地フードといえば例えば「富士宮やきそば」とか「吉田のうどん」とか星の数ほど存在するが、ナポリピザもそのひとつ。厳密なレシピはないがその名を標榜する場合の必要条件が決まっているあたりも全世界共通らしい。

 

「真のナポリピッツア協会」(本部ナポリ)によると「ナポリピッツア」は、

①生地は水、小麦粉、酵母、塩のみを用いる

②生地は手だけで伸ばす(クルクルやるヤツだ)

③窯の床面で直焼きする

④燃料は薪または木くずのみ

⑤へりに「額縁」をつける

というのがその条件である。

 

 ちなみに「真のナポリピッツア協会日本支部」で認められた加盟店はピッコラ・ターヴォラ(我が国の認定第2号店)を含む66店。それ以外の自称ナポリピザ店はニセモノ、ということらしい。残念ながら八ヶ岳南麓、山梨県、長野県には認定店は存在しない。

 

(ピッコラの正統マルゲリータ 近々食いに行ってみよう 同店HPより)

 

 もうひとつは比較のために購入したマルハニチロ「耳までチーズマルゲリータ」。

 同社HPを見ると「ナポリ」と称している。工場生産だからおそらく条件⑤以外は「ナポリピッツァ」の要件に当てはまらないのは明々白々。その点はローソンも同じだろう。

 

 前置きが長くなったが、さっそく党員一同で試食してみた。公平を期すべく、2枚を同時に並べて味を見ることに。

 

(今宵の酒はサッポロ黒ラベル、春鶯囀なつざけ、赤霧島 ピザはやっぱりビールっしょ)

 

 結論から言うとローソンの圧勝だ。

 ローソンのピッツアはピッコロのそれと見た目もそっくり。3人が3人とも「旨い」とうなった逸品である。

 

(切れ目がないので強引に庖丁でカットしたせいで少々崩れた)

 

 一方の「耳までチーズ」はたしかに耳までチーズが入っているが、それ以外にこれという特徴はない。

 

(見た目も少々地味)

 

 味比べも無事終了した後はただのカラオケ大会となった。

 

(Aさん吉田拓郎熱唱)

 

 ローソンのピザは570円。

 この値段で店のピザと遜色ないものが買えるとは驚きである。ローソンの経営努力に改めて敬意を表したい。