(神田川源流部の冬景色 井の頭公園にて)
生涯完治することはないという「脂漏性皮膚炎」にとりつかれて半年経った。
近所の皮膚科でもらった塗り薬が功を奏しているようで、眼の周りのカサカサはだいぶ改善されたようだ。
ところが先日風呂上りに鏡を見てオッたまげた。
右足の太もも部分に直径3センチほどのあざのようなものがあるではないか。色はあざやかなピンク色で、少し盛り上がっている。
色も風合いも、クッキーにクランベリーソースをトッピングしたような感じである。
(不二家関係者の皆様大切なペコちゃんを変なたとえに引用してど~もスミマセン)
鏡で身体のあちこちを点検してみると、ここまで派手ではないがうっすら色が変わっている箇所が二の腕、首筋などに点在している。
色の毒々しさからいって、これは脂漏性皮膚炎ではなさそうだ。
あわてて過日訪れた皮膚科にかけこんだ。
15分ほど待たされて診察室に呼ばれると、そこには前回とは違うがやはり若い女医さんが待ち構えていた。
「・・・(モジモジ)」
「ちょっと見せてください。恥ずかしがらずに」
「そうですか。せえの、えい!」
「・・・いえ、ズボンだけ脱げばいいです」
女医さんはピンセット状のものでクランベリーをつっつき、それを顕微鏡にセットして観察しはじめた。その真剣な様子はまるでキューリー夫人か小保方晴子さん(今どうしてるんだろう)かという面持ちである。
「ふ~ん、シンキンはいないようですね」
「シンキン・・・」
「真菌です。ガンジダ菌とか、白癬菌とか」
ぱっと見では脂漏性皮膚炎の仲間(きっと不治の病だよこれも)らしい、ということで顔以外用だという強力塗り薬が処方された。
これで治るかどうか、まずは様子を見ましょうとのこと。
(段々薬が増えていく)
私が突然水疱瘡を発症したのが今から8年ほど前のこと。
子供の頃から体内にずっと潜んでいた水疱瘡のウィルス(帯状疱疹と同じものらしい)が免疫力の低下とともに暴れ出したのである。
この災厄におびえきった私は以来スッパリとタバコを止め、プラセンタ、オルニチン、バランスαなどのサプリを飲んだり(今はバランスαだけ)、納豆、海草(メカブ)、キムチと免疫力を高めそうなものを手あたり次第に口にしてきた。
にもかかわらず免疫力はさらに落ちたようで、とうとう脂漏性皮膚炎とその仲間たちが百花繚乱状態になってしまった(泣)。
しかも女医さんには恥ずかしくて言えなかったのだが、どうやらインキンタムシも50年ぶりに復活してきたような気配がする。
悪玉コレステロール、中性脂肪などが全て基準値に収まった、と喜んだのもつかの間、なんだか不幸の影が忍び寄ってきているようなキナ臭い予感がする。
(カモは皮膚病になったりしないのだろうか)