(ドン・キホーテ裏「EPPE」 ビストロは平日1030~2300日曜0800~2200)
九州で働く長男が仕事のついでかなんかで東京の我が家にやってきた。
夜は友人と寿司屋に行く約束があるという。
私も前夜八ヶ岳南麓「心粋」で鯨飲馬食をしたばかりということもあり、じゃあ醤油味じゃなくてバタ臭いものを食うか、ということで吉祥寺の愛らしいビストロ「EPPE」で昼メシを食うことになった。
ここはパン屋が併設されていて、私もこれまで何度かパンを買ったことがあるがメシを食うのは今回が初めて。
(パンの種類は数知れない 「キチナビ」様のブログより)
パンコーナーの奥に20席ほどのテーブル席があった。意外と広い。
幸い予約しておいたのですぐ座れたが、我々がいる間常に満席だった。どうやら人気店のようだ。
まずは冷えた白ワインをもらい、ツマミになりそうなものを3人でシェアすることに。
(ちゃんとクーラーで冷やしてくれた)
ワインに合いそうなツマミが各種揃っているが、我々のような初めての客にピッタリなのが「シャルキュトリー(フランス語で食肉加工品のこと)盛り合わせ」である。
サラミ、ハムに続いて:
豚のリエット、鶏白レバーペースト、パテ・ド・カンパーニュ、中央はキャロットラぺ
このツマミ盛り合わせ、ワインにもパンにもあって実に旨い。。
「このパンはお代わりできますか」
「はい、今お持ちします」
さすがにパン屋併設とあって、次々にいろんなパンが出てくる。しかも敵の作戦ではないかと
も思えるのだが、後になるほど旨いパンが出てくるのである。
「いくらお代わりしてもいいんですか」
「いえ、いちおう上限がありまして」
「後々の段取りもありますから上限を教えてください」
「・・・少々お待ちください」
バイト君からご注進を受けたマネージャ風の男性がやってきた。
「安心してください焼いてます。いえ、お客様は上限はありません」
どうやら体育会の学生君、レスラーやお相撲さん、こっそり巾着袋にパンをしまい込むおばちゃんなどの対策として「上限」というセーフガードを用意しているようだ。
すっかり安心した私は、
ツマミ、パン、ツマミ、ワイン・・・を繰り返し、晩メシが食えないほどパンを腹に詰め込むあたりは我ながら浅ましい。
(ジャガイモとチーズのグラタン こいつがまたパン泥棒)
(パン泥棒の一味ラビオリは一人前を3皿に分けてくれた)
最後に「豚肩肉のコンフィ」を頼む予定だったのだが、画竜点睛を欠くというべきか、パンの食い過ぎで断念したのが悔やまれてならない。
吉祥寺を訪れた際は、
「EPPE」でたらふく旨いものを食い、お土産に焼きたてのパンを買ってから腹ごなしに井の頭公園を散策、というのがお勧めです。
ちなみに boulangerie とはフランス語でパン屋のこと。
さしずめ、
「パンと小料理『鍵亭』」というところだろう。