鯛は薫風にのって | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(西荻窪駅前「やきとり戎(えびす)」)

 

 会社の元同僚釣りキチのA君が鯛を届けてくれた。

 彼の家から我が家はあまりに遠いのでいったんは断ったのだが、お子さんたちも思春期を迎えてパパと遊ぶこともないだろうからついでに西荻窪に連れて行こうと思い直して届けてもらうことにした。

 

(1尾さばいて持ってくるつもりだったそうだがいったん断ったので半身になってしまった 左手の柵は鯛の昆布締め)

 

 あ~ありがたや、魚トモ。

 

 鯛は家内とご近所の犬トモで食べることにしてさっそく西荻窪へ。西荻窪駅から我が家まで歩いてきたA君はわずか10分ほどの滞在でとんぼ帰りである。

 

 西荻窪といえば「やきとり戎」である。

 この日は祝日、しかも12時開店(いつもだけど)とあって17時ちょっと前に到着するとすでに行列ができていた。

 

(焼き台のまん前の席は全身煙まみれ)

 

 15分ほど待ってお願いしたテラス席(というのだろうか)へ。外で飲むビール、外で食う焼き鳥は断然旨さが違う。

 

(カシラ、正肉、とり皮2本(←A君の好物))

 

(くじら刺身 これもA君の好物 どんどん食ってよ)

 

 

(名物「イワシフライフルサイズ」中身は殆どがジャガイモ)

 

 A君と飲むのは1年ぶりとあって話が尽きない。

 2時間ほど戎でトグロを巻いた2人は西荻窪ぶらり散歩へ。

 

(「戎」の裏路地)

 

 猥雑な街が大好きなA君はこの界隈の佇まいが気に入った様子。

「ここがいいよ~」とマダムなのかお客さんなのかよく分からない女性に声をかけられて2人が

入ったのは「ハンサム食堂」というタイ料理の店である。

 

(手前の女性が誘ってくれたのだがはたしてお客さんなのだろうか)

 

(こっちもいいよ~、と別の店ではワンちゃんが誘ってくれた)

 

 2人はたまたま空いていた二人掛けのカウンター席へ。

 闇が濃くなってきて、路地をぬける薫風がなんとも心地よい。

 タイ料理を肴にさっそくああでもないこうでもないとしゃべり散らかした。なんせA君と飲むのは1年ぶりだから(以下同じ)。

 

 

(パットガパオクン(海老の辛味炒め)載っているのはパクチーじゃなくてガパオ(ホーリーバジル)だそうだがはっきり言って邪魔)

 

(小腹が減ったのでグリーンカレー+ガパオライスのセットを注文)

 

 

(やはり経営者なのだろう写真を撮ろうとすると件の女性が寄ってきた 顔のデカさ身の厚さが段違い)

 

 西荻窪のやくざな街のおかげでA君も休日を楽しんでくれたようだ。

 A君を駅で見送った後、犬トモの息子さんがやっているワインバー「CORKS」へ。

 楽しい夜は更けていった。

 

(「お母様は今夜ウチで鯛だよ」「それはタイしたもんです」)